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日々、心地よく

日々の雑多なことを書いてます。備忘のための日記が多いかも。

フェルディナント・フォン・シーラッハ

2025-03-08 23:31:00 | 読書
少し前に本屋で目に留まり何気なく買ってみたシーラッハの「珈琲と煙草」。

あっという間に読み終え、そのまま引き込まれるように「犯罪(これだけはkindleで買ったので写真なし)」「テロ」「神」と続けて読んだ。

どうしてこんなにシーラッハに夢中になったのかといったら、たぶん、シーラッハは殺人や自殺などの重いテーマを淡々と、そして自分の価値観で人を裁いたりせず判断は読者に委ねるというスタイルが、どの作品にも貫かれていて非常に好感を持ったからだと思う。

シーラッハは作家になる前は刑事事件を扱う弁護士だったそうで、彼はドイツ人だけれども、もしも自分がこの先何か裁判に関わるような事があったら、こんな深い人間性を持った弁護士にお願いしたいなぁと思ってしまうほど。

同時に日本語に翻訳された酒寄進一さんにも敬意を表する。どの作品も日本語訳への違和感が全くなかった。

あれこれ考えさせられるテーマであるにもかかわらず、爽やかな読了感に満たされるシーラッハだった。他の作品も読みたい。



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ハローキティのニーチェ

2024-12-21 21:10:00 | 読書
ハローキティの“ニーチェ”

先日、本屋さんで見かけて買ってみた。
原文だけだと理解できない気がするので訳されているのがありがたいのだけど、これだと逆に原文(日本語で)を読みたくなる感じ。。







ニーチェと聞いて祖父を思い出した。

私の祖父は私が小5の時に脳梗塞で亡くなった。幼い頃に公園に遊びに連れて行ってくれた思い出があるけれど、幼かったゆえ知的な会話をした記憶は一切ない。

しかし祖父がニーチェを読んでいたと知ったのはかれこれ10年ほど前。おばが教えてくれた。祖父が勉学好きだったという話はそういえば父からも聞いた事があった。

もしもタイムマシンがあって祖父に会えるなら、色々な話をしてみたいと思う。

でも、この本を見たら邪道だとか言って卒倒してしまうかもしれないな

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正体 染井為人

2024-12-15 22:29:00 | 読書
正体 染井為人

先週末に本を数冊買ってきたなかの一冊。
面白そうでワクワクしながら読み始めたところ・・・

ん?
なんかこの話、知ってる気がする・・
なんでだろう?

あ!
これドラマで見たんだ、とわかったのがドラマで黒木瞳さん演じる登場人物がでてきた時。

亀梨和也主演で、Netflixのドラマ。

とても面白くて、息つく暇も無くイッキ見したのでした。貫地谷しほりさんと市原隼人さんが強〜く印象に残ってます。

本→映画・ドラマはいけるんだけど、
逆はできない私。

本ももう読む気が失せてしまいました。
残念😢
娘にメルカリで売ってもらおう

気を取り直して次の本にいきます📕

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皇后は闘うことにした 林真理子

2024-12-08 15:11:00 | 読書
皇后は闘うことにした 林真理子

「李王家の縁談」「正妻 慶喜と美賀子」のスピンオフのような短編集?と思いながら読みましたが、読み終わってあとがきに林さんご本人が本当にそのように書かれていました(笑)

どの話もとても面白くて、気がついたらあっという間に読了。

皇族、華族などやんごとなき方々の主に婚姻に絡むさまざまな思い・苦悩が描かれています。
たとえ高貴な方々であっても感情を持った生身の人間なわけで、揉め事を起こしたり鬱になったりするのですが、登場するどの方々も人間味があって。とりわけ私は貞明皇后に好感を持ちました。

すでにこの世にはいない方々なのでその点ではある程度自由に書くことができたのでしょう。とはいえ史実・史料に忠実に、そして敬意も払って書かれている事が伝わって来て、そのあたりが林真理子さんが好きな所以でもあります。


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傲慢と善良

2024-10-12 07:38:00 | 読書
傲慢と善良  辻村深月

【ネタバレあり】
引越しでしばらくゴタゴタしてて本を読む時間が取れませんでしたが、少しずつ読む時間が出来て来ました。

この本、先週本屋で見かけて衝動買いしました。

主人公は架という30台後半の男性で、婚約者の真実がいきなり失踪してしまい、真実を捜すというのが大雑把なストーリーです。

マッチングアプリで婚活をする人たちの本音とリアルが主観と客観どちらも描かれていて興味深くもあり。

一部は架から見た真実が、そして二部では真実の本当の気持ちが語られるのですが、事実はひとつだけれども思いは人の数だけあるんですよね。

真実の気持ちはよーくわかります。
でもね、相手に期待してばかりじゃ上手くいかないんだよね・・

あと架の賢くて意地悪な女友達たち。
ストーリーの進行上、真実へのいじめは必要だったとはいえ、みんなが結託してひどい事を言うって残酷。

登場人物の中で唯一好感を持てたのは、結婚相談所の小野里さんだけでした。

ラストは拍子抜けしました。
普通は婚約破棄だと思うのですが、、、真実はそれだけの事をしてます。

でも真実失踪事件で二人とも自分に深く向き合い、お互いを思いやれるようになったという事? だとしても再会してから結婚するまでがあまりにも簡単に書かれているので、「それで良いんかい?」と言いたくなってしまいました。

ちょうど今、映画館でやっているので時間があれば見に行ってもいいかなという感じです。


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