上海離陸直後に鳥が衝突=日航機エンジンに、けが人なし
14日午後2時15分(日本時間同3時15分)ごろ、上海の虹橋国際空港を離陸した直後の羽田行き日本航空8878便ボーイング747-400型機(乗客乗員222人)が、第2エンジンに振動を感じた。同機は約45分後、虹橋空港から約60キロ離れた上海浦東国際空港に着陸。けが人はなかった。
日航は、鳥がエンジン内に衝突(バードストライク)したのが原因とみている。
同社によると、4発あるエンジンのうち左から2番目の第2エンジン前部で高速回転するファンブレード(動翼)のうち、3枚が損傷していた。
バードストライク?JAL機が上海で緊急着陸
新華社通信によると、中国上海市の虹橋国際空港を14日午後2時15分(日本時間同3時15分)ごろ離陸した羽田行きの日本航空機が、エンジンに異常が発生したとして約1時間後に上海市内の別の空港に緊急着陸した。乗客208人と乗員14人にけがなどはなかった。飛行中に鳥がエンジンに入り込んで内部が破損する「バードストライク」が原因とみられている。
この日航機は離陸から約10分後にエンジンに異常が発生。引き返して上海浦東国際空港に着陸した。一部の乗客は、成田行きなどの航空機に乗り換えて日本に向かったという。
キャセイ機貨物便、エンジンに傷…滑走路に接触か
14日午前7時40分頃、成田空港で着陸後の機体点検をしていた香港発キャセイ航空6便(貨物便、ボーイング747-200型)で、4基あるエンジンのうち最も右側のエンジンがへこんでいるのを整備士が発見し、同航空が成田国際空港会社に連絡した。
空港会社によると、午前6時15分頃に着陸した際、滑走路と接触したとみられる。この影響で、成田空港の滑走路が約5分間閉鎖された。
北朝鮮ロケットでルート変更
日本航空と全日本空輸は13日、北朝鮮の「人工衛星ロケット」発射に伴うルート変更を発表した。国土交通省の航空情報に基づく措置。変更するのは新潟経由の航路をとる欧州行き計11路線で、4月4~8日の午前11時~午後4時に危険区域周辺を通過する便。日航は7路線、全日空は3路線で、いずれも稚内ルートに変更する。飛行時間は5分程度の遅延にとどまるという。
JAL・ANA、「衛星」危険空域迂回へ…欧州・ハワイ便
北朝鮮が4月4日から8日までの間に人工衛星の打ち上げを事前通報したことを受け、危険区域を通過する国際便を運航する日本航空と全日空は13日、飛行ルートを変更することを明らかにした。
日本海上の危険区域である秋田沖空域は、ロンドンやパリ、フランクフルトなど欧州各地と日本を結ぶ飛行ルートと重なっているため、両社とも、北海道を経由する迂回(うかい)ルートを取る。
これにより、4~7分程度飛行時間が延びる。日本航空は、ハワイ線の便についても太平洋上の危険区域を指定時間帯に通過するため、迂回ルートを取るという。
国土交通省によると、日本海の危険区域を通過する定期便は21社68便、太平洋上は8社36便になる。
一方、「新日本海フェリー」(大阪市)は、日本海を航行する4航路のうち、危険区域を通過する舞鶴(京都府)-小樽(北海道)間の航路を通常より陸地近くに変更する。
ツアー解約してもマイルは返して!…JAL子会社を提訴へ
日本航空(JAL)のマイレージ制度で獲得したポイントを使って予約したツアーを解約した際、ポイントが返還されないのは、消費者契約法に反するとして、神戸市のNPO法人「ひょうご消費者ネット」が近く、JAL子会社「ジャルツアーズ」(東京)に契約条項の見直しを求めて消費者団体訴訟を神戸地裁に起こす。
同様のポイント制度は様々な業種で導入され、商品割引などの特典があるが、同ネットは「現金と同じように使えるポイントは“おまけ”とは言えず、企業側に有利に運用するのは問題だ」と訴えている。
マイレージ制度は、会員の搭乗距離などに応じて「マイル」と呼ばれるポイントがたまり、航空券やツアーなどのクーポンと交換できるサービスで、機内販売品の購入にも使える。
標準旅行業約款では、国内旅行を出発前に解約した場合のキャンセル料を「代金の5割以内」と規定している。しかし、マイレージ制度では、クーポンやマイルが一切返還されない。同ネットは、ジャルツアーズの旅行を解約した会員から相談を受け、同社に見直しを求めたが、「利用条件はJALが決めた」と応じず、会員に代わって提訴することにした。
同ネットは「旅行以外の買い物もできる。キャンセル料も現金と同じ扱いにすべきだ」と主張。一方、JALは「キャンセル時にクーポンを返還しないことは、クーポンの発行時に同意を得ており、問題はない」としている。
国民生活センター(東京)によると、マイレージ制度に関して、「航空券の行き先を変更したら現金が必要になった」「マイルでの予約に制限があり、希望の便が取れなかった」などの相談が寄せられているという。
関空で「非常用管制塔設備」公開
地震や台風などの被害を受け管制塔が使用できなくなった際、空港内を見渡せる位置に搬入、設置して管制業務を行う「非常用管制塔設備」が12日、関西空港で報道陣に公開された。
設備は、管制▽通信▽電源の3つの移動可能な“コンテナ”から成り、必要最小限の管制業務を行える。国土交通省が羽田空港と伊丹空港の2カ所に常置する設備の一つ。
関西空港での設置・運用訓練(9~19日)のため伊丹空港から運び入れた。関西空港事務所によると、平成15年9月に沖縄県の宮古空港が台風被害を受けた際、同空港に運んで実際に運用している。
設備は2日ほどで第1滑走路と第2滑走路ヘの連絡誘導路が見渡せる位置に固定。広さが4畳分ほどで3人が入れる室内では、管制官が機器と空港内の交信を確認しながら行き交う航空機に目を光らせていた。
韓国の格安航空会社に事業許可=20日、関空・北九州に就航へ-国交省
国土交通省は11日、韓国の格安航空会社、済州航空に旅客運送事業を認可したと発表した。これを受けて同社の便は20日からB737-800型機(189席)で、ソウルと関西空港を週7往復(毎日1往復)、北九州空港を3往復する。
65歳以上なら国内線一律9000円 全日空
全日本空輸は10日、4~6月に65歳以上を対象とした特別割引料金「シニア空割(そらわり)」を導入すると発表した。搭乗当日に空席がある便が対象で事前の予約はできないが、国内全路線を一律9000円とする。最大で82%の大幅割引となるという。全日空によると、昨年10~12月の国内線のうち、9割以上の便に空席があったという。このため、同社では比較的時間に余裕があるシニア層を対象にした割引を実施することで、空席の多い平日便などの搭乗率を引き上げたい考えだ。
ANA、女性パイロットの制服をお披露目
全日空は10日、羽田空港でグループ各社の女性パイロットが着用する専用の制服を発表した。5日から導入しており、参加した女性パイロットらは「着心地は格段によくなった」と口をそろえた。
同社グループのパイロット約2500人のうち副操縦士、訓練生の計19人が女性。これまで、男性用の制服を手直しして着用していたが、女性の体形に合わず機能性に問題があった。
肩や腰のラインを女性の体形に合わせたり、ズボンのウエスト位置を低くして腹部を圧迫を軽減したりする一方、シャツは男性と同じ左前で、ネクタイピンを使いやすくするなど細部に現場の意見を取り入れたという。
以前の制服を「肩幅も広く、ロボットのよう」と酷評したボーイング767型機の副操縦士、高島薫さん(31)も「たぶん世界一格好いい制服。堂々と歩ける」と胸を張った。
<日本航空>派遣パイロット、今月で全廃…国際線の130人
日本航空は10日、国際線に乗務するパイロットの全派遣社員130人の雇用契約を今月で打ち切ることを明らかにした。多くは外国人。不況による事業見直しの一環で、国際路線の需要減少に対応する。日航グループ全体のパイロットの約4%を占める。
派遣パイロットは91年度に初採用。海外リゾート路線を運航するJALウェイズが契約していた。
日航によると、1月の国際線需要は前年同月比2割減。09年度には北京、台北など4路線での減便も決まっている。今回の契約打ち切りと海外委託整備費削減で、年間50億円の収支改善を見込んでいるという。