人はエレンタールのみで生きるのではない

ドクター(博士)だけどドクター(医師)ではないクローン病患者の日記、思うこと

一段落着いて

2009年03月27日 12時32分31秒 | 日々の雑記
25日に学位授与式があり、無事博士号を取得することが出来ました。博士課程在籍中にクローン病を患い、一度は博士号取得を諦めかけていたのですが、多くの人の支えがあって無事卒業までこぎつけることが出来ました。プライベートな知人にはこのブログをあまり知らせていないのですが、この場を借りて多くの先生、友人、家族の支えを心より感謝いたします。授与式の後、恒例の研究室回り(お世話になった先生方に感謝のお礼をすること)があったのですが、せっかく法律事務所で働くのであれば弁理士の資格を取ってみたらどうかという言葉を沢山の先生方から頂きました。知的財産権はこれから重要視される権利ですしね。今後のキャリアプランを考えた時、一番理想的なのは弁護士になって親父の仕事を継ぐことですが、さすがにロースクールに通うのは体力的、分野的に難しいです。でも、弁理士なら今までの知識が役に立ちますし、いろんな研究者と交流もありますし、父の事務所と連携して仕事をすることも可能です。まだ、卒業したてで変な興奮状態にあり、今すぐ弁理士の資格を目指そうという気持ちにはなれないのですが、せっかく長い間研究をしてきたので法律事務所で働きながら大学の講師の枠を待つのと同時に弁理士の資格勉強も同時並行でやっていこうかなと今薄らぼんやりとですが考えてます。ただ、体が一番大切なので無理の無いように、とりあえず4月1日まではぼーっとしてようと思います。

バラ園に行ってきました

2009年03月22日 11時55分55秒 | 日々の雑記
父の友人が経営しているバラ園に行ってきました。自分は植物相手にずっと研究してきたので、植物を見たり育てるのが大好きです。植物が好きだから大学でも植物の研究がしたくてドクターコースまで進んで勉強してきたわけだけど、どっちかというと基礎研究よりこういう現場に近い仕事がしたかったな。今の体力じゃちょっとこんな仕事は無理だけど、そろそろ春めいて来た事だしとりあえず自分の家の庭でガーデニングを始めようかな。ついでに父の友人に僕の先輩が書いたバラの研究の博士論文のコピーをあげたらとても喜んでもらえました。勉強してよりよいバラ作りに精進してもらいたいです。

プチoff会

2009年03月19日 17時55分01秒 | クローンな日々
今日、mixiで出会ったクローン病患者2人+α(たまたま待合室で出会ったIBD患者)でお見舞いというかプチoff会をした。誰とどんな話をしたかは個々のプライバシー上の問題があるから省くけど、非常に充実した時間を持つことが出来た。基本的にはネット上のみでのコミュニケーションには限界があるとは思っているけど、ネットを通してこういった出会いが生まれるメリットもあることを肌で感じた。とりあえず浜松市内限定で付き合いを始めているけど、全国の人とも少しずつ交流の輪を広げていこうかなと思う今日この頃。

リウマチ治療薬の副作用の疑いで15人死亡

2009年03月17日 23時35分01秒 | クローンな日々

リウマチ治療薬の副作用の疑いで15人死亡(asahi.com)

アクテムラ(一般名トシリズマブ)はIL-6をターゲットとした分子標的薬剤の一つで、クローン病にも効くのではないかといわれている薬だけに気になるニュースです。やはり、強い薬はそれなりのリスクが伴うということでしょうか?


ゆったりとした日々

2009年03月01日 16時46分12秒 | 日々の雑記

博士号も後は学位授与式を待つだけだし、就職も一応決まったということで、今は非常にゆったりとした日々を送っている。自分の趣味は音楽鑑賞なので、最近は特にお気に入りの歌手、モリッシーのニューアルバム「Years of Refusal」を繰り返して聴いている。もうすぐ50歳を迎えるとは思えない圧倒的な声量、そして独特の歌詞、最高です(こんな人と友達になったら大変だろうけどね、遠くから見てるから楽しめるんだろうな、なぜか自分が惹かれる音楽家や作家は絶対に友達にはなりたくない人が多い)。ちなみにgooIDの「southpawgrammar」はモリッシーのアルバム名から取ってたりします(ID取得時にたまたまモリッシーのアルバム「Southpaw Grammar」を聴いていた、ID自体に特に意味はありません)。後、ブログタイトルの「人はエレンタールのみで生きるのではない」というのは、聖書の「人はパンのみで生きるのではない」という有名な言葉からもじってつけてたりします(僕自身はクリスチャンではなく不可知論者なんですけどね、聖書はたまに読みます)。「人はエレンタールのみで生きるのではない」というタイトルはダブルミーニングで、一つはエレンタールに頼らない新たな薬が出来るかもしれないって希望を込めたタイトルで、もう一つはクローン病患者の多くは食事制限があり、エレンタールに頼らざるを得ない状態にあるけど、何も人生は食べることだけが幸せじゃないよってことを伝えるためのタイトルだったりする。考えようには不幸があるからこそ幸せもある。不幸と幸せを繰り返しつつ人間は成長する。モリッシー風に言わせれば「That's how people grow up」ってことでしょうね。 


就職決まりました

2009年03月01日 08時45分16秒 | 日々の雑記
4月から弁護士である父の法律事務所で事務員として働くことが決まりました。とりあえず4月から与えれる仕事内容は、簡単に言うと、原告、被告、それぞれの主張、証拠をまとめる作業です。今までやってきた仕事(研究)とはぜんぜん違いますが、論文のバックグランドを整理するとの多少似ているのかな?でも、せっかく長い間研究生活をしてきたので、体の調子が良くなれば、再び研究の世界に戻ろうかなとも考えています(実はクローン病の研究でやってみたいと考えてるテーマが複数あったりする。一応博士号を持っていればいろんな研究機関の公募にトライ出来ますしね。採用されるかどうかは別ですが)。まあ、体に無理が来ない程度に頑張っていこうと思います。