人はエレンタールのみで生きるのではない

ドクター(博士)だけどドクター(医師)ではないクローン病患者の日記、思うこと

Mercedes-Benz Mixed Tape

2006年09月26日 20時28分19秒 | 日々の雑記

Mercedes-Benz Mixed TapeのNo.14がアップロードされました。Mercedes-Benz Mixed Tapeとは若手アーティスト発掘の為にMercedes-Benz社が展開している試みの一つで、沢山の楽曲をなんと無料で視聴することができます。自分はNo.12の時から聴いているのですが、今回も素晴らしい内容です。ジャンルもフォークからエレクトロニカまで幅広くピックアップしてあるのできっと気に入る曲が見つかるでしょう。日本語のサイトはありませんが、Mercedes-Benz Japanでサイトの利用法が日本語で書かれていますので、よくわからない人はこちらを参考なさると良いでしょう。

【関連リンク】
Mercedes-Benz Mixed Tape (Mercedes-Benz Japan)


サイクリング

2006年09月24日 20時51分05秒 | 日々の雑記

だいぶ涼しくなってきたので、時間を見つけては体力作りを兼ねて、夕方に近くの湖畔公園でサイクリングをしている(ジョギングをするほどの体力は無い…)。夏場の暑いときにはイオンのショッピングモールで散歩をしていたけど、やはり外で体を動かす方が心地良い。周りを見渡すと以外に公園には人が多い。ジョギングする人、犬の散歩する人、キャッチボールをする親子、釣りをする人、野鳥を観察する人、トロンボーンの練習をする人、野良猫に餌をあげる人、etc. ぐるりと湖畔を一周して、心地よい疲れの中、お気に入りの場所で夕日を眺めるのが今一番のリラックスだ。ふと、最近図書館で借りたThe Kinksの「Waterloo Sunset」という曲(ちなみにこの曲の歌詞は、レイ・デイヴィスが少年時代に長期入院していたとき、病室の窓からいつも見ていた風景の記憶が元になっているという話がある)が頭の中でリフレインする。-ウォータールーの夕日を眺めているかぎり、僕はパラダイスにいる-自分では上手く言葉で表現できないけど、幸せってこんなものだと思う、きっと。


クローン病に対してC326の第一相臨床試験が行われる

2006年09月22日 12時31分57秒 | クローン病情報

Avidia Initiates Clinical Trial Of Novel Inhibitor Of Interleukin-6 For Crohn's Disease (Medical News TODAY)

9月21日付のMedical News TODAYによりますと、Avidia社においてクローン病に対するC326の第一相臨床試験がオーストラリアで開始されたようです。C326とはアビマー(avimer)と呼ばれる新種の低分子タンパク質の一つ(抗体よりもサイズが小さい)で、炎症性サイトカインの一種であるIL-6の機能を阻害する働きがあります。アビマーは高い標的親和性と特異性、および低い免疫原性を有しており、且つ、生産が抗体よりも容易なことや、アビマーの持つ多数のジスルフィド結合(S-S結合)により高温やストレスに対する安定性を有することなどから、いち早い臨床現場への投入が期待されています。

【関連リンク】
数の力(Nature Methods)


外来通院

2006年09月15日 20時09分02秒 | クローンな日々
先月末体調を崩したので今月はいつもより一週間早い定期通院。貧血状態はだいぶ改善してきたので、鉄剤(フェロミア錠)とビタミン剤(メチコバール錠)を外してみることに。エレンタールの新フレーバーは、まだこちらでは出回っていない模様。来月あたりには変更されているかな?

久しぶりに母校へ

2006年09月12日 22時17分44秒 | 日々の雑記

9月11日

私用のため、久しぶりに母校の研究室に赴く。教授・助教授と非常に濃い話をする。夜、助手の先生と、たまたま某企業から派遣で「食とアレルギー」に関する研究で大学に来ている先輩(ちなみに内の研究室ではこんな研究はしていないので先輩はまったく別の研究室で実験をしている)と夕食。偶然にも先輩はIBDに関しても勉強中とのことで、お互い足りない知識を相互補完する。話しているうちに、どうやら先輩の会社の研究室では、抗TNF-α抗体をはじめ、さまざまな抗体を所有しているらしく、少量の生体サンプルでもあればELISA法にてサイトカインの定量ができることが判明。今後、もし研究の機会があれば、生体サンプルの提供ぐらいなら喜んでしますよと一応伝えておく。やっぱり実際自分のサイトカインのバランスがどうなっているのか知りたいし(人によってさまざまでしょうが)。話は分子標的薬(レミケードとか)などの先端医療薬品のもたらす利点とその使用に際しての生化学的問題点等のアカデミックなディスカッション(もっとも医療関係者ではない生物屋同士のたわ言に過ぎないが)にまで発展するが、徐々にバカ話に脱線して終了。

9月12日

朝一で研究室に向かい、クローン病に関するレビューやまだまだ知見の少ないMAP仮説や衛生仮説に関する論文を中心に資料を集める。大学ではほとんどの電子ジャーナルにフルアクセスできるので非常に便利だ。おかげで沢山の論文を集めることができた。もっともこれら沢山の資料に目を通すことを考えると少々気が重いが。それにしても久しぶりに脳みそと体をフル回転したので非常に疲れた。もう少し体力をつける必要がありそうだ。


図書館へGO

2006年09月10日 19時47分08秒 | 日々の雑記

内の地元では明日から30日まで全図書館臨時休館だ。市町村合併に伴いシステムの統合やら機器の入れ替え等があるらしい。当分利用できなくなるので、初めて貸し出し制限一杯(本6冊、AV資料3点)まで借りてみた。借りたのは以下の通り。

スカイ・クロラ:森博嗣
工学部・水柿助教授の日常:森博嗣
人体模型の夜:中島らも
君が壊れてしまう前に:島田雅彦
町田康詩集:町田康
からだの見方:養老孟司

ザ・キンクス:BBCセッションズ1964-1977
ジョージ・ベンソン:アビイ・ロード(ビートルズのジャズ・カヴァー)
トゥルー・ストーリー:アボルファズル・ジャリリ監督作品(映画)

結構な量になった。帰り際に新システム対応の新しい図書館カードを作ってもらう。帰って早速、森博嗣の「工学部・水柿助教授の日常」読了。森博嗣の作品としてはミステリィ度は低め、自叙伝的小説(ミステリィ風)といったところか(今更ながら知ったのだが森博嗣氏は2005年3月に大学を退職していたのね、今日一番のビックリ)。ほのぼのとした作風で、すらすら読めます。


Naltrexoneはクローン病に効くか?

2006年09月10日 09時24分15秒 | クローン病情報

Clinical Trials for LDN (Low Dose Naltrexone)

HealingWell.comを眺めていて知ったのですが、少量のNaltrexone(主にアルコール依存や薬物依存を和らげるために使われることがあるようです)の投与がクローン病に効果があるかもしれないという話があるそうです。過去のニュースサイトを検索してみるとMedical News TODAY(5月29日付)にも掲載されていました(DDWで報告していたそうです)。まだpilot study(予備研究)の段階ですが、既にNIH(アメリカの某有名研究所)から500,000ドルもの助成金を受けており、近いうちに研究成果をまとめ、医学ジャーナルに正式に掲載する予定とのことです。