機長退職で168便運休 異例の失態、スカイマーク
新規航空会社のスカイマーク(東京・港区)がパイロットの退職により今月、計168便を運休することが2日、分かった。同社が同日、運航計画変更の認可申請を国土交通省に提出したもので、国交省は同社に対し運休情報の提供を徹底するよう求めるとともに、パイロットを早急に確保するよう指示した。
国交省によると同社は羽田と旭川、千歳、神戸、福岡、那覇を結ぶ国内5路線を運航。6月は計1704便の運航を予定していたが、パイロット2人が病気などを理由に退職したため羽田~那覇を除く4路線で運休することを決めた。運休は旭川40便、千歳24便、神戸56便、福岡48便の計168便で、2日は神戸、旭川便の計4便を運休した。運休は1日2~10便となる見通し。
同社は平成10年に新規航空会社として参入。国交省によると航空業界は乗務員が慢性的に不足しており、各社はその確保に頭を悩ませているという。
スカイマーク 機長2人が退職、病気…異例の168便欠航
「スカイマーク」(東京都港区)は2日、機長2人の退職と病気で通常ダイヤが組めなくなったとして、6月に運航を予定していた計1704便のうち、約1割に当たる168便の欠航を決めた。同日、運航計画の変更認可申請書を国土交通省に提出した。乗員の病気などによる欠航はこれまでにもあるが、国交省によると、これだけ長期に及ぶのは極めて異例という。【窪田弘由記】
同社によると5月、同社の機長資格保持者約40人のうち、いずれもボーイング737の資格を持つ1人が病気療養を、1人が自己都合退職を申し出た。会社側は乗務の可否や満期を迎える契約の条件について本人と話しあったが慰留できず、新たな機長の手当てもできなかった。
168便の内訳は6月2~29日に運航予定だった▽羽田-旭川40便▽羽田-札幌24便▽羽田-神戸56便▽羽田-福岡48便。同社は、訓練中の機長の準備が整う7月には通常ダイヤに戻したいとしているが、流動的という。同社は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。購入していただいた方には、払い戻しや振り替えで対応したい」と話している。
国交省によると、近年は世界的なパイロット不足で売り手市場の状態。特に、機長を自社で養成する経営体力のない新規航空会社にとって確保の問題は深刻だ。ある社の幹部は「特に中国での航空需要が旺盛で、機長1人を招へいするための相場が上がっている」と指摘する。
大型機による大量輸送から中型機による運航回数増加への変化も、乗員の需要に拍車をかけており、スカイマークも「我々の体力では、機長1人にかけられる給与にも限界があり、契約が更新できないなどのリスクを常に抱えている」と話す。
航空アナリストの杉浦一機氏は「新規航空会社は確かに運賃は安いかもしれないが、欠航などのリスクがより大きいことを認識したうえで利用すべきだ」と話す。機長不足の問題についても「中国とともに、世界的な格安航空会社の増加も乗員不足に影響している。今後、一層深刻になる可能性がある」と警鐘を鳴らす。
<スカイマーク>欠航問題で国交相「改善指導する」
スカイマーク(東京都港区)が機長不足から月内に168便を欠航する問題で、冬柴鉄三国土交通相は3日の閣議後会見で、「7月以降も運休継続の可能性があるようなので、改善を強く指導していきたい」と述べた。発表が欠航初日の2日になったことについて、「急に決まったのではなく、機長と交渉もしていたようだから、乗客の利便を最優先してほしい」と対応が後手に回ったことに疑問を投げかけた。
168便運休のスカイマークに乗客激怒「とんでもない!!」
スカイマークがパイロット不足で今月、168便を運休することを決めたことで、利用客に驚きや困惑が広がっている。
羽田空港第1ターミナルの同社カウンター前で福岡行きの便を待っていた福岡市東区の学生、永嶺貴彦さん(23)は「航空運賃が安いので利用しているが、そんなに運休するとはとんでもない。しっかり考えてほしい」と困惑した表情で話していた。
同市城南区の学生、山本賢人さん(21)も「理由を説明すべきだ。理由が分からないと不安になる」。
北海道新ひだか町の50代の主婦は、川崎市に住む次男に会い、自宅へ帰る便を予約。「安いのでスカイマークだけを利用していたので残念。仕事で利用する人は不便になるでしょうね」と漏らした。
一方、福岡県春日市の建築家、大森久司さん(55)は「福岡便は他社の路線もいっぱいあるから困らない」と冷静に話した。
上空でエンジントラブル=エアバス機、引き返す-中部空港
2日午後11時40分ごろ、山口県岩国市上空を飛行中の中部国際空港発ドバイ空港行きエミレーツ航空315便エアバスA340型機(乗客乗員274人)の4つあるエンジンの1つにトラブルが発生した。同機は引き返し、3日午前零時55分に中部国際空港に着陸した。けが人はなかった。
国土交通省中部空港事務所によると、同機は2日午後10時50分ごろ、中部国際空港を離陸。高度約9800メートルの上空で右翼外側の第4エンジンの回転数が低下したため、パイロットの判断で同エンジンを切った。同機は欠航となり、エミレーツ航空がトラブルの原因を調べている。
新規航空会社のスカイマーク(東京・港区)がパイロットの退職により今月、計168便を運休することが2日、分かった。同社が同日、運航計画変更の認可申請を国土交通省に提出したもので、国交省は同社に対し運休情報の提供を徹底するよう求めるとともに、パイロットを早急に確保するよう指示した。
国交省によると同社は羽田と旭川、千歳、神戸、福岡、那覇を結ぶ国内5路線を運航。6月は計1704便の運航を予定していたが、パイロット2人が病気などを理由に退職したため羽田~那覇を除く4路線で運休することを決めた。運休は旭川40便、千歳24便、神戸56便、福岡48便の計168便で、2日は神戸、旭川便の計4便を運休した。運休は1日2~10便となる見通し。
同社は平成10年に新規航空会社として参入。国交省によると航空業界は乗務員が慢性的に不足しており、各社はその確保に頭を悩ませているという。
スカイマーク 機長2人が退職、病気…異例の168便欠航
「スカイマーク」(東京都港区)は2日、機長2人の退職と病気で通常ダイヤが組めなくなったとして、6月に運航を予定していた計1704便のうち、約1割に当たる168便の欠航を決めた。同日、運航計画の変更認可申請書を国土交通省に提出した。乗員の病気などによる欠航はこれまでにもあるが、国交省によると、これだけ長期に及ぶのは極めて異例という。【窪田弘由記】
同社によると5月、同社の機長資格保持者約40人のうち、いずれもボーイング737の資格を持つ1人が病気療養を、1人が自己都合退職を申し出た。会社側は乗務の可否や満期を迎える契約の条件について本人と話しあったが慰留できず、新たな機長の手当てもできなかった。
168便の内訳は6月2~29日に運航予定だった▽羽田-旭川40便▽羽田-札幌24便▽羽田-神戸56便▽羽田-福岡48便。同社は、訓練中の機長の準備が整う7月には通常ダイヤに戻したいとしているが、流動的という。同社は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。購入していただいた方には、払い戻しや振り替えで対応したい」と話している。
国交省によると、近年は世界的なパイロット不足で売り手市場の状態。特に、機長を自社で養成する経営体力のない新規航空会社にとって確保の問題は深刻だ。ある社の幹部は「特に中国での航空需要が旺盛で、機長1人を招へいするための相場が上がっている」と指摘する。
大型機による大量輸送から中型機による運航回数増加への変化も、乗員の需要に拍車をかけており、スカイマークも「我々の体力では、機長1人にかけられる給与にも限界があり、契約が更新できないなどのリスクを常に抱えている」と話す。
航空アナリストの杉浦一機氏は「新規航空会社は確かに運賃は安いかもしれないが、欠航などのリスクがより大きいことを認識したうえで利用すべきだ」と話す。機長不足の問題についても「中国とともに、世界的な格安航空会社の増加も乗員不足に影響している。今後、一層深刻になる可能性がある」と警鐘を鳴らす。
<スカイマーク>欠航問題で国交相「改善指導する」
スカイマーク(東京都港区)が機長不足から月内に168便を欠航する問題で、冬柴鉄三国土交通相は3日の閣議後会見で、「7月以降も運休継続の可能性があるようなので、改善を強く指導していきたい」と述べた。発表が欠航初日の2日になったことについて、「急に決まったのではなく、機長と交渉もしていたようだから、乗客の利便を最優先してほしい」と対応が後手に回ったことに疑問を投げかけた。
168便運休のスカイマークに乗客激怒「とんでもない!!」
スカイマークがパイロット不足で今月、168便を運休することを決めたことで、利用客に驚きや困惑が広がっている。
羽田空港第1ターミナルの同社カウンター前で福岡行きの便を待っていた福岡市東区の学生、永嶺貴彦さん(23)は「航空運賃が安いので利用しているが、そんなに運休するとはとんでもない。しっかり考えてほしい」と困惑した表情で話していた。
同市城南区の学生、山本賢人さん(21)も「理由を説明すべきだ。理由が分からないと不安になる」。
北海道新ひだか町の50代の主婦は、川崎市に住む次男に会い、自宅へ帰る便を予約。「安いのでスカイマークだけを利用していたので残念。仕事で利用する人は不便になるでしょうね」と漏らした。
一方、福岡県春日市の建築家、大森久司さん(55)は「福岡便は他社の路線もいっぱいあるから困らない」と冷静に話した。
上空でエンジントラブル=エアバス機、引き返す-中部空港
2日午後11時40分ごろ、山口県岩国市上空を飛行中の中部国際空港発ドバイ空港行きエミレーツ航空315便エアバスA340型機(乗客乗員274人)の4つあるエンジンの1つにトラブルが発生した。同機は引き返し、3日午前零時55分に中部国際空港に着陸した。けが人はなかった。
国土交通省中部空港事務所によると、同機は2日午後10時50分ごろ、中部国際空港を離陸。高度約9800メートルの上空で右翼外側の第4エンジンの回転数が低下したため、パイロットの判断で同エンジンを切った。同機は欠航となり、エミレーツ航空がトラブルの原因を調べている。