(新)闘病日記

結局mixiの日記との差別化に迷って、こんな漢字。w

小羽広館

2010年12月16日 23時11分44秒 | 雪国はつらいよ
…というわけで、ようやく「小羽広温泉」に行ってきた。


昨夜からの大雪で、車庫に入れている愛車がこんなにも雪をかぶってしまっているが、めげずに出発。w


道中、大森町の「保呂羽山少年自然の家」入口。
秋田県南部で小学生時代を過ごした者にとっては、校外学習で訪れた懐かしの場所である。
J郎たちの班のテントが倒れたときは笑ったなぁ…。


出発したときは吹雪だったが、やがて少しずつ雪は晴れてきた。


そして由利本荘市入り。


ようやく「羽広」という地名も散見されるようになってきた。
ちなみに近くには「羽広ダム」というダムもあるらしい。まあ多分、雪のある時期には行けないと思うが。


そのまま道なりに進んでいたら、看板が見えてきた。
小羽広館の看板の隣に「河童大明神」などと書かれた標柱もあるが、何だろう?


看板のある所から脇道に入ってしばらく行くと、案内板らしきものがあったが、雪で見えない。w


曲がりくねった道の奥、やっと到着。こぢんまりした佇まいだ。


入口付近。宿の中ではなく、玄関から出たところに販売機がある…。


反対側から。


駐車場の案内もあったが、行ってみたところ除雪されておらず、雪に埋もれていた。


宿と道を挟んだ反対側には、小川が流れている。


川べりには小さな祠と、案内板。
100年ほど昔、山中で河童が湯浴みをしていたのを地元の名士が発見し、そこに温泉宿を建てて商売を始めたところ繁盛したという伝説があるらしい。

ちなみに、ここの温泉がまさにその河童の温泉なのかというと、実は定かではないらしく、案内板には「私たち[カッパ愛好家]は大内の[かっぱ]発祥の地を現在値と定め」た旨の表記がある。

また表記によると、山に足を踏み入れていったら「ツーンと鼻をつく匂いがしてきた」ために「この辺に湯がわき出るという話は聞いていたが本当のことだったのか」と思ったということで、温泉を連想させる強い臭いというと、やはり硫黄。
しかし宿の真ん前にいても、硫黄の臭いは感じない。
この近くには、以前訪れた「滝温泉」など他の温泉もいくつかある。そっちが河童の湯である可能性も、無いわけではないようだ。


一歩中に入ると…
全国の河童伝説が残る場所から人が集まって「カッパサミット」なるものが開かれているらしいな。


フロント付近。一言で表すと「雑然」。


河童のイラストも飾ってある。


廊下を進んでいくと、こんな感じの休める場所が。ダルマ型の薪ストーブがなんともレトロな雰囲気。


浴室入り口付近。


廊下に飾ってあった額には、こんな文章が。
どうやら湯を循環させて使っているらしいが、その際に玉川温泉の石を使用しているらしい。
シャワーについては、水道水であると明記してあるな。

…ここで、ある疑問がふと浮かんだが、それはまた後ほど。


入浴時間のお知らせ。日帰り客はともかく、泊まりでも夜9時までしか入れないらしい。循環時に加温しているボイラーの都合か何かだろうか?
温泉に泊まりに行くときは、夜遅くなってから寝る前にひとっ風呂が楽しみなのになぁ。


脱衣所。狭い。


狭いのに、棚はたくさん。しかしカゴの数が追いついていない。


浴室。これまた狭い。
湯船には、4人も入ればゆったりできなくなりそうだ。


洗い場は2つ…と思いきや、入口の扉を挟んだ反対側、少しくぼんだスペースにもう一つあった。
場所の都合か配管の都合かは知らないが、なんだか変則的だな。


窓からの眺めは、こんな感じ。山しか見えない。
ちなみに浴槽の窓側には、ジェット水流が吹き出している場所がある。
つまりジェットを背中に当てるときには窓に背を向けることになる。
身体をほぐしつつ雪見風呂…という風流は残念ながら無理のようだ。


窓からはるか下を見下ろすと、小さな水車が。何に使っているんだろう。


壁際には蛇口と備え付けのコップ。
源泉が飲めるのだろうかと思ったが、出てきた水は冷たい。冷たいが硫黄の臭いは非常に強い。

さて、お湯の方だが。
温度はやや熱い。が、我慢してじっと入れないほどでもない。元々おいらはぬるい湯が好きな方なので、普通の人にとっては適温だろう。
硫黄の臭いはほとんど感じられない。温泉っぽい臭いは、かすかに感じられるような気もする。湯は無色透明。肌に引っかかりやぬめりを感じることもない。

そして湧いてくる疑問。
「これは果たして温泉なのか?」

先の日記にも書いたように、最初は「小羽広温泉」と聞いて探してみた。
宿の名前が「小羽広館」なのは良いとして、よくある「○○温泉××館」という名前ではなく、ただの「小羽広館」となっている。
宿の看板にも、さっきの説明書きにも、一貫して「お湯」という表記が使われており、たった一度も「温泉」という言葉が出てこない。

しばらく入っていると、常連だという地元の人が入って来たが、いわく「昔は滝温泉よりもこっちの方が硫黄の臭いが強かった」という。今は硫黄の臭いはほとんど感じない。

入浴を終えてからあちこち探してみたが、どこにも温泉の成分表などが掲示されていない。
温泉法第18条において、「温泉を公共の浴用又は飲用に供する者は、施設内の見やすい場所に、環境省令で定めるところにより、次に掲げる事項を掲示」することが義務づけられている。「次に掲げる事項」とは、温泉の成分や禁忌症など。
単に法制定以前からずっとそのままになっている(違法状態にある)だけなのか、それとも…?

また、受付時には、日帰り入浴は4時までと言われたのだが、地元の人いわく「仕事を終えた地元の人が来て賑わうのは4時半から5時過ぎ」とのこと。
常連になると融通が利くのか、それとも?

※後にパンフレットを見たところ、大広間を利用する「日帰り」が午後4時までで、入浴だけなら午後9時までらしい。


料金改定のお知らせ。暗いところで撮ったのでノイズは勘弁。いつの「十二月」かは不明。ちなみに実際の料金は税込315円だった。
以前はもっと安かったとすると、それに入湯税150円が含まれていたら、宿の取り分はいくらだよ、という話になる。
それこそ燃料を使ってボイラーで水道水を加温するよりも、源泉をそのまま流した方が安上がりではなかろうか…。


宿の周囲には小動物の足跡があったが、どうやら足跡の主はこいつらしい。
逃げずにすぐ近くまでは来たが、そのまま通り過ぎていった。


無事帰宅。
出発時にしっかり除雪していったのに、またこのくらい積もった…。
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2 コメント

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「山の宿」小羽広館 (秋田太郎)
2011-02-06 10:58:28
お湯と鍋料理で、心身あったまったよ・
館内のだるま型の蒔きストーブ人気である。
常連客との会話が楽しかった。
又行ってみよう。
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Unknown (Soda)
2011-02-08 23:39:04
こんばんは、コメントありがとうございます。

私が行った時は入浴だけでしたが、料理は鍋中心ですか。冬は暖まって良さそうですね。
時間が遅かったせいか、あの風情あるダルマ型ストーブに火が点いてなかったのが残念です。
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