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~短い一日、空にっき~

24時間という短い一日の中でおきた生活を日記にしたり、航空記事や旅先からのレポート、写真をUPしていきます♪

航空機と鳥の衝突件数、90年以降で9万8328件 FAA

2009年04月26日 15時15分57秒 | 航空記事
ワシントン(CNN) 米連邦航空局(FAA)は24日、米国内の空港や飛行中の航空機で起きた鳥との衝突に関する全データを初めて公表し、記録を取り始めた1990年1月以降、発生したのは9万8328件であることを報告した。

航空会社が自主的に報告していない件数もあり、実際の数字はより多いのは確実。9万8328件のうち、機体に大きな損傷があったのは約3000件。衝突が原因の事故で死亡した乗客らは11人となっている。

ニューヨークのハドソン川では今年1月15日、USエアウェイズ機がニューヨーク・ラガーティア空港を離陸直後、鳥のガンがエンジン2基に突っ込み、推進力を失って不時着に踏み切る事故があった。不時着後、乗客乗員155人全員が無事に救出されている。

FAAのデータによると、同空港での鳥との衝突は1週間平均で1件。1990年の16件から2008年には86件に急増していた。

今回公表されたデータは全米の2000カ所以上の空港、航空会社500社が対象。鳥との衝突のほか、シカ、ヘラジカ、トナカイや「魚」との衝突事例も含まれた。ロードアイランド州の空港で2000年5月、着陸態勢に入ったUSエアウェイズ機に鳥が落としたとみられる魚が当たる例があったという。

FAAはこれまで、鳥との衝突に関する全データの公表を控えてきたが、研究者による衝突回避の対策追求の障害になるとする米運輸安全委員会(NTSB)などの反対意見を踏まえ、ウェブサイトで発表することに転じた。

FAAは、衝突に関する情報の非公開は、航空会社の自主報告を促進させる要因になるなどと主張してきた。これに従い、航空会社や空港の名前の発表を控えてきた。NTSBは、情報の非公開は空港の鳥対策の推進を遅らせるとも批判していた。




USエアウェイズ機のハドソン川での不時着事故で機内から検出された、衝突した鳥の羽毛=米運輸安全委員会の提供

日航機の左主翼、滑走路に接触 大阪空港

2009年04月22日 21時34分15秒 | 航空記事


日航機、着陸時主翼こする=伊丹空港、滑走路一時閉鎖

22日午前10時40分ごろ、ジャルエクスプレスが運航する新潟発伊丹行き日本航空2242便MD81(DC9)型機(乗客乗員168人)が伊丹空港のB滑走路に着陸した際、左主翼端を滑走路に接触させた。地上には主翼に付いていたライトなどが散乱し、同滑走路は約1時間半にわたって閉鎖された。
 けが人はいなかったが、2つある滑走路のうち長いB滑走路が閉鎖されたため、その間、大型機などの離着陸が行えず、国土交通省大阪空港事務所によると、午後1時の時点で8便が欠航するなどの影響が出た。
 国交省や日本航空によると、当時、風の状況など天候には大きな問題はなかったとみられる。機体はライトのほか、スラットと呼ばれる可動翼なども損傷していた。 

日航機の左主翼、滑走路に接触 大阪空港

22日午前10時40分ごろ、新潟発の日本航空2242便(MD81型機)が大阪空港に着陸する際、機体が傾き、左主翼の先端が滑走路に接触、翼先端のライトが破損した。乗員・乗客計168人にけがはなかった。

 大阪空港事務所や日本航空によると、破損したライトの破片が、着陸したB滑走路の広範囲にわたって散乱した。このためB滑走路を午前11時過ぎから約1時間にわたって緊急閉鎖して点検。地上のほかの施設などに影響はなかった。

 着陸の際にバランスを崩したとみられ、同事務所などが詳しい原因を調べている。同機には乗員が6人、乗客は幼児を含め162人いた。

 このトラブルで、大阪空港発着の計8便が欠航となったほか、同空港に向かっていた6便が関西空港や神戸空港へ着陸を変更するなど影響が出た。

 大阪航空測候所によると、事故当時、北西の風約5メートルが吹いていたが、離着陸には影響はない程度だった。

<航空機事故>大阪空港の主翼接触 日航「気流乱れで傾く」

大阪(伊丹)空港で22日、日本航空(JAL)系のジャルエクスプレス(JEX)が運航するJAL2242便(MD81、乗客乗員168人)が着陸した際、左主翼先端が滑走路に接触した事故で日航は同日「気流の乱れで機体が傾いたことが接触につながった」とする調査結果を明らかにした。

 日航によると機長は「着陸態勢に入った後の高度30メートル付近で気流が乱れ、突然機体が右に傾いた。突風の可能性が高い。水平に戻すため、左に傾けた直後に着陸した」と説明した。同機は修理のため同空港の格納庫に駐機している。

最近の航空記事

2009年04月17日 21時21分33秒 | 航空記事
日航機エンジンから炎=けが人なし-羽田空港

17日午後1時半すぎ、羽田空港に到着した青森発日本航空1204便エアバスA300-600型機が駐機場に入った際、右側エンジンの後部から炎が上がった。直後にエンジンを停止させたところ、数秒で自然鎮火した。乗客乗員121人にけがはなかった。
 国土交通省によると、同機は駐機場に停止した際、いったんエンジンを切った。その後、2つあるエンジンのうち右側だけ再始動させる操作を開始した際、火が出たという。 

関空島、安全記録に挑む 近畿で断トツ 死亡事故ゼロ4300日突破

関西空港島内で平成9年6月から続いている「死亡事故ゼロ」の記録が、連続4300日を突破した。大阪府警関西空港署によると、16日までの連続日数は4316日で、17日午前も報告は入っていない。過去5年間でみると、府内では断トツ、近畿でもトップの座を維持している。同署では「4500日達成を目指して業務にまいしんしたい」と意気込んでいる。

 死亡事故ゼロの連続記録は都道府県が市町村別に集計したり、警察本部が所轄署別にまとめたりしている。近畿2府4県の過去5年間の主なゼロ記録は、京都府大山崎町の1668日、和歌山県警有田署管内の627日、滋賀県警木ノ本署管内の499日などだが、平成15年から16年にかけていずれも中断。大阪府内では大阪水上署管内が今年3月下旬で3770日を突破している。全国の長いゼロ記録としては、福島県葛尾(かつらお)村の1万3261日や、北海道泊村の8356日などがあったが、いずれも13年に事故が発生し、中断した。

 関西空港署によると、6年の開港以来、島内の死亡事故は3件だが、9年6月22日に車同士が衝突して1人が死亡したのが最後で、今年3月31日に死亡ゼロ連続4300日となった。また、島内での人身事故も20年4月26日にトラック同士の追突事故で1人が軽傷を負って以来、1年近くゼロの状態が続いている。

33年ぶりロゴ一新のエールフランス、1番機が関空へ

仏の航空会社エールフランス航空が33年ぶりに機体のロゴデザインを一新した新造機(ボーイング777-300型機)の1番機が17日午前、パリから関西空港に到着し、“ニュースタイル”を披露した=写真(安元雄太撮影)。

 同社は今年2月、KLMオランダ航空との経営統合を機に、1976年以来使用してきたロゴを大きく変更すると発表。仏国旗をイメージした垂直尾翼のデザインを丸みの帯びた形に変えたほか、機体前部の社名も濃紺の丸文字に赤のラインを入れたシンプルな表記とした。

 1番機はほぼ満席の約280人を乗せて関空に到着。乗客全員が降りた後、クルーが機体の前で記念撮影して初フライトを祝った。コルヌ・ピエール機長(58)は「新ロゴはダイナミックで、新しい機体にぴったり。大阪は桜が満開と聞いて楽しみだったが、もう散っているようで残念だね」と話していた。

 新デザインの1番機は4月11日、ボーイング社からエールフランス航空に納入され、関空便が営業運航の初フライトに。同社は今後約5年かけて、所有する全機種のロゴを新デザインに塗り替えるという。

全日空、グループ4社再編を検討 拠点整理で運航効率化

全日本空輸が、エアーニッポンなどグループの運航4子会社を再編する方向で検討していることが15日、明らかになった。採算の厳しい地方路線の見直しに対応し、拠点整理などを進めて運航効率化を目指す。今秋に策定する2010年度以降の中期経営計画に具体策を盛り込む方針だ。

 再編の対象となるのは、地方路線で小型ジェット機を運航する「エアーニッポン」(拠点は羽田、関西、福岡の各空港)と「エアーネクスト」(福岡)、小型プロペラ機を運航する「エアーニッポンネットワーク」(羽田、伊丹、丘珠)「エアーセントラル」(中部)。国内外の主要路線を担う全日空本体とともに、ANAブランドで運航している。

 全日空は旅客需要の低迷を受け、エアーニッポンネットワークが丘珠からの撤退を検討するなど採算性が悪化した地方路線の見直しに着手。加えて、10年度の羽田の発着枠拡大に備え成田の客室乗務員の管理部門を羽田に集約するなど組織改革を進めており、その一環としてグループ4社の再編を検討する。

ユナイテッド航空、肥満の乗客に2席分料金を請求も

 米ユナイテッド航空<UAUA.O>は、満席便では肥満の乗客の予約を取り消し、後に出発する便で2席分を購入するよう求める方針を打ち出した。同社のスポークスマンが15日、明らかにした。
 今回の決定で、先に同様の対応を決めているコンチネンタル航空やデルタ航空などに追随する格好となった。
 ユナイテッド航空は、昨年1年間で、肥満の乗客と席が隣り合わせになった乗客から700件の苦情が寄せられたとしている。
 新たな方針でも、機内の座席に余裕がある場合は2席分を追加料金なしで利用出来る。しかし、満席の場合は予約を取り消された上、後に出発する便でもう1席分を新たに購入しなければならない可能性があるという。
 乗客が搭乗しないと決めた場合、搭乗券代はキャンセル費用なしで返金される。同方針は、即時実施となっている。

全日空、24時間スト突入=163便欠航・遅延、今年2度目

全日本空輸は15日未明、エアーニッポンなどグループ4社の乗員組合(約610人)が同日24時間ストライキに突入したと発表した。ストは今年に入って3月に次いで2度目。乗員養成や給与水準の改善をめぐる交渉が決裂した。
 中部、伊丹、新千歳の各空港のほか、九州各地の空港を発着する便を中心に国内線の18.4%、163便が欠航・遅延し、約7300人に影響する見込み。国際線は平常通り運航する。 

全日空子会社 丘珠空港路線の撤退検討 新千歳に切り替え

全日本空輸の子会社のエアーニッポンネットワーク(A-net)が丘珠空港(札幌市東区)発着の全5路線を今年度中に廃止し、新千歳空港(千歳市)発着にすべて切り替える検討をしていることが14日明らかになった。丘珠空港は、同社の利用者が約9割を占め、撤退すれば同空港の運営に大きな影響がでることになる。

 全日空広報室などによると、撤退を検討しているのは札幌と函館、釧路、中標津、女満別、稚内を結ぶ5路線14往復。06年度の5路線の平均搭乗率は63%だったが、08年度は59%に減少し、収益改善が課題となっていた。

 丘珠空港から新千歳空港発着に切り替えた場合、東京や関西と結ぶ主要路線からの乗り継ぎがしやすくなり、道外利用者の増加につながるほか、欠航が多かった冬季の就航率向上を見込めるという。

 全日空は経営改善策の一環として地方路線の見直しを進めており、今年1月ごろから丘珠空港撤退を検討していた。3月23日に道と札幌市に撤退の検討を伝えたという。

 第三セクターの空港ビルの収入は約75%がA-net分。札幌市の上田文雄市長は「撤退は空港の存亡にかかわる」と述べ、路線の存続を強く求めた。

 同空港の07年度の乗客は約37万人。A-netのほか、日本航空系の北海道エアシステムが函館、釧路の2路線を運航している。

最近の航空記事

2009年03月30日 23時00分36秒 | 航空記事
関空─成田便10年ぶり復活、伊丹と集客バトルへ
日本航空と全日本空輸が今春から、関西空港-成田空港便を約10年ぶりに復活させる。

 関空の利用促進を目指す大阪府側の要望を受けての措置で、旅行会社は「関空発のツアーの選択肢が大幅に広がる」と歓迎し、関空-成田便を活用したツアー販売を強化していく考えだ。

 一方で、両航空会社は大阪(伊丹)空港-成田便の航空機の大型化を図っており、成田便をめぐる関空と伊丹の「集客合戦」も予想されそうだ。

 関空-成田便は、日航が今月29日から、全日空は4月1日から、いずれも1日1便運航。全日空が1999年10月に運休して以来の再開となる。

 大阪府が関空-成田便の再開を目指したのは、関空発着の長距離路線の撤退が相次いだことに危機感を抱いたためだ。府は「関空の利用客が伸びないのは、年37万人が利用する伊丹-成田便の存在が一因」と分析し、関空-成田便の運航によって、伊丹から乗客を取り込む戦略を描く。

 関空会社も、成田便利用客に限って駐車場料金を割り引くサービスの検討に入っており、集客に懸命だ。

 旅行会社の動きは活発だ。JTBは日航の同便を使った欧州ツアーの予約販売を始めた。担当者は「路線が豊富な成田を経由するメリットは大きい」と語る。阪急交通社も、すでに関空-成田線を運航している米ノースウエスト便を利用した北米ツアーを発売中で、「反応は上々」という。

 関空にとって、不安材料もある。その一つが、伊丹-成田便の大型化だ。

 日航は2月から、全日空も4月から、いずれも2便のうち1便の航空機を、50人乗りから145~166人乗りへと切り替え、輸送能力の増強を図る。両社は「需要が高く、満席の日も多い」と説明しており、伊丹の乗客がさらに増える可能性がある。ダイヤ不便さも ダイヤの課題もある。全日空の関空-成田便は6月末までの時限運航で、出発時間は午前7時35分。「成田の発着枠の都合」が理由だが、関空会社は「遠方の人は非常に使いにくい」として、全日空に改善を求める考えだ。


中国機が指示聞き間違え=中部空港での滑走路進入-運輸安全委
中部国際空港で2007年11月、中国・瀋陽行きの中国南方航空機(エアバスA319型機、乗客乗員42人)が管制官の指示に反する形で滑走路に入り、全日空機が着陸をやり直したトラブルで、運輸安全委員会は27日、誘導路に入ってから急に離陸方式を変えようとした中国機側が、管制官との交信内容を聞き間違えたのが原因とする調査報告書を公表した。
 中国機は、指示に反して離陸方式変更の承認前に誘導路を勝手に変更しようともしており、委員会は「安全確保のための基本的事項を行っていなかった」と指摘した。 


貨物機炎上:成田空港

2009年03月22日 21時15分18秒 | 航空記事
貨物機炎上 強風で横転、炎上 乗員2人死亡 成田空港

23日午前6時50分ごろ、千葉県成田市の成田国際空港に到着した中国・広州発の定期貨物便「フェデラル・エクスプレス(フェデックス)80便」(MD11型機、乗員2人)がA滑走路への着陸に失敗し横転、炎上した。当時、最大瞬間風速20メートル前後の風が吹いており、強風にあおられたとみられる。県警成田空港署などによると、いずれも米国人男性のケビン・モスレー機長(54)とアンソニー・ピノ副操縦士(49)が死亡した。成田空港での航空死亡事故は78年の開港以来初めて。国土交通省の運輸安全委員会は航空事故調査官6人を現地へ派遣し、調査を始めた。

【写真特集】炎上した飛行機の様子

 事故機は着陸の際、大きくバウンドして横転、すぐに炎上した。火災は約50分後に鎮圧したが、A滑走路(4000メートル)脇に残骸(ざんがい)があるため閉鎖され、同空港は暫定平行滑走路(B滑走路、2180メートル)のみの運用となり、大型機の長距離便は出発できなくなった。

 このため、ダイヤは終日混乱。午後7時現在、国内外の航空会社の出発便34便、到着便67便の計101便が運休した。また、到着便のうち、計50便が▽新千歳(14便)▽中部(12便)▽羽田(11便)▽関西(10便)▽横田基地(2便)▽仙台(1便)--に目的地を変更した。成田国際空港会社は「できるだけ早くA滑走路を再開させたい」としており、24日午前6時の運航再開を目標に作業を進めている。

 成田航空地方気象台によると、県北西部では低気圧の影響で22日から強風が続き、風向や風速の急激な変化について航空機に注意を呼びかける「ウインドシア」情報を出していた。さらに、事故当時は、10分間平均で風速14メートル、最大瞬間風速20メートルの強風が吹いていた。このため、「航空機の運航に重大な被害が起こる恐れがある」として「飛行場強風警報」を発表する準備を進めていた。【柳澤一男】

 【ことば】MD11 米マクドネル・ダグラス社(現在はボーイング社に吸収合併)が製造した、両翼と尾翼に計3基のエンジンがある大型機。1991年に初就航した。日本では日本航空が93年から計10機導入したが、04年10月を最後に全機が退役した。旅客機として開発され、定員は300~400人強。約200機が製造されたが、燃費の悪さなどから受注は伸びず、ボーイングやエアバスの新型機に押されて旅客機から貨物機に転用される機体が相次いだ。

 ◇当時、最大20メートルの突風

 成田航空地方気象台によると、事故当時の気象状況は320度(北北西、真北は360度)の方向から毎秒約13メートルの風、最大同約20メートルの突風が観測されていた。滑走路の向きは340度で、着陸機からすると進行方向のやや左手からの風だった。視程は30キロで、雲も地上2000フィート(約600メートル)に積雲が若干あっただけで、飛行上の障害はなかったという。

 事故機は着陸後にバウンドを繰り返し、滑走路の左脇にそれて芝生上で炎上した。国内航空会社のパイロットは「テレビの映像を見る限り、接地時の姿勢は正常に見えるが、降下率が高く、激突するように着陸したためバウンドしたようだ。不安定な姿勢になれば一般的にはゴー・アラウンド(着陸復行)するが、着陸できると判断したのだろうか」と話す。

 また、事故機はバウンドの途中で首脚(ノーズギア)も破損し、機首を地面に激しくぶつける形で停止した。貨物機は設計上、機体重量のほとんどを主脚で支える構造になっている。別のパイロットは「首脚の強度は最低限のバランスを取る程度で、着陸時の衝撃を吸収しきれずに破損したのだろう」と話す。

<貨物機炎上>積み荷に引火性液体400キロ 116便運休

成田国際空港に到着したフェデラル・エクスプレス(フェデックス)の貨物便(MD11型機、乗員2人)が着陸に失敗し炎上、乗員全員が死亡した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は23日午後、フライトレコーダーとボイスレコーダーを回収した。交信記録を解析し、事故当時の気象状況との関連を調べる。成田国際空港会社(NAA)によると、閉鎖されているA滑走路は24日午前中に運用が再開される見通し。

 国交省によると、貨物の中には引火性の液体約400キロが含まれていた。機体が激しく炎上したのは、この積み荷の影響も考えられるという。

 成田空港は事故で、暫定平行滑走路(B滑走路)のみの運用となったため、ダイヤは終日混乱。午後11時現在、出発便56便、到着便60便の計116便が運休した。また、到着便のうち50便が、新千歳(14便)▽羽田(12便)▽中部(11便)▽関西(10便)▽横田基地(2便)▽仙台(1便)--に目的地を変更した。

 この影響で、23日夜は成田空港内に約600人が宿泊。NAAが寝袋、ミネラルウオーター、クラッカーを配布した。

<成田空港の米貨物機炎上>急に機首下げ、「操縦に問題」の声

成田国際空港に到着したフェデラル・エクスプレス(フェデックス)の貨物便(MD11型機、乗員2人)が着陸に失敗し炎上、乗員全員が死亡した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は23日午後、フライトレコーダーとボイスレコーダーを回収した。交信記録を解析し、事故当時の気象状況との関連を調べる。

 ◇急に機首下げ、「操縦に問題」の声

 着陸失敗事故は、「ウインドシア」と呼ばれる気象現象が影響したとの見方がある一方で、操縦の問題を指摘する声も出ている。

 ウインドシアは、風の強さや方向が急激に変化する気象現象。事故2分前の23日午前6時46分、成田空港では平均毎秒13メートル、最大同20メートルの北西の強風が観測されており、高度600メートル以下で、向かい風が秒速約7メートル増減するウインドシア情報が先着機から管制を通じ事故機などに伝えられていた。

 ボーイング767の機長は、ウインドシアが起きた場合について「向かい風が急に弱まれば、揚力が落ちて降下したり、横風になれば姿勢が変わるといった悪影響を受ける」と話す。「ダウンドラフト」と呼ばれる下向きの突風も危険で「操縦不能に陥るような風の変化があったかどうかがポイント」と話す。

 一方、MD11の前身で構造が似たDC10の操縦経験がある別の機長は、事故時の映像から「急激に機首が下がった印象を受ける」と指摘する。

 MD11は通常、機首を約5度上げた飛行姿勢で両翼下の主脚から着陸し、ゆっくりと前脚を接地させる。事故機は着陸前から機首が下がり気味に見え、前脚の接地も激しかったように感じたという。「無理に着地すれば機体を損傷する恐れがある。やり直しを念頭に操縦することが大事」と指摘する。





最近の航空記事

2009年03月17日 22時38分46秒 | 航空記事
<三菱航空機>総額300億円の第三者割当増資実施へ

三菱重工業は17日、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発を手掛ける子会社の三菱航空機(名古屋市)が、総額300億円の第三者割当増資を4月1日付で実施すると発表した。すでに三菱航空機に出資している三菱商事やトヨタ自動車など計7社が今回の増資にも応じるほか、新たに日揮、三菱電機、三菱レイヨンの3社が約1%ずつ出資する。

 今回の増資で三菱航空機の資本金と資本準備金の合計額は1000億円になる。三菱航空機の株主に日揮や三菱レイヨンが加わることで、三菱重工業は、航空機の海外販売や機体の開発で協力を得たい考えだ。

偽造カードで機内販売品を詐取=710万円相当-容疑のフィリピン人追送検・成田

偽造クレジットカードを使い、高級腕時計など約710万円相当の機内販売品をだまし取ったとして、千葉県警成田国際空港署は17日、詐欺容疑でフィリピン人の衣類輸入販売業ムサ・ネルソン・マゲンテ容疑者(42)を追送検した。同署は、機内販売ではオンラインでカード情報がチェックできないことを悪用したとみている。
 同署によると、同容疑者は容疑を認め、「マニラの店に東南アジア系の女が来て話を持ち掛けられた」と話しているという。
 追送検の容疑は2007年8月5日から09年1月14日の間、全日空機内で偽造カードを使い、ブランド品の高級腕時計、化粧品、ボールペン、たばこなどの機内販売品(計約710万5300円相当)をだまし取った疑い。 

全日空、国際線の拡大前進 成田発着枠 没収制度を検討

国土交通省が、成田空港で航空各社が保有する国際線発着枠の利用率が80%を切った場合、没収して他社に振り分ける制度の適用を検討していることが16日、分かった。

 旅客需要の減少により一時的な適用停止も検討されたが、国際線の発着枠拡大を狙う全日本空輸などの意向を優先させたとみられる。

 この制度は、国際航空運送協会(IATA)が定める「ULルール」と呼ばれるもの。今回は昨年10月から今年3月の利用率を基準に適用の可否が決定されるが、昨秋以降の世界同時不況で国内航空各社の国際線需要は前年比2~3割減で推移しているため、「8割ルール」適用は不可避な状況だ。

 日本航空など航空各社は不況による需要急減には一時的な減便で対応し、国際線ネットワークは維持したい考えだが、ルール適用により発着枠が没収されると、今年10月から海外の航空会社を含め、他社に振り分けられる。

 同省はこれまで、米中枢同時テロが起きた2001年や、SARS(新型肺炎)などが発生した03年に欧米など主要路線でルール適用を停止する特別措置を実施した例がある。このため、今月末にまとめる航空業界支援策の一環として適用停止を検討していた。

 ただ、適用停止は関係する航空各社の同意が原則となる。同省が実施した聞き取り調査では、全日空などが発着枠の有効活用を主張したため、適用停止は見送られたもようだ。

上海離陸直後に鳥が衝突=日航機エンジンに、けが人なし

14日午後2時15分(日本時間同3時15分)ごろ、上海の虹橋国際空港を離陸した直後の羽田行き日本航空8878便ボーイング747-400型機(乗客乗員222人)が、第2エンジンに振動を感じた。同機は約45分後、虹橋空港から約60キロ離れた上海浦東国際空港に着陸。けが人はなかった。
 日航は、鳥がエンジン内に衝突(バードストライク)したのが原因とみている。
 同社によると、4発あるエンジンのうち左から2番目の第2エンジン前部で高速回転するファンブレード(動翼)のうち、3枚が損傷していた。 

最近の航空記事

2009年03月14日 22時30分46秒 | 航空記事
上海離陸直後に鳥が衝突=日航機エンジンに、けが人なし

14日午後2時15分(日本時間同3時15分)ごろ、上海の虹橋国際空港を離陸した直後の羽田行き日本航空8878便ボーイング747-400型機(乗客乗員222人)が、第2エンジンに振動を感じた。同機は約45分後、虹橋空港から約60キロ離れた上海浦東国際空港に着陸。けが人はなかった。
 日航は、鳥がエンジン内に衝突(バードストライク)したのが原因とみている。
 同社によると、4発あるエンジンのうち左から2番目の第2エンジン前部で高速回転するファンブレード(動翼)のうち、3枚が損傷していた。 

バードストライク?JAL機が上海で緊急着陸

新華社通信によると、中国上海市の虹橋国際空港を14日午後2時15分(日本時間同3時15分)ごろ離陸した羽田行きの日本航空機が、エンジンに異常が発生したとして約1時間後に上海市内の別の空港に緊急着陸した。乗客208人と乗員14人にけがなどはなかった。飛行中に鳥がエンジンに入り込んで内部が破損する「バードストライク」が原因とみられている。

 この日航機は離陸から約10分後にエンジンに異常が発生。引き返して上海浦東国際空港に着陸した。一部の乗客は、成田行きなどの航空機に乗り換えて日本に向かったという。

キャセイ機貨物便、エンジンに傷…滑走路に接触か

14日午前7時40分頃、成田空港で着陸後の機体点検をしていた香港発キャセイ航空6便(貨物便、ボーイング747-200型)で、4基あるエンジンのうち最も右側のエンジンがへこんでいるのを整備士が発見し、同航空が成田国際空港会社に連絡した。

 空港会社によると、午前6時15分頃に着陸した際、滑走路と接触したとみられる。この影響で、成田空港の滑走路が約5分間閉鎖された。

北朝鮮ロケットでルート変更

日本航空と全日本空輸は13日、北朝鮮の「人工衛星ロケット」発射に伴うルート変更を発表した。国土交通省の航空情報に基づく措置。変更するのは新潟経由の航路をとる欧州行き計11路線で、4月4~8日の午前11時~午後4時に危険区域周辺を通過する便。日航は7路線、全日空は3路線で、いずれも稚内ルートに変更する。飛行時間は5分程度の遅延にとどまるという。

JAL・ANA、「衛星」危険空域迂回へ…欧州・ハワイ便

 北朝鮮が4月4日から8日までの間に人工衛星の打ち上げを事前通報したことを受け、危険区域を通過する国際便を運航する日本航空と全日空は13日、飛行ルートを変更することを明らかにした。

 日本海上の危険区域である秋田沖空域は、ロンドンやパリ、フランクフルトなど欧州各地と日本を結ぶ飛行ルートと重なっているため、両社とも、北海道を経由する迂回(うかい)ルートを取る。

 これにより、4~7分程度飛行時間が延びる。日本航空は、ハワイ線の便についても太平洋上の危険区域を指定時間帯に通過するため、迂回ルートを取るという。

 国土交通省によると、日本海の危険区域を通過する定期便は21社68便、太平洋上は8社36便になる。

 一方、「新日本海フェリー」(大阪市)は、日本海を航行する4航路のうち、危険区域を通過する舞鶴(京都府)-小樽(北海道)間の航路を通常より陸地近くに変更する。

ツアー解約してもマイルは返して!…JAL子会社を提訴へ

日本航空(JAL)のマイレージ制度で獲得したポイントを使って予約したツアーを解約した際、ポイントが返還されないのは、消費者契約法に反するとして、神戸市のNPO法人「ひょうご消費者ネット」が近く、JAL子会社「ジャルツアーズ」(東京)に契約条項の見直しを求めて消費者団体訴訟を神戸地裁に起こす。

 同様のポイント制度は様々な業種で導入され、商品割引などの特典があるが、同ネットは「現金と同じように使えるポイントは“おまけ”とは言えず、企業側に有利に運用するのは問題だ」と訴えている。

 マイレージ制度は、会員の搭乗距離などに応じて「マイル」と呼ばれるポイントがたまり、航空券やツアーなどのクーポンと交換できるサービスで、機内販売品の購入にも使える。

 標準旅行業約款では、国内旅行を出発前に解約した場合のキャンセル料を「代金の5割以内」と規定している。しかし、マイレージ制度では、クーポンやマイルが一切返還されない。同ネットは、ジャルツアーズの旅行を解約した会員から相談を受け、同社に見直しを求めたが、「利用条件はJALが決めた」と応じず、会員に代わって提訴することにした。

 同ネットは「旅行以外の買い物もできる。キャンセル料も現金と同じ扱いにすべきだ」と主張。一方、JALは「キャンセル時にクーポンを返還しないことは、クーポンの発行時に同意を得ており、問題はない」としている。

 国民生活センター(東京)によると、マイレージ制度に関して、「航空券の行き先を変更したら現金が必要になった」「マイルでの予約に制限があり、希望の便が取れなかった」などの相談が寄せられているという。

関空で「非常用管制塔設備」公開

地震や台風などの被害を受け管制塔が使用できなくなった際、空港内を見渡せる位置に搬入、設置して管制業務を行う「非常用管制塔設備」が12日、関西空港で報道陣に公開された。

 設備は、管制▽通信▽電源の3つの移動可能な“コンテナ”から成り、必要最小限の管制業務を行える。国土交通省が羽田空港と伊丹空港の2カ所に常置する設備の一つ。

 関西空港での設置・運用訓練(9~19日)のため伊丹空港から運び入れた。関西空港事務所によると、平成15年9月に沖縄県の宮古空港が台風被害を受けた際、同空港に運んで実際に運用している。

 設備は2日ほどで第1滑走路と第2滑走路ヘの連絡誘導路が見渡せる位置に固定。広さが4畳分ほどで3人が入れる室内では、管制官が機器と空港内の交信を確認しながら行き交う航空機に目を光らせていた。

韓国の格安航空会社に事業許可=20日、関空・北九州に就航へ-国交省

 国土交通省は11日、韓国の格安航空会社、済州航空に旅客運送事業を認可したと発表した。これを受けて同社の便は20日からB737-800型機(189席)で、ソウルと関西空港を週7往復(毎日1往復)、北九州空港を3往復する。 

65歳以上なら国内線一律9000円 全日空 

全日本空輸は10日、4~6月に65歳以上を対象とした特別割引料金「シニア空割(そらわり)」を導入すると発表した。搭乗当日に空席がある便が対象で事前の予約はできないが、国内全路線を一律9000円とする。最大で82%の大幅割引となるという。全日空によると、昨年10~12月の国内線のうち、9割以上の便に空席があったという。このため、同社では比較的時間に余裕があるシニア層を対象にした割引を実施することで、空席の多い平日便などの搭乗率を引き上げたい考えだ。

ANA、女性パイロットの制服をお披露目

全日空は10日、羽田空港でグループ各社の女性パイロットが着用する専用の制服を発表した。5日から導入しており、参加した女性パイロットらは「着心地は格段によくなった」と口をそろえた。
同社グループのパイロット約2500人のうち副操縦士、訓練生の計19人が女性。これまで、男性用の制服を手直しして着用していたが、女性の体形に合わず機能性に問題があった。



 肩や腰のラインを女性の体形に合わせたり、ズボンのウエスト位置を低くして腹部を圧迫を軽減したりする一方、シャツは男性と同じ左前で、ネクタイピンを使いやすくするなど細部に現場の意見を取り入れたという。

 以前の制服を「肩幅も広く、ロボットのよう」と酷評したボーイング767型機の副操縦士、高島薫さん(31)も「たぶん世界一格好いい制服。堂々と歩ける」と胸を張った。

<日本航空>派遣パイロット、今月で全廃…国際線の130人

 日本航空は10日、国際線に乗務するパイロットの全派遣社員130人の雇用契約を今月で打ち切ることを明らかにした。多くは外国人。不況による事業見直しの一環で、国際路線の需要減少に対応する。日航グループ全体のパイロットの約4%を占める。

 派遣パイロットは91年度に初採用。海外リゾート路線を運航するJALウェイズが契約していた。

 日航によると、1月の国際線需要は前年同月比2割減。09年度には北京、台北など4路線での減便も決まっている。今回の契約打ち切りと海外委託整備費削減で、年間50億円の収支改善を見込んでいるという。

最近の航空記事

2009年03月08日 23時35分55秒 | 航空記事
日航、客室乗務員の採用を半減

日本航空は6日、来春入社する2010年度の客室乗務員(新卒、契約社員)の採用計画数を、09年度比半減となる約100人にすると発表した。旅客数が落ち込んでいるため、採用を抑制して収支の悪化を防ぐ。10年度は羽田、成田両空港の発着枠拡大に備え、当初は09年度と同規模の採用数を見込んでいたが、金融危機による想定外の売り上げ減のため絞り込むという。

JAL客室乗務員の新規採用6割減…ライバルANA2割増

日本航空は6日、2010年度に採用する客室乗務員を、09年度の採用予定人数(248人)より約6割少ない100人にすると発表した。

 昨秋以降、主力の国際線で乗客が大幅に減って業績が悪化しているためだ。

 10年に成田、羽田両空港が拡張されて、便数も増えることをにらみ、日航は07年度は254人、08年度311人と客室乗務員を積極的に採用してきた。社内では、「10年度は採用ゼロでも仕方がない」との意見もあったが、2空港の拡大に対応するため「必要最低限の100人」(日航)を採用することにした。

 ライバルの全日本空輸は、客室乗務員の採用数を、09年度採用予定(203人)より約2割増やして250人にする。

<乱気流事故>ノースウエスト機の現場は公海上空

ノースウエスト航空機の乱気流事故で、機体が揺れてけが人が発生した現場は、成田空港の南南西約174キロの公海上空だったことが、運輸安全委員会が行った同機の「デジタル飛行データ記録装置(DFDR)」の解析で分かった。同機の乗員は発生当初、国土交通省などに対し、空港の南南東約70キロの領海上空と報告していた。

 公海上空の事故は、機体の登録国に調査権があるが、現場が日本の領海に近いため、米国家運輸安全委員会(NTSB)と調整を行った結果、日本の運輸安全委が調査を継続することになった。

全日空、ボーイング787型機は2017年度末までに全50機受領

全日本空輸<9202.T>の山元峯生社長は5日の定例会見で、米ボーイング<BA.N>に発注している次世代機「787」について、2017年度末までに全50機を受領することが決まったことを明らかにした。
 初号機の受け取りは2010年1─3月期になる予定。当初は08年5月から納入が始まる予定だったが、ボーイング側の開発の遅れでこれまでに4回延期されてきた。

高度計の誤表示に注意…トルコ航空機事故で国交省呼びかけ

オランダ・アムステルダムで先月末、トルコ航空機(ボーイング737型機)が墜落し9人が死亡した事故の原因について、オランダ事故調査当局が電波高度計の誤作動と発表したことを受け、国土交通省は5日、事故機と同型のボーイング737型機を運航する日本航空と全日空、スカイマークなど航空各社に注意を呼びかけた。

 日本航空と全日空は同日夜から、同型機の高度計の緊急点検を始めた。

 オランダ事故調査当局は事故原因として、高度約600メートルの上空にいた事故機の電波高度計が、地上にいるという誤った表示をしたため自動的に推力が落ちたうえ、パイロットがトラブルに気付くのが遅れた可能性を指摘していた。

乱気流 新潟で巻き込まれ、仏機で2人けが 成田空港着

5日午前8時55分ごろ、千葉県成田市の成田国際空港に到着したパリ発成田行き仏エールフランス航空276便(ボーイング777-200型機、乗員16人、乗客261人)が「乱気流に巻き込まれ負傷者がいる」と、同航空成田空港支店から成田市消防本部に救急車出動要請があった。フランス人乗務員2人が腰の骨を折るなどし成田市内の病院へ運ばれた。国土交通省運輸安全委員会は同日、成田空港に航空事故調査官3人を派遣して調査を始めた。

 同省成田空港事務所によると、同機は午前8時51分に着陸。同機との管制業務を担当した国交省東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)によると午前8時20分ごろ、同機から「新潟市上空の高度2万5000フィート(約7600メートル)を飛行中に乱気流に巻き込まれ、客室乗務員が負傷した」との通報があった。負傷者は男性(39)と女性(45)。

 乗客によると揺れが起きた時、シートベルトサインは点灯しておらず、通路を歩いている人もいた。揺れの後に「順調に飛行しておりますので、ご安心ください」というアナウンスがあり、シートベルトサインがついたという。同委員会は今後、機長らから事情を聴き、フライトレコーダーの解析を進める方針。

日航、定額給付金対応の旅行

日本航空は4日、政府が同日決定した定額給付金に対応した旅行商品を10日に発売する、と発表した。4~5月(大型連休を除く)の東京発山形行き(1万2000円から)と、東京発関西行きや名古屋発仙台行きなど(2万円から)の2コース。全商品1泊2日で、往復航空券と宿泊費が含まれる。同社のウェブサイト限定で販売し、5000人の利用を目指す。

管制システムでトラブル 成田など5空港38便に出発遅れ

 3日午前10時ごろ、国土交通省の東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)でコンピューターの一部がダウンし、札幌や福岡などの他の交通管制部との飛行機の受け渡しが自動的にできなくなるトラブルが発生した。システムは午後0時1分に復旧したが、成田や関西空港など5空港で出発制限を行い、成田発北京行きのJAL781便に最大約1時間の遅れが生じるなど、全国の空港で遅れが生じた。

 システムの同じ個所では昨年2月にも、レーダー画面に航空機の便名や目的地が表示されなくなるトラブルが発生していた。今回は画面は正常に表示されていたというが、国交省航空局は「原因を究明し、トラブルが最小限になるようにしたい」としている。

 国交省によると、ダウンしたのは「航空路レーダー情報処理システム(RDP)」の一部。各管制部同士が、コンピューター画面上で自動的に行っている航空機の管理受け渡しができなくなり、管制官同士が口頭での伝達方法に切り替えたことから、処理能力が低下。羽田、成田、関西、中部、那覇の5空港で航空機の離陸制限を行った。

 他空港にも混乱が派生し、30分以上の出発遅れが生じたのは、正午現在で羽田2便、成田25便、大阪2便、関西8便、福岡1便の5空港38便に上った。

最近の航空記事

2009年03月01日 21時53分58秒 | 航空記事
日航、中国向け4路線一時減便

 日本航空は27日、旅客需要が急減している国際線の中国向け4路線を一時減便すると発表した。一方で好調な成田-ソウルは増便し、これらの施策で10億円の収支改善を見込む。

 日航は1月に12路線の廃止、減便を含む2009年度の路線便数計画を発表しているが、想定を上回る需要の落ち込みで一段の減便を強いられた形だ。

 減便は3月末から順次実施する。最長で6月末までだが、需要回復の目途はたっていないため継続する可能性もある。路線別では成田-台北は週28便から21便に、羽田-香港は週7便から4便にする。

 また、2、3月の予定だった成田-北京、成田-上海の減便は継続する。中国方面は地震や食品安全問題の影響で観光需要が低迷。昨秋以降はビジネス需要の落ち込みも加わり、昨年12月の輸送実績は前年同月比22.2%減と大きく減少した。

<エミレーツ機>操縦席窓にひび 中部空港に着陸

27日午後3時10分ごろ、長崎県五島市西210キロの上空約1万2000メートルを飛行中のアラブ首長国連邦のドバイ発中部国際空港(愛知県常滑市)行きのエミレーツ航空旅客機(エアバスA340-300型、乗員17人、乗客116人)から、「操縦席前面窓ガラスにひびが入った」と、中部空港の管制官に連絡が入り、優先着陸の要請があった。同機は午後4時37分に同空港に着陸。乗員乗客ともにけがはなかった。

 国土交通省中部空港事務所によると、前面ガラス1枚のほぼ全体にわたってひびが入っていた。

<関空カナダ機誤進入>管制やりとりミスが原因 運輸安全委

関西国際空港で07年10月、エアカナダの「ボーイング767-300型機」(乗客乗員計216人)が着陸機が迫っていた滑走路に進入した重大インシデント(事故につながる恐れのあるトラブル)で、運輸安全委員会は27日、調査報告書を公表した。エアカナダ機の操縦士が滑走路手前で待機を求めた管制官の指示を聞き間違え、管制官も操縦士が復唱した内容の誤りに気づかなかったのが原因と推定した。

 トラブルは07年10月20日午後6時10分ごろ発生。同空港の管制官が、日本航空ボーイング767-300型機(同243人)に着陸許可を出したA滑走路で、エアカナダ機が離陸準備をしていることに気づき、日航機に着陸のやり直しを指示して回避させた。最接近時約3.7キロで、けが人などはなかった。

 管制官はA滑走路手前の誘導路で、エアカナダ機に「Hold short of runway 24L(滑走路24Lの手前で待機してください)」と指示。しかし、同機は進入許可を受けたと誤認して「To position 24L(24Lに入ります)」と答え、滑走路に進入した。管制官は相手の誤りに気づかず確認も怠った。

 安全委は、エアカナダ機が進入許可を受けたと誤認した要因として、管制官が当初は同機を先に離陸させる前提で無線交信を行い、後に日航機の着陸を先にした方針の変更が明確に伝わっていなかったことが考えられるとした。また、管制官が復唱された指示内容の誤りに気づかなかった原因として、「To position」を「Hold position(現在位置で待機します)」と聞き間違えた可能性があるとした。

 その上で、操縦士に対しては、注意深く管制指示を聴くべきだとし、管制官に対しては操縦士の復唱内容に十分注意し、必要に応じて確認すべきだとした。

KDDI、機能特化のJALケータイ

KDDI(au)と日本航空(JAL)は26日、外装にJALの路線や機体などをデザインし、航空券予約サイトなどに簡単に接続できる「JALケータイ」を3月6日から発売すると発表した。特定の企業や自治体と提携して、専用サービスを利用できる端末を販売する戦略の一環で、各社の“ファン層”を自社携帯のユーザーに取り込む狙いがある。

 JALケータイは、外装パーツやメニュー画面などを交換できるソニー・エリクソン製端末「re」を利用し、専用の外装パーツやソフトウエアを組み合わせて提供する。端末画面上で利用できる「JALメニュー」を使えば、航空券の予約などが簡単に行えるという。出張が多いビジネスマンを主なターゲットに販売する計画だ。

 外装パーツとソフトを組み合わせた「フルチェンパーツ」の価格は9870円。端末本体は別料金となる。パーツは限定3000台分が販売される。

 KDDIは今月10日にも、ケーブルテレビ会社の「ジャパンケーブルネット」(JCN、東京都中央区)と共同で、JCNのサービスエリアなどを対象にした地域情報提供サイトが楽しめる「JCNケータイ」を発売した。

 ほかにも、埼玉県と共同で、au端末から埼玉県内の店舗や防災、スポーツイベント情報などが簡単に得られるよう携帯内のメニュー画面を変更できるソフトウエアの提供なども展開している。

 景気の悪化や市場の飽和を受け、携帯電話端末の販売台数が急激に落ち込むなか、KDDIは企業や団体などと連携することで「多業種の企業サービスが持つさまざまな魅力を、携帯に取り込みたい」考えだ。

パイロット宇宙へ 全日空 防衛省

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する新たな宇宙飛行士候補者として、全日空パイロットの大西卓哉さん(33)と防衛省航空幕僚監部の油井亀美也さん(39)を決定した。

 「パイロットの経験を生かしたい」「国民の期待を裏切らないように」。初のパイロット出身の飛行士候補者となった2人は記者会見に臨むと、口々に抱負を語った。

 日本人飛行士の選抜は10年ぶり。早ければ2013年にISSで長期滞在を始める。

宇宙飛行士候補に新たに2氏 全日空社員と自衛官

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する新たな宇宙飛行士候補者として全日空運航本部の大西卓哉さん(33)、防衛省航空幕僚監部の油井亀美也(きみや)さん(39)の2人を決定した。日本人宇宙飛行士が選ばれるのは10年ぶり。文部科学省の宇宙開発委員会に同日、報告した。

 両氏は6月ごろから米航空宇宙局(NASA)などで約2年間の訓練に入り、2011年にJAXAの飛行士として正式認定される見込み。13年以降、ISSに約半年間滞在して日本実験棟「きぼう」の実験などを行う。

 JAXAは今後、さらに補欠1人を選ぶ予定。

 JAXAが認定した飛行士は現在8人。5月にも完成するきぼうの本格運用に伴い人員不足が予想されるため、JAXAは昨年4月、10年ぶりに飛行士を募集。過去最多の963人の応募があり、2次選抜で10人に絞り込んで最終選考を進めていた。


 ■大西卓哉(おおにし・たくや) 昭和50年生まれ。平成10年3月、東京大学工学部航空宇宙工学科卒。同年4月、全日空入社。15年6月から同社運航本部。東京都出身。

 ■油井亀美也(ゆい・きみや) 昭和45年生まれ。平成4年3月、防衛大学校理工学専攻卒。同年4月、防衛省航空自衛隊入隊。20年12月から同省航空幕僚監部。長野県出身。

ノースウエスト機が緊急着陸 関西国際空港

国土交通省に入った連絡によると、ノースウエスト航空の成田発中国上海行き貨物便ボーイング747ー200型機が24日午後1時18分、エンジントラブルの可能性があるため関西国際空港に緊急着陸した。けが人はない。同航空は20日、旅客機が乱気流に巻き込まれ、乗員乗客45人が負傷する事故を起こしている。