神様のとけい 3 2013-02-23 20:31:59 | Weblog すーぴーあのね・・・ 神様の下さった時計は 相変わらず進むことなく 休日の朝寝坊に付き合ってくれた 2度寝、3度寝までしても 目覚めた時はいつも同じ あの日の朝だ これは何かの罰なのだろう 時を刻まないのに 神様の下さった時計は 週末を知っている もう週末の予定なんて必要はない ただ 眠り続ければいいのだ 何も考えない 考えなくていいからね
神様のとけい 2 2013-02-22 20:36:39 | Weblog すーぴーあのね・・・ そっちはどう? 神様の下さった時計は 今朝も1秒たりとも進んでいなかった 代わりに ほんの数g重くなった ちょうど昨日飲んだ薬の重さ分だ あか おれんじ みどり・・・ キボウとキタイというフィルムに包まれた薬は 蛍光灯の下でとてもきれいだ なのに 掌にのせると安っぽいラムネ菓子のように コロコロと転がる 時を刻まないのに 神様の下さった時計は 薬の時間だけ几帳面に教える でも いつか飲むことも忘れてしまうのだろう そんなに信じていない 信じてはいないからね
神様のとけい 2013-02-21 20:07:47 | Weblog すーぴーあのね・・・ そっちはどう? ある朝 神様が時計を下さった 何の前触れもなく それは突然のことだった 手にした時計は 追いつけないほどの速さでめまぐるしく動き やがて ぴたりと止まった セットしてあったアラームは その時をとうに過ぎたのに鳴らない 時を刻まないのに 神様の下さった時計は日に日に大きく重くなって もう 片手では持ちきれないほどだ きっとそのうち押しつぶされてしまうのだろう そんなに強くはない 強くはないからね
まちぼうけ 2013-02-20 21:03:28 | Weblog すーぴーあのね・・・ そっちはどう? いいかげん 待ちくたびれたでしょ アタシもね ずーっと待ってるの 明日も 明後日も ずーっと待ってる