9月15日といえば、(旧暦で)関ヶ原の合戦の日らしいですが、その直前に、会津上杉家征伐の途上で石田三成挙兵の知らせを受けた徳川家康が、諸将を集めてその去就を問うた「小山評定」ってのがありました。この小山評定が何かと「猪木問答」に似てるなあと思ってたのでネタにしてみました。
史実と異なり実際の小山評定の場には居なかった人も登場していますが、そこはまあネタなので気にしない。
福島正則:「この下野の小山の陣、我々の上に一人、神(権現)がいる。ミスター家康!!」
(本陣大歓声。家康のテーマ流れる。家康登場。)
徳川家康:「元気ですかー!!?」
(本陣大歓声)
家康:「私は怒っている今日は。その前に、かつて江戸入府があったときに皆さんが最初に受け入れてくれた。その想いは今も変わりません。一言ありがとう。」
(本陣大歓声)
家康:「そして!私が会津征伐に向かっている間にいろんなことが起きた。今回小山まで来ましたら、肝心要の石田がどうしたとか大谷がどうしたとか、そんなことはどうでもいい。大坂の奥方を全部人質に取られて指をくわえてる。こんな奴ら許せんぞー!」
(本陣大歓声)
家康:「そういうことで私は怒りまくった。そうしたら福島正則が立ち上がってきた。今、世の中が怒りを忘れてしまった時代に私達が本当の怒りを西軍にぶつける。それがみんなに伝えるメッセージなんだ。東軍イズムとはそういうことなんだと思う。違いますか?」
(本陣大歓声)
家康:「正則!!怒ってるか、おめえは!?」
(本陣正則コール)
家康:「聞いたか!?この声を。オマエに期待をしているんだぞ。」
正則:「家康さん!俺は先に一つ。東軍として戦う大名として、諸将にも、それから大坂の秀頼公。それから新時代の象徴の神である徳川家康に聞きたい。この世界は!太閤が遺したこの世界で俺は三成と戦いたいんですよ!!」
(本陣大歓声)
家康:「ちょうど、秀吉公の天下統一からもうすぐ十年が経つ。覚えてるかな?この道を行けばどうなるものか。あやぶむなかれ、あやぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。いいか。今の世の中はな、みんなが縮こまってしまって夢も希望も潰れてしまった。だからこそ!私達は信長公が天正年間に戦国の世で夢をなくした国民に戦いを通じて夢を与えてくれた。それが天下布武イズムとして、そして太閤イズム。お前たちが継いでくれなくて誰が継ぐ!?今日私は素直な気持ち。なあ。石田方に与したヤツは構わない。災い転じて福となすじゃないが、ねえ。ホントに今世界に発信しないといけない。徳川の時代がきてる!書状を通じて日の本の隅々まで私たちの戦いを見てくれる時代がもうそこまで来てる。その為に本当の天下分け目の戦いをやって欲しい。その為に外に波を打ってメッセージを送り続けてきた。この三年間。前田家の征伐、そして、この前も石田襲撃の件で私に相談にきたから上杉・前田と三つ巴戦という大戦略を提案してあげた。それも無視した。今オマエに教えよう!お前はただの猪武者じゃねえぞ。これからは。いいか!!東軍先鋒を全部仕切っていく器量になれよ。どうだ?」
(本陣正則コール)
正則:「家康さん!オレにすべて任してほしい。美濃の西軍方の城、全てをオレが全部やりますよ。長政?おい!忠興!!ここはオレに任せろ!オラ!エー!?東軍先鋒は!オレが仕切る!!いいか。三成!秀家!くそったれ!オラ!エー!オイ!!お前ら誰か他にやるヤツはいねえのかオラエー!?オイ!?オレと輝政か!?」
実況:「おっと!?細川だ!細川忠興が入ってきた!!さあ、すると清正も来ている!島津も来ている!」
実況:「早くもリングの中、武将たちがにらみ合っていく!」
家康:「オメーも怒ってるか!?」
細川忠興:「怒ってますよ!!」
家康:「誰にだ!?」
忠興:「ガラシャを人質にとった石田です!!!」
家康:「そうか。おめえはそれでいいや。」
(本陣:笑)
家康:「おめぇは!?」
加藤清正:「すべてに対して怒ってます!」
家康:「すべてってどれだい?」
清正:「…………。」
家康:「言ってみろ。俺か?石田か?淀の方か?」
清正:「上方にいる全てです!」
家康:「そうか。奴らに気づかせろ。」
(本陣失笑)
家康:「おめえは!?」
島津義弘:「僕は自分の退路が見えません!!」
家康:「見つけろてめえで!」
(本陣失笑)
家康:「お前は!?」
伊達政宗:「俺は!上杉と戦って、百万石に、なります!!」
(本陣大歓声)
家康:「…まあ、それぞれの想いがあるから、それはさておいて。」
(本陣大爆笑)
さておかれてしまう百万石のお墨付き…。
家康:「なあ。おめえ達がホントの怒りをぶつけて、ホントの力を叩きつける、時代をお前たちが作るんだよ。オレに言うな!」
(本陣大爆笑)
家康:「オレは三年…四年だ、内府になって。テメエ達の時代…テメエらの飯のタネはてめえで作れよ!いいか!!?今日はテメエらみんな握手しろ!!」
(本陣どよめく)
家康:「ダー!!」
(全員にビンタ)
こんな家康はイヤだ。でも、配下からの質問には実は何一つ答えてないんだけど、なんか相手をその気にさせてしまうところが天下獲るだけあって両者似てるなあと思いました。
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史実と異なり実際の小山評定の場には居なかった人も登場していますが、そこはまあネタなので気にしない。
福島正則:「この下野の小山の陣、我々の上に一人、神(権現)がいる。ミスター家康!!」
(本陣大歓声。家康のテーマ流れる。家康登場。)
徳川家康:「元気ですかー!!?」
(本陣大歓声)
家康:「私は怒っている今日は。その前に、かつて江戸入府があったときに皆さんが最初に受け入れてくれた。その想いは今も変わりません。一言ありがとう。」
(本陣大歓声)
家康:「そして!私が会津征伐に向かっている間にいろんなことが起きた。今回小山まで来ましたら、肝心要の石田がどうしたとか大谷がどうしたとか、そんなことはどうでもいい。大坂の奥方を全部人質に取られて指をくわえてる。こんな奴ら許せんぞー!」
(本陣大歓声)
家康:「そういうことで私は怒りまくった。そうしたら福島正則が立ち上がってきた。今、世の中が怒りを忘れてしまった時代に私達が本当の怒りを西軍にぶつける。それがみんなに伝えるメッセージなんだ。東軍イズムとはそういうことなんだと思う。違いますか?」
(本陣大歓声)
家康:「正則!!怒ってるか、おめえは!?」
(本陣正則コール)
家康:「聞いたか!?この声を。オマエに期待をしているんだぞ。」
正則:「家康さん!俺は先に一つ。東軍として戦う大名として、諸将にも、それから大坂の秀頼公。それから新時代の象徴の神である徳川家康に聞きたい。この世界は!太閤が遺したこの世界で俺は三成と戦いたいんですよ!!」
(本陣大歓声)
家康:「ちょうど、秀吉公の天下統一からもうすぐ十年が経つ。覚えてるかな?この道を行けばどうなるものか。あやぶむなかれ、あやぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。いいか。今の世の中はな、みんなが縮こまってしまって夢も希望も潰れてしまった。だからこそ!私達は信長公が天正年間に戦国の世で夢をなくした国民に戦いを通じて夢を与えてくれた。それが天下布武イズムとして、そして太閤イズム。お前たちが継いでくれなくて誰が継ぐ!?今日私は素直な気持ち。なあ。石田方に与したヤツは構わない。災い転じて福となすじゃないが、ねえ。ホントに今世界に発信しないといけない。徳川の時代がきてる!書状を通じて日の本の隅々まで私たちの戦いを見てくれる時代がもうそこまで来てる。その為に本当の天下分け目の戦いをやって欲しい。その為に外に波を打ってメッセージを送り続けてきた。この三年間。前田家の征伐、そして、この前も石田襲撃の件で私に相談にきたから上杉・前田と三つ巴戦という大戦略を提案してあげた。それも無視した。今オマエに教えよう!お前はただの猪武者じゃねえぞ。これからは。いいか!!東軍先鋒を全部仕切っていく器量になれよ。どうだ?」
(本陣正則コール)
正則:「家康さん!オレにすべて任してほしい。美濃の西軍方の城、全てをオレが全部やりますよ。長政?おい!忠興!!ここはオレに任せろ!オラ!エー!?東軍先鋒は!オレが仕切る!!いいか。三成!秀家!くそったれ!オラ!エー!オイ!!お前ら誰か他にやるヤツはいねえのかオラエー!?オイ!?オレと輝政か!?」
実況:「おっと!?細川だ!細川忠興が入ってきた!!さあ、すると清正も来ている!島津も来ている!」
実況:「早くもリングの中、武将たちがにらみ合っていく!」
家康:「オメーも怒ってるか!?」
細川忠興:「怒ってますよ!!」
家康:「誰にだ!?」
忠興:「ガラシャを人質にとった石田です!!!」
家康:「そうか。おめえはそれでいいや。」
(本陣:笑)
家康:「おめぇは!?」
加藤清正:「すべてに対して怒ってます!」
家康:「すべてってどれだい?」
清正:「…………。」
家康:「言ってみろ。俺か?石田か?淀の方か?」
清正:「上方にいる全てです!」
家康:「そうか。奴らに気づかせろ。」
(本陣失笑)
家康:「おめえは!?」
島津義弘:「僕は自分の退路が見えません!!」
家康:「見つけろてめえで!」
(本陣失笑)
家康:「お前は!?」
伊達政宗:「俺は!上杉と戦って、百万石に、なります!!」
(本陣大歓声)
家康:「…まあ、それぞれの想いがあるから、それはさておいて。」
(本陣大爆笑)
さておかれてしまう百万石のお墨付き…。
家康:「なあ。おめえ達がホントの怒りをぶつけて、ホントの力を叩きつける、時代をお前たちが作るんだよ。オレに言うな!」
(本陣大爆笑)
家康:「オレは三年…四年だ、内府になって。テメエ達の時代…テメエらの飯のタネはてめえで作れよ!いいか!!?今日はテメエらみんな握手しろ!!」
(本陣どよめく)
家康:「ダー!!」
(全員にビンタ)
こんな家康はイヤだ。でも、配下からの質問には実は何一つ答えてないんだけど、なんか相手をその気にさせてしまうところが天下獲るだけあって両者似てるなあと思いました。
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