簡単お手軽工作

 

今からウン十年前にテレビで活躍するガンダムは
とんでもない可動をしていたもんです(笑)
つまり、本来曲がらない所で平気で曲がったり
こんな動きは無理だ！うそだ！
ってのがあったんですよ

…まぁ、今でもありますけどね…(笑)

しかし徐々にデザイン上の疑問点や不具合などが解消
またはリファインされて大半の人が納得できるデザインや
可動部分の構造が見え始めてきているのも事実です。

さて
この度、某知り合いから
「そのフロントアーマーの独立可動はどうやったの？」
との質問を受けたので軽くご紹介します。
と、いっても極々簡単お手軽なんですよ…(^^)v

要はプラモのように！がコンセプト
MIAならびにEMIAはプラ製ではないので加工が難しい
面もありますが逆を言えば性質上カットなどはプラモよりは
断然に楽なのです。

 

 

では、参ります。

　

フロントアーマーの独立可動化にはフロントアーマーを
本体から切断する必要があります。
EMIAガンダムはフロントアーマーは中央の股間部分と
“おなか”の下にくっついています。
カットの際はカットしやすいように、上半身と下半身を
分離させたほうがベター。

カットにはデザインナイフ（なければ普通のカッターでも全然ＯＫ）
出来るだけ綺麗にカットします。といっても特別な技術は無用です。

　

斜め上から見るとこんな感じです（↑）
（クリックで拡大画像が見れます）

“おなか”の下のパーツは少し奥までカットします。
それには理由がありますがそれは後述（※）

中央の股間部分にはピンバイスなどで開口
穴を開け貫通させます。
↑の写真を参考にして頂いてもいいのですが穴の位置は
だいたいこの辺です。
もう少し位置を奥にしても良いかと思います…
お好みで…

　

続いてカットしたフロントアーマーにも穴を開けます。
↑の写真の位置が大体の目安です♪
（クリックで拡大画像が見れます）

ただしフロントアーマーに関してはちょっと注意が必要。
というのも、フロントアーマーは薄いのでピンバイスを差し込む
時にちょっとでも斜めになってしまうと裏側から出てきてしまうので
なるべくゆっくり慎重にアーマーに対して真っ直ぐに開口です！

ここは貫通させずに3mm～4mm手前でストップ！

左右一方のアーマーに開口できたらもう一方を対象になるように
位置を定めて同じように開口です。

ここまで出来たら第一段階終了です。

　

中央の股間部分と左右のアーマーそれぞれに開口完了したら
次の作業に移ります。
真鍮線を用意し先ほど穴を貫通させた中央の股間部分に通します。
真鍮線の長さは2.5センチほどが妥当です。

因みにわたしは0.5ミリの真鍮線を使用していますが
強度を強めたければ0.8ミリ真鍮線も可能です。

　

そこに、先ほど穴を開けたフロントアーマーを差し込んでいきます。
差し込む時に真鍮線が曲がったりしないようにゆっくりと…

　

フロントアーマーの奥まで差し込む事が出来たら成功です♪
その時、フロントアーマー上下の位置のバランスがずれていないか
確認しましょう。
（↑）の写真を参考にして頂いても結構ですが
だいたい位置はこのくらいです。

 

　
　

こうすることによって、フロントアーマーが完全可動する事になります。

（※）
前述において、本来フロントアーマーがくっついていた
“おなか”の下のパーツを奥まで切り込む必要があったのは
ここまでアーマーをあげたときに干渉するからです。
カットしておくことで干渉せずに（↑）の写真のように
“跳ね上げる”事が可能になります。

パーツをカットした部分はアーマー類の接続後に完全に
見えなくなるので見栄えなども問題はありません。

 

　

ここまではあがります！（↑）

あっ！アーマーの裏側はカットした後がそのまま残って
いますねぇ～(笑)

…しかし、本来見えないところなのでそのままでも全然OK！
気になる方は綺麗にしたほうが良いかと思います。

 

　

（↑）ここまで足を屈折することが可能になります。
アーマーも製品状態より自然に上に上げることが可能になります。

要は、穴を開けて棒を通して差し込む…という作業です♪
無接着であり、しかも保持力も良好でへたる心配はありません。

 

　

体育時間の前の事前準備運動のアキレス腱伸ばし運動も
こなせます!(^^)!

 

　

「ロゴス！お前たちがいるから、世界はぁぁぁぁーー！」

…って、うそ！(笑)

（クリックで拡大画像が見れます）

 

　

左右それぞれが独立可動し
（↑）ご覧のように立て膝が違和感なく再現できます。

 

　

（↑）後ろから見てみましょう…

フロントアーマーが足の太股に密接して可動しているのが
わかりますでしょうか？


この工作方法はお勧めですので是非トライしてみてください。
作業に必要な工具もお手頃です。
ピンバイスはちょっと値が張りますが…
あればあったで重宝します。

真鍮線はそれほど高くはありません。
およそ￥300前後で買えます。
カッター類はどのご家庭でもあると思いますので。

わたしはMIAならびにEMIA殆どにこの工作を施しています。
それにより本来の可動が活かされると同時に違和感なく
あらゆるポーズを再現することが出来ます。

　

～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・

ここからはちょっとお遊びで(笑)

　

ガンダム：「取ったぁぁぁぁ～！」
量さん　 ：「…返してくれよ」

　

ガンダム ：「取ってきました…シャアザクさん」
シャアザク  ：「ふむ！よくやった…礼は何が欲しい？」

　

ガンダム：「ではこのマシンガンを…」
シャアザク ：「それは俺のだ！」

　

ガンダム：「では、これを受け取りたく思います…」
シャアザク ：「！！それも俺のだ！」

　

ガンダム：「ならば、僕のバズと交換ってのはどう？」
シャアザク ：「！！だから、なんで俺の武器ばかり欲しがるんだ！」

　

ガンダム：「…煮え切らないなぁ～、じゃ！貰ってくよ！」
シャアザク ：「あっ！コラッ！待て…！！」

　

シャアザク ：「…ったく！結局武器を奪われ丸腰か…」

ガンダム：「…（忍び足差し足…）コイツさえ突き落としてしまえば…」

 

…しかし、こうしてしまうとまるっきりガンダムが悪者ですねぇ～(笑)