ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

引っ張りの釣り(Fly)

2008-01-20 16:02:44 | 釣り
Fly Fishingの醍醐味はDry Flyに出る見えている魚を釣ることであるが、魚は直射日光を嫌うこともあって流れがあって余り深くないところでないとちょいと厳しい。特に本流や湖沼に居る大物は小魚や蝦を主食にしていることも多いのでシンキングラインを用いた中・底層引っ張りの釣りがメインになる。

さて、中・底層狙いで手返しの良さと言えばLure Fishing。
A)一定速度で引いてくる。
B)ロッドアクションのトゥイッチング
C)リールの巻き、停止で行う「グリグリ」
D)停止時に極スローの「クエクエ」
E)Lift and Fall (Spoon, Jig)
が基本というか極意だ。

A)はルアーの個性に従うモノ。リップレスミノー等の微妙な振動が効く。
B)は主に表層に向く。Top Waterの"Walking a Dog Actionに近い。
かなり強烈にヒラを打つのでアピール力が大きい。
C)、D)もB)と同じStop and Goが基本だがラインの波動を嫌う。どちらかというとシンキングラインの釣りに近い。
E)はジャーク・トゥイッチでもよいがリーリングのStop and Goが有効。
リーリングによるLiftとStopのFallがアピール。スプーンはLift時も泳ぐが、メタルジグはリトリーブ・ツイッチ時の動きはヒラだけだ。同じ考えでフェザージグも使える。

シンキングラインを使ったフライの場合A,C,Dが主に参考になる。
Bはラインの抵抗が大きいのでシンキングラインには向かない。フローティングラインのソフトハックル早引きに使える。
Eもフローティングラインでビーズヘッドニンフ類を使うとLift and Fallはできる。殆どフェザージグ系と近い釣りだ。

Aは一番難しい。フライのリトリーブはまさに「糸を手繰る」であり、両手リトリーブで「タメを作らない」方法だけと思う。

C、Dは片手のリトリーブで近い動きが出来る。Dのクエクエ(Slow and Go)にするにはロッドチップの水中への突入角度が重要。これはFR誌に紹介されていた。
C,Dのリトリーブはストロークとピッチが重要。

さて、シンキングラインを用いてルアーの様に釣るのならルアーを使えば?という疑問が出る。だが、ルアーは棚を狙うことが難しいのだ。
ある程度深い棚を狙おうとすると重いルアーか大きなルアーになる。これはラインのリトリーブ抵抗による浮力に打ち克つためだが、そういうルアーが小魚サイズを越えると敵性生物に対するアタック(リアクションバイト)に変更されると推察できる。警戒心の強い魚になれば見切るかもしれない。
そうなると魚にプレッシャーを与えすぎない「軽い・細い・小さい」フライってのは警戒心を解くことに向いていると思うし、それで適度に棚を狙えるとなると面白いことになりそうです。

上記のStop(slow) and Goはヒラを打つというかリズム感を崩したモノに対して、魚が喰う、攻撃するという本能に基づいている。これは我々もあてはまる。単調なリズムの音楽とかメトロノームだと眠たくなるし、そのまま[ナガラ]になる(しできる)。ところが突然違うリズムが入ったり(Fill inでもよい)空白があったり「変化」があると音源を探す。TVも音がないとか真っ暗になると画面を見る(笑)。
これは会議とかでもおなじですね。興味を惹かせるには飽きさせないだけじゃなく適当なリズムの崩壊が必要です。

シンキングラインのリトリーブも同じでしょう。一定リズムの中に適度にアクセントを付けるってのが良いでしょう。
さて、リトリーブ速度とピッチですが、これは実際にフライの動きを見た方がよいでしょう。
いずれにせよStop(slow) and Goを旨く発展させることです。

なお、Stop and GoはTop Water、ジャークベイトのWalking a Dog Actionも反映していると思います。

あとは自分のフライリトリーブリズムの追確認で・・・。


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