すーぴーあのね・・・

お空のすーぴーに語りかけるかーさんのゆる~い日常

すーばぁ  被災地に発つ

2012-11-09 20:16:20 | Weblog
すーぴーあのね・・・

そっちはどう? 

ケリーとすーぴーはほんの5日の違いでお空のわんこになった

REIKOさんと慰め合ったり、励まし合ったり・・・電話で声をあげて泣いたこともあった

ケリーが一緒だから大丈夫だろう、ってそれがちょっと救いだった

しばらくして、REIKOさんは犬が飼いたいけど悩んでいる、と言った

できればイエローのメスのラブがいいと・・・

ぜひ、そうして!私をすーばぁと呼ばせる!!いつかペットと一緒に泊まれるペンションへ行こう~

そんな話をして、二人とも少しずつ元気になっていた

そして、3月11日・・・彼女は宮城県に住んでいた

あの日は日本中みんなそうだったけど、連絡が取れなかった

真夜中「夫も母も猫たちも全員無事」 そうメールが入った

無事は確認できたものの、翌日から目にするのは信じられない光景ばかり・・・

でもそれは大きな町の様子で、彼女の住む小さな町は名前すら出て来なかった

確か仙台空港が近いんだ・・・海まで近いって言っていたな

どうすることもできず、TV、新聞、リモコンを握りしめて 何度も何度も目を通した

隣の町の名前が出て「町はほぼ壊滅状態」だと・・・

正直天を仰いだことも 1度や2度じゃなかったな


彼女は元気だった

避難所の外にいる犬たちの世話をしていた

寒いだろうと、敷物を敷いてやったり、大事なケリーの服を着せてやったり・・・

誰もが「何かしたい!」でも「何をどうしたらいいかわからない!」

そう言う状況だった時、彼女は自分のブログで何が不足しているか、何を必要としているかを発信した

あれはありがたかった・・・即、行動がとれた


随分と時間が経って、電話をしたとき ハアハアと息を弾ませて、水くみの途中だった

彼女は頑張っていた

頑張っている人に「ガンバレ!」は酷な言葉だとわかっていてもそれしか言えなかった

そんな自分は情けなかった


縁あって彼女の元に避難犬「ガブリエル」がやってきた

ガブは1歳にもならない子供だったけど、とても怖い思いをしたのだろう・・・おじいさんの様に老けていた

そして念願のイエローのメスのラブラドール「リリー」もやってきて、私はすーばぁになったのだ


ある時見つけた 「わたり復興マラソン」参加募集の記事

ここは走るべきだろう・・・これこそは参加すべきだろう・・・決断は早かったよ

でも、参加を決めたものの正直悩んでいた

ケリーと歩いた道、遊んだ海・・・あまりにも姿を変えてしまったので見られない

震災関係のTVはつらくて見られない、彼女はそう言っていた

そこに私が行っていいものか・・・走ったところで何かがどうかなるのか・・・悩んだ

亘理町からの案内に書かれていた言葉



そうだ、私は今の状況をしっかり見てくればいい

ニュースにあまり取り上げられなかった小さな町の大きな頑張り  きっと見えるはずだ

開催にこぎつけるまでの関係者の方々のご尽力に感謝して



気持ちを込めて走ろう・・・気持ちを込めて走るんだ

あした すーばぁは被災地に発つ