少年と金魚とビートルズ

息子の成長と、大好きな金魚とビートルズの話と、その他いろいろ。

⑤オランダシシガシラ

2016-03-11 18:21:36 | きんぎょ図鑑


2018.05.08更新(画像追加)
2018.10.24更新(加筆・画像追加)
2018.10.30更新(加筆・画像追加)
2019.08.19更新(加筆・画像追加)




オランダシシガシラ/和蘭獅子頭/Oranda

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)

(足立区生物園にて撮影/2018.5)


江戸時代の寛政年間に
中国から琉球経由で長崎に渡来。
鎖国していた当時、
輸入品はオランダ物と呼んで珍重されていました。
また、頭の肉瘤が獅子の頭を想わせることから
この名前がつきました。

(街中で見かけたオランダシシガシラ/2016.3)


背びれがあり、伸長した開き尾がとても華やか。

(街中で見かけたオランダシシガシラ/2016.3)


そして一番の特徴が
名前の由来でもある頭の肉瘤。
金魚の品評会なんかに行くと
すごいゴツゴツしたやつがいます。
正に獅子頭。

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)

(足立区生物園にて撮影/2018.5)



アズマニシキ/東錦/Calico Oranda

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)


昭和6年に横浜の金魚商、加藤金蔵氏が
三色デメキンとオランダシシガシラを交配して
作出した生産魚に対して
東京の金魚商、高橋鉄次郎氏が命名したと言われています。
関西で
ランチュウとオランダが盛んだったのに対抗し
“東の”という意味で”東錦”としました。

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)




タンチョウ/丹頂/Redcap Oranda

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)


丹頂鶴を連想させる体色から
この名前が付きました。
中国原産の金魚で作出過程は不明。
奈良県大和郡山市のやまと錦魚園が
昭和30年代初期に
国交がなかった中華人民共和国より
輸入し繁殖に努力して
日本式(郡山式)養殖方法によって
大量生産に成功しました。

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)





チャキン/茶金/Chocolate Oranda

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)


英語ではチョコレート色、
中国では紫と表現される茶金。
上記の丹頂や
下の青文魚とともに
やまと錦魚園が昭和30年代初期に
中国より輸入し大量生産に成功しました。

(すみだ水族館にて撮影/2019.8)


(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)





セイブンギョ/青文魚/Blue Oranda


(すみだ水族館にて撮影/2019.8)




ジャンボオランダ/Jumbo Oranda

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)


日本一大きな品種であるジャンボオランダ。
その歴史は大正時代に
熊本県長州町で
ワキンとオランダシシガシラを
交配したことから始まります。
金魚を大きくしたいという想いのもと
昭和末期には60㎝を超えるものが現れるほどに。
体長・体高ともに
金魚の常識をはるかに超える品種です。

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)




ジャンボシシガシラ

ジャンボオランダをベースに
大きさはそのままに
より観賞性の良いものにということで
良型かつサイズの大きくなる系統の
オランダシシガシラを繰り返し交配することで
完成させました。
観賞性を求め改良されたジャンボシシガシラは
ジャンボオランダより
大きさは一回り小さくなったものの
やはり金魚としては巨大であり
大きさでギネス認定を受けた品種です。

2015年、長崎県雲仙市国見町での
第17回ジャンボ獅子頭品評会にて
総合優勝したジャンボシシガシラ。



染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ