ANAがマイレージ制度変更、期間延長などで差別化
全日本空輸は2日、マイレージ制度を来年4月1日から刷新し、特典航空券との交換に必要なマイルを距離と搭乗時期に応じて差をつけると発表した。
同様のマイレージ制度を持つ日本航空と差別化し、顧客の取り込みを図る狙いだ。
これまでは、国内線はすべて一律、国際線は国や地域ごとに一律だったが、近距離や閑散期には必要マイルを少なくする。
国内線の特典航空券に交換するのに現在は1万5000マイル必要だが、東京―仙台間など近距離区間(600マイル以内)で通常期に必要なマイルは1万2000マイルとなる。逆に羽田―那覇間などの長距離区間(1601~2000マイル)は通常期で1万8000マイル必要となる。
<JAL>中核事業会社が195億円の黒字転換 国際線好調
経営再建中の日本航空(JAL)の中核事業会社である「日本航空インターナショナル」で、本業のもうけを示す営業損益が、07年4~8月に195億円弱の黒字に転換したことが1日、分かった。8月の国際線が好調で収益を大幅に改善させた。9月の業績も堅調を維持しており、07年9月中間連結決算は黒字の公算が大きい。年度末に人員削減による200億円の経費削減を見込んでいることもあり、連結営業利益を350億円とする08年3月期目標の達成に向け勢いを増している。
JALは06、07年と2期連続で当期(最終)赤字。営業損益も実質的に2年連続で赤字だった。日本航空インターナショナルはJALの連結決算の大半を占める会社で、昨年の4~8月は110億円超の営業赤字だった。
JALは経営再建計画初年度の08年3月期連結決算で、営業利益350億円、最終利益70億円を見込む。このため、不要資産の売却やボーナス削減、不採算路線の削減などリストラを推進してきたが、07年4~6月期連結決算は営業赤字だった。
しかし、国内外の主力路線を運航している日本航空インターナショナルが、例年書き入れ時となる7、8月に順調に業績を伸ばし、営業損益は7月単月が35億円程度、8月単月が260億円程度の黒字を確保した模様。この結果、4~7月で70億円弱の営業赤字だったのが、4~8月で黒字転換を果たした。
ただ、燃料費の高騰により、年後半にかけて利益が圧迫される可能性もある。燃費のよい機体への更新で、財務体質の改善が急務となり、JALは引き続き資本増強を探ると見られる。JALカードの売却なども進める方針。
<中部国際空港>コンチネンタル航空機の表示機器故障
30日午前10時半ごろ、中部国際空港に着陸しようとしたグアム発のコンチネンタル航空971便(ボーイング737型、乗客乗員133人)の操縦席で、主脚(後輪)が降りたことを示す自動表示が点灯しなかった。滑走路上空を低空飛行して管制塔からの目視確認などを試みたが確認できず、その後、手動で表示機器を確認したところ点灯したため、同55分に着陸した。けが人はなく、機体にも損傷はなかった。
同機の着陸後、滑走路は約6分間閉鎖され、発着の計8便に遅れが出た。国土交通省中部空港事務所によると、最初の着陸態勢の際に主脚は降りており、表示がなぜ点灯しなかったか調べている。
上海便 羽田と定期運航開始 3時間10分で日帰り容易に
東京・羽田空港と上海・虹橋(ホンチャオ)空港を結ぶ航空便の定期運航が29日始まった。日中の4航空会社が1日各1往復便を就航させ、東京-上海間を約3時間10分で飛ぶ。これまで東京-上海間の航空便は、成田と浦東(ホトウ)の両空港を利用していたが、新たに加わった便は都心に近い空港を使うため、日帰りも容易になった。
午前9時10分過ぎの羽田発第1便は全日空のボーイング777-300ER型機で、冬柴鉄三国土交通相ら247人の乗客で満席。この日は日中国交正常化から35年で、出発前イベントに臨んだ冬柴国交相は「日中の緊密さを示すシンボルになる。両国の友好関係がますます進むだろう」とあいさつした。
「上海」が日帰り圏に、羽田との定期便就航
羽田空港と中国・上海の市街地に近い「虹橋(ホンチャオ)空港」を結ぶ国際定期便が29日午前就航し、第1便が羽田空港から飛び立った。
当面1日4往復で運航し、東京都心から上海中心部までの時間は片道約4時間と、現在ある成田―上海(浦東)線に比べ約1時間短くなる。
上海が日帰り圏内になり、ビジネス客などの増加が見込まれている。羽田空港の国際化推進にも弾みがつきそうだ。
虹橋空港は、上海中心部から車で約20分の距離にある国内線向け空港。羽田も国内線向け空港のため、形式的にはチャーター便の形を取るが、日本航空、全日本空輸、中国東方航空、上海航空が当面、1日各1往復し、実質的には定期便となる。成田―浦東線の1日14往復を合わせ、上海がぐんと近くなった。
全日空の福岡―新潟便廃止、国交省が地元との協議継続指導
国土交通省は28日、福岡―新潟線の廃止届を同日付で提出した全日本空輸に対し、地元自治体などと協議を継続するよう文書で指導した。
路線廃止は届け出制で航空会社の判断に任されており、国交省が文書で指導するのは異例だ。路線継続を求める地元に配慮したものだが、強制力はない。
全日空が同日、廃止を届け出たのは、福岡―新潟のほか、福岡―富山、新千歳―松山など計7路線。利用者に配慮して、廃止する区間を別の路線で乗り継いで行く際に、割引料金制度の導入を決めている。しかし、福岡―新潟線については地元自治体や経済界が継続を強く求めており、全日空と協議を続けている。
全日空は「引き続き地元との協議を続けたい」としている。
プリンスホテルに賠償命令=全日空に6億7800万円-東京地裁
西武鉄道株の名義偽装事件で損害を被ったとして、旧コクド(プリンスホテルと合併)から同鉄道株を購入した全日空がプリンスホテルに約6億7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、「名義偽装の事実を事前に説明する義務を負っていたのに、怠った」として全額支払いを命じた。
菅野雅之裁判長は判決で、堤義明元コクド会長は名義偽装が明らかになれば西武鉄道株が上場廃止になる可能性を認識していたと指摘した。
その上で、「東京証券取引所が上場廃止を判断するための前提となる事実については告知されるべきで、説明義務が果たされていれば、全日空は取引に応じなかった」と述べた。損害額について、全日空が市場で既に売却した分などを差し引き、約6億7800万円と認定した。
エア・ドゥ、新じゃが使用のクッキーを機内で無料配布
エア・ドゥ(HD)は10月1日から31日まで、機内でわかさいも本舗のクッキー「北海道じゃがッキー」を無料配布するサービスを提供する。同商品は今年4月から販売されたクッキー。フリーズドライの洞爺湖周辺産じゃがいも「とうや」と塩味のバターを使用したもので、今の時期は今季採れたばかりの新じゃがを使用している。
HDはこれまでも、札幌洋菓子協会加盟店が提供するスイーツを機内で無料配布することで、北海道産品の魅力をアピールしてきた。今後も北海道産品の認知度アップと需要喚起を図ることで、北海道経済の発展へ貢献していきたいという。
全日本空輸は2日、マイレージ制度を来年4月1日から刷新し、特典航空券との交換に必要なマイルを距離と搭乗時期に応じて差をつけると発表した。
同様のマイレージ制度を持つ日本航空と差別化し、顧客の取り込みを図る狙いだ。
これまでは、国内線はすべて一律、国際線は国や地域ごとに一律だったが、近距離や閑散期には必要マイルを少なくする。
国内線の特典航空券に交換するのに現在は1万5000マイル必要だが、東京―仙台間など近距離区間(600マイル以内)で通常期に必要なマイルは1万2000マイルとなる。逆に羽田―那覇間などの長距離区間(1601~2000マイル)は通常期で1万8000マイル必要となる。
<JAL>中核事業会社が195億円の黒字転換 国際線好調
経営再建中の日本航空(JAL)の中核事業会社である「日本航空インターナショナル」で、本業のもうけを示す営業損益が、07年4~8月に195億円弱の黒字に転換したことが1日、分かった。8月の国際線が好調で収益を大幅に改善させた。9月の業績も堅調を維持しており、07年9月中間連結決算は黒字の公算が大きい。年度末に人員削減による200億円の経費削減を見込んでいることもあり、連結営業利益を350億円とする08年3月期目標の達成に向け勢いを増している。
JALは06、07年と2期連続で当期(最終)赤字。営業損益も実質的に2年連続で赤字だった。日本航空インターナショナルはJALの連結決算の大半を占める会社で、昨年の4~8月は110億円超の営業赤字だった。
JALは経営再建計画初年度の08年3月期連結決算で、営業利益350億円、最終利益70億円を見込む。このため、不要資産の売却やボーナス削減、不採算路線の削減などリストラを推進してきたが、07年4~6月期連結決算は営業赤字だった。
しかし、国内外の主力路線を運航している日本航空インターナショナルが、例年書き入れ時となる7、8月に順調に業績を伸ばし、営業損益は7月単月が35億円程度、8月単月が260億円程度の黒字を確保した模様。この結果、4~7月で70億円弱の営業赤字だったのが、4~8月で黒字転換を果たした。
ただ、燃料費の高騰により、年後半にかけて利益が圧迫される可能性もある。燃費のよい機体への更新で、財務体質の改善が急務となり、JALは引き続き資本増強を探ると見られる。JALカードの売却なども進める方針。
<中部国際空港>コンチネンタル航空機の表示機器故障
30日午前10時半ごろ、中部国際空港に着陸しようとしたグアム発のコンチネンタル航空971便(ボーイング737型、乗客乗員133人)の操縦席で、主脚(後輪)が降りたことを示す自動表示が点灯しなかった。滑走路上空を低空飛行して管制塔からの目視確認などを試みたが確認できず、その後、手動で表示機器を確認したところ点灯したため、同55分に着陸した。けが人はなく、機体にも損傷はなかった。
同機の着陸後、滑走路は約6分間閉鎖され、発着の計8便に遅れが出た。国土交通省中部空港事務所によると、最初の着陸態勢の際に主脚は降りており、表示がなぜ点灯しなかったか調べている。
上海便 羽田と定期運航開始 3時間10分で日帰り容易に
東京・羽田空港と上海・虹橋(ホンチャオ)空港を結ぶ航空便の定期運航が29日始まった。日中の4航空会社が1日各1往復便を就航させ、東京-上海間を約3時間10分で飛ぶ。これまで東京-上海間の航空便は、成田と浦東(ホトウ)の両空港を利用していたが、新たに加わった便は都心に近い空港を使うため、日帰りも容易になった。
午前9時10分過ぎの羽田発第1便は全日空のボーイング777-300ER型機で、冬柴鉄三国土交通相ら247人の乗客で満席。この日は日中国交正常化から35年で、出発前イベントに臨んだ冬柴国交相は「日中の緊密さを示すシンボルになる。両国の友好関係がますます進むだろう」とあいさつした。
「上海」が日帰り圏に、羽田との定期便就航
羽田空港と中国・上海の市街地に近い「虹橋(ホンチャオ)空港」を結ぶ国際定期便が29日午前就航し、第1便が羽田空港から飛び立った。
当面1日4往復で運航し、東京都心から上海中心部までの時間は片道約4時間と、現在ある成田―上海(浦東)線に比べ約1時間短くなる。
上海が日帰り圏内になり、ビジネス客などの増加が見込まれている。羽田空港の国際化推進にも弾みがつきそうだ。
虹橋空港は、上海中心部から車で約20分の距離にある国内線向け空港。羽田も国内線向け空港のため、形式的にはチャーター便の形を取るが、日本航空、全日本空輸、中国東方航空、上海航空が当面、1日各1往復し、実質的には定期便となる。成田―浦東線の1日14往復を合わせ、上海がぐんと近くなった。
全日空の福岡―新潟便廃止、国交省が地元との協議継続指導
国土交通省は28日、福岡―新潟線の廃止届を同日付で提出した全日本空輸に対し、地元自治体などと協議を継続するよう文書で指導した。
路線廃止は届け出制で航空会社の判断に任されており、国交省が文書で指導するのは異例だ。路線継続を求める地元に配慮したものだが、強制力はない。
全日空が同日、廃止を届け出たのは、福岡―新潟のほか、福岡―富山、新千歳―松山など計7路線。利用者に配慮して、廃止する区間を別の路線で乗り継いで行く際に、割引料金制度の導入を決めている。しかし、福岡―新潟線については地元自治体や経済界が継続を強く求めており、全日空と協議を続けている。
全日空は「引き続き地元との協議を続けたい」としている。
プリンスホテルに賠償命令=全日空に6億7800万円-東京地裁
西武鉄道株の名義偽装事件で損害を被ったとして、旧コクド(プリンスホテルと合併)から同鉄道株を購入した全日空がプリンスホテルに約6億7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、「名義偽装の事実を事前に説明する義務を負っていたのに、怠った」として全額支払いを命じた。
菅野雅之裁判長は判決で、堤義明元コクド会長は名義偽装が明らかになれば西武鉄道株が上場廃止になる可能性を認識していたと指摘した。
その上で、「東京証券取引所が上場廃止を判断するための前提となる事実については告知されるべきで、説明義務が果たされていれば、全日空は取引に応じなかった」と述べた。損害額について、全日空が市場で既に売却した分などを差し引き、約6億7800万円と認定した。
エア・ドゥ、新じゃが使用のクッキーを機内で無料配布
エア・ドゥ(HD)は10月1日から31日まで、機内でわかさいも本舗のクッキー「北海道じゃがッキー」を無料配布するサービスを提供する。同商品は今年4月から販売されたクッキー。フリーズドライの洞爺湖周辺産じゃがいも「とうや」と塩味のバターを使用したもので、今の時期は今季採れたばかりの新じゃがを使用している。
HDはこれまでも、札幌洋菓子協会加盟店が提供するスイーツを機内で無料配布することで、北海道産品の魅力をアピールしてきた。今後も北海道産品の認知度アップと需要喚起を図ることで、北海道経済の発展へ貢献していきたいという。