ぼくが
究極に具現したいのは
募金活動による公共である。
労働価値説の脱却
資本主義的な生産関係の終焉であり
新旧中間階級の復活である。
贈与経済の復活であり
貨幣交換経済の縮小である。
理想は
専業主婦という働き方であり
フリーランス
ボランティアという働き方である。
家事労働に賃金をという主張は
近代資本主義を容認した説であって
近代を超克せねば
さまざまな近代の差別と抑圧を解消できないとする
ぼくの説と相容れない。
労働時間が
労働の価値の源泉であるなら
専門家やプロの生み出す価値も
労働時間で測られることになり
極めて不合理である。
家事や育児
介護やサービス業
学問、芸術、文化活動は
工業プロレタリアの論理には
当てはまらない。
それらは
階級の刻印を帯びていない
浮遊する知識人の営みであり
漂泊の民の生業である。
何れにせよ
ボランティアの本旨とは
労働時間の桎梏からの解放を預言する
自由業であり
善の巡還を実現する
専業主婦のライフスタイルのことである。
おわり
高橋研究員(経済人類学)