不具合ですね↓
【エバレット(米ワシントン州)時事】米航空機・防衛大手ボーイングは15日午前(日本時間16日未明)、米ワシントン州で次世代中型機「787」(通称ドリームライナー)の初試験飛行を実施した。最新の公約通り、年内の試験飛行にこぎつけたことで、燃費効率を大幅に改善させた「夢の旅客機」は商業運航に向けて大きく前進した。
「787」は、機体の約半分に炭素複合材を採用する画期的な構造。このため、既存中型機よりも軽く、燃費効率が20%向上した。また、日本企業とのかかわりが深く、主翼部分は三菱重工業が担当、炭素複合材は東レが供給。全日本空輸が55機を発注しており、商業運航用の1号機は2010年第4四半期に同社に納入される。
「787」は、機体の約半分に炭素複合材を採用する画期的な構造。このため、既存中型機よりも軽く、燃費効率が20%向上した。また、日本企業とのかかわりが深く、主翼部分は三菱重工業が担当、炭素複合材は東レが供給。全日本空輸が55機を発注しており、商業運航用の1号機は2010年第4四半期に同社に納入される。
日本人の航空会社満足度 シンガポール航空 V2
日本人が最も高い満足度を感じる航空会社は、昨年に続き2年連続で「シンガポール航空」-。リクルートが15日まとめた「エアライン満足度調査2009」で、こんな結果が明らかになった。
総合満足度でトップのシンガポール航空は、5つの部門別満足度で「客室乗務員の接客サービス」「航空機の機材、設備」「機内食」「空港内の航空会社職員の接客サービス」の4つで1位を獲得、ライバルを圧倒した。顧客から同航空への声としては「客室乗務員が客席を巡回する回数が多く、気配りを感じた」や「座席が広く機内に清潔感がある」「機内食は質、量、内容とも満足」などの声が寄せられたという。最新の機材・設備と質の高いサービスに加え、ハード・ソフト両面から日本人旅行者のハートをつかんでいるようだ。
総合満足度2位は「ヴァージンアトランティック航空」、3位は「エバー航空」と続いた。国内勢では全日本空輸が前年と同じ4位だったが、日本航空は客室乗務員の接客サービスが前年の11位から3位に躍進したことなどで13位から6位に、JALウェイズも空港内の接客サービスが8位から3位に上昇したことなどで21位から8位にランクインした。
同調査はリクルートのエイビーロード・リサーチ・センターが2008年に海外渡航した6193人を対象に5月にネット上で行った。回収数は4795人。
<JAL>クラシックジャンボ ラストフライトに向け点検続く
主要な操縦系統が機械式で、操縦室いっぱいに広がるアナログ計器類をモニターする機関士が必要な「スリーマンクルー」(3人乗務)航空機「ボーイング747クラシック」(通称クラシックジャンボ)が今月末、ラストフライトを迎える。最後の飛行に向け、スタッフは現在も丁寧な点検を続けている。
クラシックジャンボは88年度~90年度には60機以上が運航されていた。しかし、2人で運航できる燃費の良い新型機に置き換えられ、現在、運航しているのは旅客機6機と、売却中の貨物機1機のみとなった。
東京・羽田の格納庫では、ラストフライトに使われる機体番号「813J」機が出番を待っていた。整備を担当する日本航空インターナショナル羽田整備事業部の福島雄一・整備副長(56)は「今の機体と比べてケーブルで制御する部分が多いので、部品を交換した後などの調整が大変だった」と、クラシックジャンボならではの整備の苦労を話す。「導入された当初はDC8と比べて、大きいなあ、一つの機能が壊れてもバックアップ機能があって進化しているな」と感じたという。
同機は、もともと日本-太平洋線や日本-欧州線のノンストップ便として飛んでいたが、現在は国内線も含め、中短距離便が主な路線。ラストフライトは今月31日の札幌から成田へ便で、それまで点検とフライトを繰り返しながら最後の飛行に備える。
関空が誘致策、就航から3年は着陸料半額に
路線撤退が相次ぐ関西空港に新たな国際路線を誘致するため、自治体や経済界でつくる関空全体構想促進協議会(促進協、会長=下妻博・関西経済連合会会長)は、関西空港会社と共同で、欧米への長距離路線を中心に、新規就航から3年間、関空の着陸料を半額に抑える方針を決めた。
16日の総会で正式決定する。効果的な路線誘致策を求める大阪府の橋下徹知事の意向を受け、促進協は集客イベントなどを廃止し、着陸料軽減に充てる。
世界不況に苦しむ航空会社は「関空の着陸料は世界一高いと言われており、半額になればインパクトは大きい」としており、効果が期待される。
促進協は関西の9府県と4政令市、経済界が年計5億7000万円の負担金を拠出し、運営している。
橋下知事は昨年6月、促進協の集客イベントやテレビCMなど関空利用キャンペーンの効果を疑問視し、事業の見直しを表明。促進協が路線撤退の歯止め策を検討していた。
伊藤忠系人材会社、日航系を統合
伊藤忠商事と日本航空インターナショナルは17日、伊藤忠の子会社である総合人材会社、キャプラン(東京都港区)と、日航の子会社であるJALビジネス(東京都品川区)、JALアカデミー(東京都渋谷区)の3社を10月1日付で統合することで合意したと発表した。
統合後の新会社には、伊藤忠が50%以上を出資し、主導権を握る。日航は33.4%を出資する。
キャプランは人材派遣、人材紹介、教育研修、アウトソーシングなどを手がける総合人材会社。一方のJALビジネスは人材派遣を中心に航空会社の収入管理や事務代行サービスなどを提供。JALアカデミーは接遇マナーなどの教育研修を担っている。
伊藤忠は、優良顧客を多数抱える日航の子会社を取り込み、人材サービス業を強化する狙い。また、伊藤忠は、日航が昨年3月に第三者割当増資を実施した際に50億円の優先株を引き受けており、今後も両社の共同事業を展開する見通しだ
関空が開港以来の大規模改修へ
関西空港会社(大阪府)は14日、関西空港の旅客ターミナルビル3階の出国エリアをリニューアルする、と発表した。平成6年の開港以来初めてとなる大規模改修で、関空会社の福島伸一社長は「利用客の多様なニーズに対応できるようにしたい」としている。
改修するのは、出国審査場を通過後の出国エリアで、免税店などが集まるスペース。このエリアでは、現在、床面積3770平方メートルの敷地に免税店と飲食店などをあわせて計22店舗が営業しているが、この改修により、床面積は約5500平方メートルとなり、12店舗が新たに出店する。また、これまでシャワー室に併設されていたキッズルームも独立して整備される。
深夜旅客便や乗り継ぎの利用客が増加するなか、現在の施設では利用客のニーズに対応できていないとして、昨年末から改修を検討していた。一部の工事はすでに始まっており、今年12月下旬には先行オープンする。改修がすべて終了するのは来年春の予定。
改修工事費は約40億円の見込み。福島社長は「関西空港会社の売り上げに大きく貢献できると期待している」としている。
大韓航空機が尾部こする=着陸時に強風-「ジェットコースターのよう」・成田空港
13日午後0時半ごろ、成田空港のA滑走路(4000メートル)で、韓国・仁川発大韓航空703便ボーイング777-300型機が着陸の際、強風にあおられ、尾部に取り付けられた「テールスキッド」と呼ばれる緩衝部品をこすった。乗客乗員387人にけがはなかった。
成田空港事務所や成田航空地方気象台によると、日本海に低気圧があり、同空港ではほぼ同時刻ごろ、最大瞬間風速16.5メートルの南西の風が吹いていた。
風向や風速が急激に変わる「ウインドシア」も発生していたという。
機体中央付近に座っていた横浜市の会社員増田聖子さん(61)は「着陸時、上下の振動がジェットコースターのようだった。前の座席に手をついて踏ん張った」と説明。東京都の女性会社員(23)は「着陸したのにまたふわっと、2回くらいジャンプした。その後、ものすごい振動。ベルトをしていてよかった」と話した。
東京都中野区の主婦(50)は「着陸直前から揺れだし、着陸後、何回か機体が持ち上がり、怖かった」と振り返った。
空港会社によると、A滑走路などには強風によるとみられる多数の小石が散乱していた。同滑走路はその後、清掃のため午後1時45分まで閉鎖された。
<中部空港>日航、パリ便廃止を検討 知事ら存続要望へ
日本航空が中部国際空港発着のパリ便(1日1往復)廃止に向けた検討をしていることが8日、分かった。廃止時期は今年10月を想定している。パリ便は、中部空港開港時に就航した欧州主要路線で、神田真秋愛知県知事や川上博空港会社社長らが同日夕、東京の日本航空本社を訪れ、存続を求める。
空港会社などによると、日本航空は景気低迷による需要減少を理由に、10月25日に切り替える冬ダイヤから運航を取りやめたいと伝えてきた。就航当時は7割を超える搭乗率だったが、今年4~6月期は6割程度にとどまったという。
日航の廃止検討について空港会社は「ビジネス客の減少が影響しているようだが、景気低迷による一時的なもので、今後は増加も見込める」と主張。神田知事は8日夕、日航本社を訪ね「パリ便が廃止されれば中部と欧州の交流に大きな支障が生じ、中部空港の国際交流基盤に重大な影響を被る」などとする要望書を提出する。
中部空港では昨秋以降、ユナイテッド航空のサンフランシスコ便、エミレーツ航空のドバイ便など長距離国際便の撤退が相次いでいる。
東レ ボーイング「787」量産延期直撃 炭素繊維 増産計画練り直しも
鉄の4分の1の重さで10倍の強度があることから、次世代素材として注目を集める炭素繊維の需要に、減速感が強まってきた。大手では東レや帝人、三菱レイヨンといった合繊メーカーが需要拡大を見込み増産体制を整えてきたが、不況による需要減に加え、大口需要先である航空機の生産計画の遅れが追い打ちをかけている。各社とも生産計画を見直しているが、高収益の炭素繊維事業の減速によって、全社的な事業選択を迫られる可能性も出てきた。
米ボーイングは6月、同月内に予定していた最新鋭旅客機「787」の初飛行を延期すると発表した。延期の発表はこれで4回目で、量産時期は不透明な状況だ。「787」向けに炭素繊維複合材料を2021年まで独占供給する契約を結ぶ東レに対して「ボーイング側からの説明はない」(関係者)。このため、同社は今月10日から石川工場(石川県能美市)で炭素繊維の新ライン稼働に踏み切る計画だが、ボ社の量産延期で生産計画に影響が出る可能性もある。
これまでは設備増強した分を別の需要先に振り分けるなどで対応してきたが、「不況の影響で、(増産は)もはや限界」(証券アナリスト)との声もあり、高収益事業が一転、採算ギリギリの状況が続くことも考えられる。
需要減退に苦しむのは、航空機向けだけではない。帝人グループの東邦テナックス(東京都千代田区)も需要の半分を占める建築や橋などの補強材、圧力容器などに使われる産業用途やゴルフシャフトや釣りざおといった分野の需要が急減。これに伴い、ドイツ工場で増設中の生産ラインの稼働時期を1年延期し、来年8月に引き延ばすことを決めた。
このほか、三菱レイヨンも今年10~12月に稼働予定だった大竹事業所(広島県大竹市)の生産設備を1年遅らせることを決定。同社では「新たな用途の立ち上がりに遅延が発生していることが原因」としている。
炭素繊維は、将来的にはクリーンエネルギーとして注目されている風力発電設備など環境分野でもっと伸びるとみているのおり、東レは「10年度から再び成長に転じる」(榊原定征社長)と強調する。ただ、各社とも高収益事業の採算性が低下すれば、もともと低収益の合繊など他の事業の再構築も必要になりそうで、各社とも苦しい選択を迫られそうだ。
日航、65歳以上を国内線一律1万円
日本航空は3日、当日空席のある便は国内全路線で一律1万円とする65歳以上対象の割引運賃「当日シルバー割引」を発表した。割引率は最大81%に上る。全日本空輸も今月から同様の運賃を導入しており、夏の需要期に向け対抗した格好だ。
当日シルバー割引は17日~9月30日発着分が対象だが、お盆シーズンの8月7~17日は1万5000円となる。
日本人が最も高い満足度を感じる航空会社は、昨年に続き2年連続で「シンガポール航空」-。リクルートが15日まとめた「エアライン満足度調査2009」で、こんな結果が明らかになった。
総合満足度でトップのシンガポール航空は、5つの部門別満足度で「客室乗務員の接客サービス」「航空機の機材、設備」「機内食」「空港内の航空会社職員の接客サービス」の4つで1位を獲得、ライバルを圧倒した。顧客から同航空への声としては「客室乗務員が客席を巡回する回数が多く、気配りを感じた」や「座席が広く機内に清潔感がある」「機内食は質、量、内容とも満足」などの声が寄せられたという。最新の機材・設備と質の高いサービスに加え、ハード・ソフト両面から日本人旅行者のハートをつかんでいるようだ。
総合満足度2位は「ヴァージンアトランティック航空」、3位は「エバー航空」と続いた。国内勢では全日本空輸が前年と同じ4位だったが、日本航空は客室乗務員の接客サービスが前年の11位から3位に躍進したことなどで13位から6位に、JALウェイズも空港内の接客サービスが8位から3位に上昇したことなどで21位から8位にランクインした。
同調査はリクルートのエイビーロード・リサーチ・センターが2008年に海外渡航した6193人を対象に5月にネット上で行った。回収数は4795人。
<JAL>クラシックジャンボ ラストフライトに向け点検続く
主要な操縦系統が機械式で、操縦室いっぱいに広がるアナログ計器類をモニターする機関士が必要な「スリーマンクルー」(3人乗務)航空機「ボーイング747クラシック」(通称クラシックジャンボ)が今月末、ラストフライトを迎える。最後の飛行に向け、スタッフは現在も丁寧な点検を続けている。
クラシックジャンボは88年度~90年度には60機以上が運航されていた。しかし、2人で運航できる燃費の良い新型機に置き換えられ、現在、運航しているのは旅客機6機と、売却中の貨物機1機のみとなった。
東京・羽田の格納庫では、ラストフライトに使われる機体番号「813J」機が出番を待っていた。整備を担当する日本航空インターナショナル羽田整備事業部の福島雄一・整備副長(56)は「今の機体と比べてケーブルで制御する部分が多いので、部品を交換した後などの調整が大変だった」と、クラシックジャンボならではの整備の苦労を話す。「導入された当初はDC8と比べて、大きいなあ、一つの機能が壊れてもバックアップ機能があって進化しているな」と感じたという。
同機は、もともと日本-太平洋線や日本-欧州線のノンストップ便として飛んでいたが、現在は国内線も含め、中短距離便が主な路線。ラストフライトは今月31日の札幌から成田へ便で、それまで点検とフライトを繰り返しながら最後の飛行に備える。
関空が誘致策、就航から3年は着陸料半額に
路線撤退が相次ぐ関西空港に新たな国際路線を誘致するため、自治体や経済界でつくる関空全体構想促進協議会(促進協、会長=下妻博・関西経済連合会会長)は、関西空港会社と共同で、欧米への長距離路線を中心に、新規就航から3年間、関空の着陸料を半額に抑える方針を決めた。
16日の総会で正式決定する。効果的な路線誘致策を求める大阪府の橋下徹知事の意向を受け、促進協は集客イベントなどを廃止し、着陸料軽減に充てる。
世界不況に苦しむ航空会社は「関空の着陸料は世界一高いと言われており、半額になればインパクトは大きい」としており、効果が期待される。
促進協は関西の9府県と4政令市、経済界が年計5億7000万円の負担金を拠出し、運営している。
橋下知事は昨年6月、促進協の集客イベントやテレビCMなど関空利用キャンペーンの効果を疑問視し、事業の見直しを表明。促進協が路線撤退の歯止め策を検討していた。
伊藤忠系人材会社、日航系を統合
伊藤忠商事と日本航空インターナショナルは17日、伊藤忠の子会社である総合人材会社、キャプラン(東京都港区)と、日航の子会社であるJALビジネス(東京都品川区)、JALアカデミー(東京都渋谷区)の3社を10月1日付で統合することで合意したと発表した。
統合後の新会社には、伊藤忠が50%以上を出資し、主導権を握る。日航は33.4%を出資する。
キャプランは人材派遣、人材紹介、教育研修、アウトソーシングなどを手がける総合人材会社。一方のJALビジネスは人材派遣を中心に航空会社の収入管理や事務代行サービスなどを提供。JALアカデミーは接遇マナーなどの教育研修を担っている。
伊藤忠は、優良顧客を多数抱える日航の子会社を取り込み、人材サービス業を強化する狙い。また、伊藤忠は、日航が昨年3月に第三者割当増資を実施した際に50億円の優先株を引き受けており、今後も両社の共同事業を展開する見通しだ
関空が開港以来の大規模改修へ
関西空港会社(大阪府)は14日、関西空港の旅客ターミナルビル3階の出国エリアをリニューアルする、と発表した。平成6年の開港以来初めてとなる大規模改修で、関空会社の福島伸一社長は「利用客の多様なニーズに対応できるようにしたい」としている。
改修するのは、出国審査場を通過後の出国エリアで、免税店などが集まるスペース。このエリアでは、現在、床面積3770平方メートルの敷地に免税店と飲食店などをあわせて計22店舗が営業しているが、この改修により、床面積は約5500平方メートルとなり、12店舗が新たに出店する。また、これまでシャワー室に併設されていたキッズルームも独立して整備される。
深夜旅客便や乗り継ぎの利用客が増加するなか、現在の施設では利用客のニーズに対応できていないとして、昨年末から改修を検討していた。一部の工事はすでに始まっており、今年12月下旬には先行オープンする。改修がすべて終了するのは来年春の予定。
改修工事費は約40億円の見込み。福島社長は「関西空港会社の売り上げに大きく貢献できると期待している」としている。
大韓航空機が尾部こする=着陸時に強風-「ジェットコースターのよう」・成田空港
13日午後0時半ごろ、成田空港のA滑走路(4000メートル)で、韓国・仁川発大韓航空703便ボーイング777-300型機が着陸の際、強風にあおられ、尾部に取り付けられた「テールスキッド」と呼ばれる緩衝部品をこすった。乗客乗員387人にけがはなかった。
成田空港事務所や成田航空地方気象台によると、日本海に低気圧があり、同空港ではほぼ同時刻ごろ、最大瞬間風速16.5メートルの南西の風が吹いていた。
風向や風速が急激に変わる「ウインドシア」も発生していたという。
機体中央付近に座っていた横浜市の会社員増田聖子さん(61)は「着陸時、上下の振動がジェットコースターのようだった。前の座席に手をついて踏ん張った」と説明。東京都の女性会社員(23)は「着陸したのにまたふわっと、2回くらいジャンプした。その後、ものすごい振動。ベルトをしていてよかった」と話した。
東京都中野区の主婦(50)は「着陸直前から揺れだし、着陸後、何回か機体が持ち上がり、怖かった」と振り返った。
空港会社によると、A滑走路などには強風によるとみられる多数の小石が散乱していた。同滑走路はその後、清掃のため午後1時45分まで閉鎖された。
<中部空港>日航、パリ便廃止を検討 知事ら存続要望へ
日本航空が中部国際空港発着のパリ便(1日1往復)廃止に向けた検討をしていることが8日、分かった。廃止時期は今年10月を想定している。パリ便は、中部空港開港時に就航した欧州主要路線で、神田真秋愛知県知事や川上博空港会社社長らが同日夕、東京の日本航空本社を訪れ、存続を求める。
空港会社などによると、日本航空は景気低迷による需要減少を理由に、10月25日に切り替える冬ダイヤから運航を取りやめたいと伝えてきた。就航当時は7割を超える搭乗率だったが、今年4~6月期は6割程度にとどまったという。
日航の廃止検討について空港会社は「ビジネス客の減少が影響しているようだが、景気低迷による一時的なもので、今後は増加も見込める」と主張。神田知事は8日夕、日航本社を訪ね「パリ便が廃止されれば中部と欧州の交流に大きな支障が生じ、中部空港の国際交流基盤に重大な影響を被る」などとする要望書を提出する。
中部空港では昨秋以降、ユナイテッド航空のサンフランシスコ便、エミレーツ航空のドバイ便など長距離国際便の撤退が相次いでいる。
東レ ボーイング「787」量産延期直撃 炭素繊維 増産計画練り直しも
鉄の4分の1の重さで10倍の強度があることから、次世代素材として注目を集める炭素繊維の需要に、減速感が強まってきた。大手では東レや帝人、三菱レイヨンといった合繊メーカーが需要拡大を見込み増産体制を整えてきたが、不況による需要減に加え、大口需要先である航空機の生産計画の遅れが追い打ちをかけている。各社とも生産計画を見直しているが、高収益の炭素繊維事業の減速によって、全社的な事業選択を迫られる可能性も出てきた。
米ボーイングは6月、同月内に予定していた最新鋭旅客機「787」の初飛行を延期すると発表した。延期の発表はこれで4回目で、量産時期は不透明な状況だ。「787」向けに炭素繊維複合材料を2021年まで独占供給する契約を結ぶ東レに対して「ボーイング側からの説明はない」(関係者)。このため、同社は今月10日から石川工場(石川県能美市)で炭素繊維の新ライン稼働に踏み切る計画だが、ボ社の量産延期で生産計画に影響が出る可能性もある。
これまでは設備増強した分を別の需要先に振り分けるなどで対応してきたが、「不況の影響で、(増産は)もはや限界」(証券アナリスト)との声もあり、高収益事業が一転、採算ギリギリの状況が続くことも考えられる。
需要減退に苦しむのは、航空機向けだけではない。帝人グループの東邦テナックス(東京都千代田区)も需要の半分を占める建築や橋などの補強材、圧力容器などに使われる産業用途やゴルフシャフトや釣りざおといった分野の需要が急減。これに伴い、ドイツ工場で増設中の生産ラインの稼働時期を1年延期し、来年8月に引き延ばすことを決めた。
このほか、三菱レイヨンも今年10~12月に稼働予定だった大竹事業所(広島県大竹市)の生産設備を1年遅らせることを決定。同社では「新たな用途の立ち上がりに遅延が発生していることが原因」としている。
炭素繊維は、将来的にはクリーンエネルギーとして注目されている風力発電設備など環境分野でもっと伸びるとみているのおり、東レは「10年度から再び成長に転じる」(榊原定征社長)と強調する。ただ、各社とも高収益事業の採算性が低下すれば、もともと低収益の合繊など他の事業の再構築も必要になりそうで、各社とも苦しい選択を迫られそうだ。
日航、65歳以上を国内線一律1万円
日本航空は3日、当日空席のある便は国内全路線で一律1万円とする65歳以上対象の割引運賃「当日シルバー割引」を発表した。割引率は最大81%に上る。全日本空輸も今月から同様の運賃を導入しており、夏の需要期に向け対抗した格好だ。
当日シルバー割引は17日~9月30日発着分が対象だが、お盆シーズンの8月7~17日は1万5000円となる。
那覇空港、日航機にドライバー男…意味不明の動機話す
20日午後3時25分頃、那覇空港(那覇市)を離陸するため誘導路を移動していた羽田行き日本航空914便(乗員乗客484人)の機内で、乗客の男が突然、ドライバー(長さ15センチ)を持って通路を歩き出した。
注意した女性乗務員に「これから大きなことをするかもしれない」と話したため、機長は離陸を中止し、駐機場に引き返した。同社は空港内の派出所に通報し、駆け付けた警察官が男を威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。
沖縄県警豊見城署の発表によると、逮捕されたのは同県石垣市の会社員(29)で、1人で搭乗していた。ほかに2本のドライバーを所持していた。動機について「やるがまま、なすがまま」などと意味不明のことを言っているという。
同社沖縄空港所によると、乗務員にドライバーを渡し、駐機場に引き返す際は暴れたり、脅迫したりすることはなかったという。ドライバーは、長さ20センチ未満のものは機内への持ち込みを禁止されていない。
同機は約1時間遅れの午後4時18分に出発した。
三菱商事、リース強化 次世代「737」2機発注
三菱商事は19日、子会社で航空機リース事業を手がけるMCアビエーション・パートナーズ(MCAP、東京)を通じ、米航空機製造のボーイング社に対して、小型旅客機「B737-800」の次世代機2機を発注する契約を交わしたことを明らかにした。MCAPがボーイングに直接発注し、航空機を購入する契約を結んだのは初めてのケースで、発注額は計1億5300万ドル(約147億円)にのぼる。
今回のB737次世代機は、2011年以降にボーイングから納入されたのち、日本の航空会社のスカイマークエアラインズにリースされる予定という。
三菱商事は新たな収益の柱として、航空機リース事業に力を注いでおり、昨年8月には関連事業を三菱商事の100%子会社であるMCAPに集約・再編した。MCAPは国内最大手の航空機リース事業会社。所有する航空機が約60機あり、保有機の資産価値は20億ドル(約1920億円)。国内では住友商事(保有機数20機前後)などを引き離す規模だが、世界では10位前後の地位にとどまっている。
航空機リース事業には保有機数の資産規模が増えるほど、多様なサービスが可能となる傾向が強いという。
中長期的に、三菱商事はリース用の航空機保有機数を現在の2倍の120機まで引き上げることにしている。
日航融資に政府保証 指導・監督を強化
業績不振が続く日本航空の経営再建をめぐり、金子一義国土交通相は19日、同社に対し指導・監督を強化するとのコメントを発表した。日航は日本政策投資銀行や3メガバンクに2000億円規模の金融危機対応融資を要請しており、政府が一定の責任を負うことで、うち1000億円規模の融資が月内に実施される見通しとなった。残りは日航が今夏に策定する経営改善計画を見極めた上で、銀行団が是非を判断する。
今月実施される融資のうち政投銀分の600億~800億円については、回収不能となった場合、融資額の最大80%を公的資金で穴埋めする「政府保証」をつける。保証は大企業の危機対応融資で初めて。
国交省は4月に日航に平成21年度から3年間の経営改善計画を策定するよう要請していた。国交相はコメントで、「痛みを伴う大幅なコスト削減計画が必要不可欠」と指摘。路線や事業の選択と集中など「聖域なき真摯(しんし)な検討」を求めた。
さらに計画策定の段階から監督すると同時に、策定後も定期的に進展状況を報告させるなど、深く関与する異例の方針を示した。また、経営再建には金融機関の支援が不可欠なため、日航の関係金融機関と連絡会議を設置し協力を求める。
一方、日航は同日、経営改善計画の「たたき台」を公表。国内・国際線のさらなる減便のほか、貨物事業で他社との提携を模索することなどが盛り込まれた。ただ、新型インフルエンザなどの影響が不透明な現時点では具体策には踏み込めなかった。
来週中には、半導体大手のエルピーダメモリが公的資金を活用した資本注入制度を申請する見込みで、危機対応で打ち出された公的支援が実行段階に入る。
<新型インフル>日航の女性客室乗務員の感染、2人目確認
日本航空は19日、成田-サンフランシスコ間で乗務した女性客室乗務員(29)が新型インフルエンザに感染したと発表した。同じ便に勤務していた女性客室乗務員(37)も18日に感染が確認されている。
日航によると、2人が乗務したのは13日成田発002便(乗員・乗客211人)と14日サンフランシスコ発001便(乗員・乗客263人)。18日の感染が分かった後、微熱が出たため、19日に受診したところ、同日夜に感染が確認された。
<飛行機>57機から76個のライター 機内ぼやで調査
日本航空の機内でライターが原因のぼやが発生したことを受け、国土交通省が航空会社21社に座席周辺の点検を指示したところ、57機から計76個のライターが見つかった。同省は18日、クッションと背もたれの間にライターなどの異物がないか定期的に確認するよう各社に指示した。
調査したのは、21社の保有旅客機計511機。見つかったのは▽日航グループ(8社、270機)43機から59個▽全日空グループ(6社、203機)6機から6個▽スカイマーク(11機)5機から8個▽エア・ドゥ(8機)、スカイネットアジア(同)、アイベックス(4機)はそれぞれ1機から1個だった。1機から4個見つかったケースもあった。
航空各社の判断で客室内は禁煙だが、搭乗待ちの間に空港内で吸うケースもあり、国交省がライターを1人1個機内に持ち込めると決めている。
ライターを巡る機内トラブルは今月6日、日航の関西国際空港発台北行きで発生。全日空でも今年4月、香港発羽田行きでぼや騒ぎが起きた。
中国東方航空、エアバスA320型機20機の購入で合意
中国東方航空<600115.SS><0670.HK>は、エアバス<EAD.PA>製のA320型機20機を購入することで合意した。
表示価格は99億2000万元(14億5000万ドル)。購入には、当局の承認が必要。
東方航空は、実際の支払額は明らかにしていないが、表示価格は下回るとしている。
同社の業績は赤字で、今年予定していたエアバスと米ボーイング<BA.N>からの29機の引き渡しのうち半分を延期・中止するなど、思い切ったコスト削減計画を発表している。
同社幹部によると、エアバスとボーイングの両社とは、過去の発注分を撤回することについても協議を進めている。
今回発注したA320型機は、2011─2013年に引き渡し予定で、国内需要に応えるとともに競争力強化が目的という。
中国では昨年、景気減速や燃料価格の乱高下などで大手航空会社が相次いで赤字に転落したが、今年に入り、航空需要は通常の伸びを示しはじめている。
<国交省>国管空港の国内線着陸料引き下げ 航空業界支援で
国土交通省は16日、国管理空港の国内線の着陸料を7月から来年3月まで引き下げると発表した。航空需要の急減を受け4月に方針を決めた航空業界支援策の一環で、運賃引き下げなどを通じ地方の航空ネットワークを維持するのが目的。引き下げ率は14~33%で、国の着陸料収入は約50億円減る見込み。
引き下げの対象は既に軽減措置を取っている路線。羽田、伊丹以外の空港に到着する場合は、3割軽減を4割軽減に広げる。羽田到着の場合は便数や旅客が少ない路線の引き下げ率が大きく、稚内、能登、佐賀などからの路線は5割軽減を3分の2軽減に拡大する。
米ボーイング、今年の航空機引き渡し見通しを据え置き=幹部
米航空機製造大手ボーイング<BA.N>の商用機販売部門を統括するランディ・ティンゼス氏は16日、航空会社が資金繰りの問題から今年の航空機引き渡しをキャンセルすることはないとの見通しを示した。
パリで行われている航空ショーでロイター・テレビに述べた。
貨物市場には「底打ちの兆しがみられ始めている」との認識も示した。貨物市場は景気の先行指標という。
同氏は、ボーイングが今年480─485機を航空会社に引き渡すとの見通しをあらためて示した。
20日午後3時25分頃、那覇空港(那覇市)を離陸するため誘導路を移動していた羽田行き日本航空914便(乗員乗客484人)の機内で、乗客の男が突然、ドライバー(長さ15センチ)を持って通路を歩き出した。
注意した女性乗務員に「これから大きなことをするかもしれない」と話したため、機長は離陸を中止し、駐機場に引き返した。同社は空港内の派出所に通報し、駆け付けた警察官が男を威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。
沖縄県警豊見城署の発表によると、逮捕されたのは同県石垣市の会社員(29)で、1人で搭乗していた。ほかに2本のドライバーを所持していた。動機について「やるがまま、なすがまま」などと意味不明のことを言っているという。
同社沖縄空港所によると、乗務員にドライバーを渡し、駐機場に引き返す際は暴れたり、脅迫したりすることはなかったという。ドライバーは、長さ20センチ未満のものは機内への持ち込みを禁止されていない。
同機は約1時間遅れの午後4時18分に出発した。
三菱商事、リース強化 次世代「737」2機発注
三菱商事は19日、子会社で航空機リース事業を手がけるMCアビエーション・パートナーズ(MCAP、東京)を通じ、米航空機製造のボーイング社に対して、小型旅客機「B737-800」の次世代機2機を発注する契約を交わしたことを明らかにした。MCAPがボーイングに直接発注し、航空機を購入する契約を結んだのは初めてのケースで、発注額は計1億5300万ドル(約147億円)にのぼる。
今回のB737次世代機は、2011年以降にボーイングから納入されたのち、日本の航空会社のスカイマークエアラインズにリースされる予定という。
三菱商事は新たな収益の柱として、航空機リース事業に力を注いでおり、昨年8月には関連事業を三菱商事の100%子会社であるMCAPに集約・再編した。MCAPは国内最大手の航空機リース事業会社。所有する航空機が約60機あり、保有機の資産価値は20億ドル(約1920億円)。国内では住友商事(保有機数20機前後)などを引き離す規模だが、世界では10位前後の地位にとどまっている。
航空機リース事業には保有機数の資産規模が増えるほど、多様なサービスが可能となる傾向が強いという。
中長期的に、三菱商事はリース用の航空機保有機数を現在の2倍の120機まで引き上げることにしている。
日航融資に政府保証 指導・監督を強化
業績不振が続く日本航空の経営再建をめぐり、金子一義国土交通相は19日、同社に対し指導・監督を強化するとのコメントを発表した。日航は日本政策投資銀行や3メガバンクに2000億円規模の金融危機対応融資を要請しており、政府が一定の責任を負うことで、うち1000億円規模の融資が月内に実施される見通しとなった。残りは日航が今夏に策定する経営改善計画を見極めた上で、銀行団が是非を判断する。
今月実施される融資のうち政投銀分の600億~800億円については、回収不能となった場合、融資額の最大80%を公的資金で穴埋めする「政府保証」をつける。保証は大企業の危機対応融資で初めて。
国交省は4月に日航に平成21年度から3年間の経営改善計画を策定するよう要請していた。国交相はコメントで、「痛みを伴う大幅なコスト削減計画が必要不可欠」と指摘。路線や事業の選択と集中など「聖域なき真摯(しんし)な検討」を求めた。
さらに計画策定の段階から監督すると同時に、策定後も定期的に進展状況を報告させるなど、深く関与する異例の方針を示した。また、経営再建には金融機関の支援が不可欠なため、日航の関係金融機関と連絡会議を設置し協力を求める。
一方、日航は同日、経営改善計画の「たたき台」を公表。国内・国際線のさらなる減便のほか、貨物事業で他社との提携を模索することなどが盛り込まれた。ただ、新型インフルエンザなどの影響が不透明な現時点では具体策には踏み込めなかった。
来週中には、半導体大手のエルピーダメモリが公的資金を活用した資本注入制度を申請する見込みで、危機対応で打ち出された公的支援が実行段階に入る。
<新型インフル>日航の女性客室乗務員の感染、2人目確認
日本航空は19日、成田-サンフランシスコ間で乗務した女性客室乗務員(29)が新型インフルエンザに感染したと発表した。同じ便に勤務していた女性客室乗務員(37)も18日に感染が確認されている。
日航によると、2人が乗務したのは13日成田発002便(乗員・乗客211人)と14日サンフランシスコ発001便(乗員・乗客263人)。18日の感染が分かった後、微熱が出たため、19日に受診したところ、同日夜に感染が確認された。
<飛行機>57機から76個のライター 機内ぼやで調査
日本航空の機内でライターが原因のぼやが発生したことを受け、国土交通省が航空会社21社に座席周辺の点検を指示したところ、57機から計76個のライターが見つかった。同省は18日、クッションと背もたれの間にライターなどの異物がないか定期的に確認するよう各社に指示した。
調査したのは、21社の保有旅客機計511機。見つかったのは▽日航グループ(8社、270機)43機から59個▽全日空グループ(6社、203機)6機から6個▽スカイマーク(11機)5機から8個▽エア・ドゥ(8機)、スカイネットアジア(同)、アイベックス(4機)はそれぞれ1機から1個だった。1機から4個見つかったケースもあった。
航空各社の判断で客室内は禁煙だが、搭乗待ちの間に空港内で吸うケースもあり、国交省がライターを1人1個機内に持ち込めると決めている。
ライターを巡る機内トラブルは今月6日、日航の関西国際空港発台北行きで発生。全日空でも今年4月、香港発羽田行きでぼや騒ぎが起きた。
中国東方航空、エアバスA320型機20機の購入で合意
中国東方航空<600115.SS><0670.HK>は、エアバス<EAD.PA>製のA320型機20機を購入することで合意した。
表示価格は99億2000万元(14億5000万ドル)。購入には、当局の承認が必要。
東方航空は、実際の支払額は明らかにしていないが、表示価格は下回るとしている。
同社の業績は赤字で、今年予定していたエアバスと米ボーイング<BA.N>からの29機の引き渡しのうち半分を延期・中止するなど、思い切ったコスト削減計画を発表している。
同社幹部によると、エアバスとボーイングの両社とは、過去の発注分を撤回することについても協議を進めている。
今回発注したA320型機は、2011─2013年に引き渡し予定で、国内需要に応えるとともに競争力強化が目的という。
中国では昨年、景気減速や燃料価格の乱高下などで大手航空会社が相次いで赤字に転落したが、今年に入り、航空需要は通常の伸びを示しはじめている。
<国交省>国管空港の国内線着陸料引き下げ 航空業界支援で
国土交通省は16日、国管理空港の国内線の着陸料を7月から来年3月まで引き下げると発表した。航空需要の急減を受け4月に方針を決めた航空業界支援策の一環で、運賃引き下げなどを通じ地方の航空ネットワークを維持するのが目的。引き下げ率は14~33%で、国の着陸料収入は約50億円減る見込み。
引き下げの対象は既に軽減措置を取っている路線。羽田、伊丹以外の空港に到着する場合は、3割軽減を4割軽減に広げる。羽田到着の場合は便数や旅客が少ない路線の引き下げ率が大きく、稚内、能登、佐賀などからの路線は5割軽減を3分の2軽減に拡大する。
米ボーイング、今年の航空機引き渡し見通しを据え置き=幹部
米航空機製造大手ボーイング<BA.N>の商用機販売部門を統括するランディ・ティンゼス氏は16日、航空会社が資金繰りの問題から今年の航空機引き渡しをキャンセルすることはないとの見通しを示した。
パリで行われている航空ショーでロイター・テレビに述べた。
貨物市場には「底打ちの兆しがみられ始めている」との認識も示した。貨物市場は景気の先行指標という。
同氏は、ボーイングが今年480─485機を航空会社に引き渡すとの見通しをあらためて示した。
アメリカン航空、大西洋間で「エコフライト」を実施
アメリカン航空は6月11日午前10時(日本時間 同日午後5時)のパリ発マイアミ行きのアメリカン航空63便で、低燃費とCO2排出削減を実現する、「エコフライト」を実施すると発表した。大西洋路線において、大幅なCO2排出量の削減および燃料の節約につながる次世代テクノロジーの効果をテストする。
アメリカン航空のオペレーション担当執行副社長、ボブ・レディングは、「次世代テクノロジーの利用は、アメリカン航空の包括的な環境および燃料節約のための取り組みにおいて、極めて重要な部分。これらの取り組みは、既に年間1億1000万ガロン以上の燃料削減をもたらし、2008年に23億ポンド(約104万トン)のCO2排出削減を実現している。」と述べた。
今回の「エコフライト」では、ボーイング767-300型機を使用し、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港を出発して、米国のマイアミ国際空港に到着する予定
関空発エアバス 操縦席で火災、緊急着陸
関西空港からオーストラリアのゴールドコーストに向かっていた豪・ジェットスター航空のエアバスA330-200型機の操縦席で11日、火災が発生、同機は米グアム国際空港に緊急着陸した。同航空によると、190人の乗客、13人の乗員にけがはなかった。乗客の多くは日本人という。
10日午後8時50分、関西空港を離陸して約4時間後、操縦席右側の窓付近から煙が発生。操縦士が消火器で消し止めた。乗客のほとんどは日本人だったという。米運輸当局などが原因を調べている。
A330-200型機は今月1日、ブラジルからパリに向かう途中の大西洋で墜落したエールフランス機と同型。ジェットスターは格安航空で、オーストラリアのカンタス航空の子会社。
<エアバス機>操縦室で火災、けが人なし グアムに緊急着陸
豪州カンタス航空グループの「ジェットスター航空」の関西国際空港発ゴールドコースト行きエアバスA330-200型機(乗客・乗員199人)で11日午前0時40分ごろ(日本時間)、操縦室内で火災が発生した。火はすぐに消し止められたが同機は同2時20分、グアム国際空港に緊急着陸した。乗客乗員にけがはなかった。
同社日本支社(大阪市)によると、同機は10日午後8時50分に関空を出発。乗客のほとんどは日本人で、グアムのホテルに移った。11日夜にも代替機を派遣する。操縦室右側窓付近から煙が出ているのを操縦士が発見、自分で消火したという。同機は1日に大西洋上に墜落したエールフランス航空機と同型機だった
<静岡空港>開港1週間 JAL福岡便、搭乗率67% 70%割る
静岡空港は10日、開港から1週間を迎えた。同空港に就航している国内・国際便で唯一、搭乗率が70%を下回った場合、県が支援金を支払う「搭乗率保証」の対象である日本航空(JAL)福岡便は9日までの6日間で67%にとどまった。ただ、利用者からは「新幹線より安くて早い」と評価する声もあり、利便性をどうアピールするかが課題になりそうだ。
◇利便性PR課題
JALによると、土日を含む7日までの搭乗率は68・5%で、平日の8、9両日も低迷した。来年3月末までに70%を下回った場合、県はJALに1%につき約3800万円を支払う計算で、仮にマイナス3%になれば1億円超を県税で補てんすることになる。
10日、福岡便をビジネス利用した搭乗客からは運賃面で評価する声や、空港までのアクセスの不便さを指摘する意見が上がった。
新幹線で静岡駅から博多駅へ向かう場合、料金は名古屋乗り換えで1万9700円(指定席)。JAL福岡便を前日までに購入して「特便割引1」を適用すれば、1万6000円となる(普通運賃は3万2400円、繁忙期を除く)。
静岡空港を午前8時40分出発予定の朝一番の福岡便を利用した電気機器メーカーの男性社員(40)は「車で空港に行けば、飛行機の方が安くて早い」と話した。
一方、同じ便に乗り「日帰り出張する」と言う富士市の会社員、伊藤秀司さん(36)は「朝4時半に起きた。安いのは良いが、公共交通機関を使って空港に来るのは時間がかかりすぎる」と話した。
JALは開港から1週間を振り返り「運賃を比較している利用者も多い。特設ホームページでのPRやキャンペーンなどで飛行機の利点を浸透させていく」と言う。
県空港部は70%割れを踏まえ「何らかの対策が必要だ」と指摘し、「他空港の取り組みを参考にしたり、航空会社や空港利用促進協議会などと協議して対応を検討する」と話した。
<日航機出火>ライターが原因、機内点検を指示 国交省
国土交通省航空局は10日、国内の航空会社全23社に対し、運航するすべての航空機の座席にライターなどが挟まっていないか点検するよう指示した。関西国際空港発台北行き日本航空653便(ボーイング767-300型、乗員・乗客43人)で6日夜、着陸直前に客室座席で出火し、その原因が座席のクッションと背もたれの間に挟まった使い捨てライターだったと判明したことを受けた措置。
日本航空では同じ座席の構造を持つ航空機(40機)の点検を9日から始め、10日までに点検を終えた6機のうち2機の座席の奥にライターが1個ずつ挟まっているのが見つかった。4月にも全日空系「エアージャパン」が運航する香港発羽田行き(ボーイング767-300型機、乗員乗客199人)が飛行中、座席で焦げたようなにおいがし、シートのすき間からライターが見つかっている。
ライターは携帯する場合に限り1人1個まで機内持ち込みが認められている。
<証明書不携帯>スカイマーク機長も忘れて飛行 2便欠航
国交省は、スカイマークで今月3日、30歳代後半の米国人機長が、業務中に携行しなければならない航空従事者技能証明書と航空身体検査証明書を自宅に忘れ、羽田-福岡間を往復していたと発表した。日本航空の副操縦士も5月28日、羽田発韓国・金浦行きの便で、航空身体検査証明書を自宅に忘れたまま乗務したことが明らかになっており、同省は9日、航空各社に携帯を徹底するよう注意した。
スカイマークの機長は羽田-福岡間で3回目の飛行を羽田からする際、運航検査をした国交省の職員が不携帯に気付いた。同省が処分を検討している。代替の機長の手当てができず、当該便と折り返しの計2便が欠航した。
スカイマークの米国人機長、「免許不携帯」で2度操縦
スカイマークの米国人機長(38)が今月3日、自動車の運転免許証にあたる航空従事者技能証明書と航空身体検査証明書を持たずに、2度にわたって旅客機を操縦していたことがわかった。
いずれも航空法で携帯を義務づけられている証明書で、日本航空でも先月、副操縦士による航空身体検査証明書の不携帯が判明していることから、国土交通省は9日、証明書の携帯を徹底するよう航空各社に通達を出した。
スカイマークなどによると、機長が証明書を持たずに操縦したのは、今月3日の羽田発福岡行き便と、折り返しの福岡発羽田便。機長はさらに羽田発福岡行きの便にも乗務しようとしたが、この便に国交省が立ち入り検査し、不携帯が判明した。機長が乗務できなくなったため同便と折り返し便が欠航、約290人に影響した。機長は証明書を自宅に忘れていたという。
航空業界 青息吐息 IATA総会 09年損失、90億ドルに倍増
国際航空運送協会(IATA)のビジニャーニ事務局長は8日、マレーシアのクアラルンプールで開かれた年次総会で演説し、IATA加盟各社の2009年の損失額が90億ドルに達する可能性が高いとの見通しを明らかにした。同事務局長は「現在はわれわれの業界が過去に直面したなかで最も難しい局面だ」などと述べたうえで、各国政府に保護主義政策を避け、自由貿易体制を維持するよう求めた。ただ、加盟約230社の中には好調を維持する社もあり、一部には楽観論も出ている。
≪「前例ない」≫
IATAは今年3月、損失予想額を47億ドルとしていたが、3カ月でほぼ2倍に変更した。併せて08年の損失額も85億ドルから104億ドルに修正した。
演説でビジニャーニ事務局長は「今回のような世界的な経済の崩壊は、前例がない。地面が動いた。われわれの業界は、大きく揺さぶられている」と述べて厳しい現状を説明。さらに「今回の金融危機による衝撃は01年9月の米中枢同時テロのときよりも大きい」と指摘し、今年の売上高について、同時テロ後の7%減を大きく上回る15%減、金額にして約800億ドル減の4480億ドルになるとの見通しを示した。
90億ドルの損失を地域別にみると、最も大きな損失が予想されるのがアジア太平洋地区で33億ドルと全体の3分の1を占める。中国、インドなどでは需要が伸びたものの、最大の市場である日本の景気後退の影響が大きいとしている。次いで大きな損失が予想されるのが欧州(18億ドル)、中東(15億ドル)、北米(10億ドル)、中南米(9億ドル)、アフリカ(5億ドル)の順。
≪一部に楽観論≫
ただ、こうした悲観的な見通しがある一方で、業績好調な航空会社首脳からは強気の発言も出ている。
カタール航空のアクバ・アル・べーカー最高経営責任者(CEO)は、フランス通信(AFP)に対し、「事務局長はどこから数字を持ってきたんだ。彼のは単なる見通しだ」と批判。そのうえで、同社としては現在の84機に加え、09年から17年までに200機の新型機を導入するという決定に変わりはないことを明らかにした。
また、中国南方航空のツアン・リン副社長も「わが社は昨年2けた成長だったが、今年も1けたの成長は維持できるだろう」と楽観的な見方を示している。
日航機内ぼや公表せず 関空-台北便 座席に焦げたライター
関西国際空港発の日本航空653便(ボーイング767-300型機、乗客乗員44人)が台湾・台北空港に着陸する直前に、客室内でぼやを起こしていたことが8日、分かった。同機は緊急着陸し、負傷者はいなかった。日航は、台湾当局が「重大インシデント(事故)ではない」としたことから、事実を公表していなかった。
日航によると、同機は6日午後9時20分ごろ(日本時間)、高度約600メートルを降下中、機体中央付近にある座席「47C」周辺から煙が出るなどした。ぼやは客室乗務員が消火器を使って消した。
同機は同9時24分(同)、台北空港に緊急着陸。機内を調べたところ、47Cの座席に約5センチ四方の焦げた跡が確認されたほか、ひじ掛けと背もたれの間から焦げたライターが見つかった。47Cと隣接する47Aには女性とその子供とみられる乗客が座っていたが、ライターを持っていたかは不明。当初は原因が分からなかったため、乗客には着陸後「音響機器のトラブル」と説明したという。
このぼやで、7日に出発予定だった折り返し便が欠航した。ぼやは台湾領域内で発生したため、台湾の事故調査当局が調査。事故などには当たらないと判断したため、同機は乗客を乗せない状態で8日に帰国した。日航はぼやを公表しなかった理由について「国土交通省に報告しており、8日以降に公表するかどうか決める予定だった」と説明している。
静岡空港 霧で2便欠航 立ち木問題が影響
4日に開港したばかりの静岡空港(静岡県島田市・牧之原市)で5日、日本航空と全日空の計2便が霧などのために着陸できず、到着地を中部国際空港(愛知県)に変更した。周辺に航空法の高さ制限を超える立ち木が残っていた静岡空港は滑走路を計画より短縮したため、視界がある程度悪くても着陸を可能にする計器着陸装置(ILS)が使えず、早くも影響が出た形だ。
気象庁静岡空港出張所によると、空港周辺では5日午後3時ごろから霧が立ち込め、視界は400~500メートルだった。このため那覇発全日空784便(乗客38人)と新千歳発日本航空2858便(同68人)の2便が静岡空港への着陸を断念し、中部国際空港に降りた。また、両機を使って静岡空港を出発予定だった2便が欠航し、搭乗予定だった約150人に払い戻しなどの対応を取った。
空港管理事務所の担当者は「ILSが使えないことで着陸できなかった可能性はある。梅雨入りも近く、心配だ」と話していた
燃料費節約 空のエコ続々 日豪間で風活用し航路選択
航空機から出る二酸化炭素(CO2)削減と使用燃料節約のため、国土交通省は風や気象を考慮した効率的な経路を航空会社が設定できるようにした。4日から、日本とオーストラリア東海岸の航空路で導入する。また、関西国際空港では、燃料が節約できる新しい着陸方法を一部の便で試行している。航空会社は「1機あたりの節約できるCO2と燃料代はわずかだが、環境保護や効率的な運航につながる」と期待している。
豪州東海岸路線はこれまで、主に2本の決められた航空路を使用していた。今回、始めたUPR(運航者選定経路)方式は、上空の風や悪天候の予報を基に、航空会社が最も効率が高いと判断した任意の経路を飛行できる。GPS(全地球測位システム)の導入による航空機や管制機器の性能向上で、運航時の安全性が高まったことが背景にある。
対象となるのは、日本航空の成田-ブリスベーン線、成田-シドニー線など1日5往復。国交省の試算では、UPR導入で▽燃料が年間約142万リットル、ドラム缶(200リットル換算)で約7100本▽CO2は年間3500トン、一般家庭(年間排出量約5.3トン)で約660世帯分▽燃料代で約5400万円のそれぞれ削減になるという。
一方、関西国際空港では今年5月から、午後11時~翌午前7時までの深夜早朝時間帯に、推力を下げたままなだらかに降下するCDA(継続降下到着)方式の試行運用を始めた。現在、一般的な着陸方法は、他機との間隔調整のため、降下途中に水平飛行するが、この際はエンジンの推力を上げている。
対象となるのは、日本の航空会社で1日平均5便。年間の削減量は試算で▽燃料約47万リットル(ドラム缶2360本)▽CO2約1160トン(一般家庭223世帯分)▽燃料代約1800万円。国交省は「拡大を検討したい」としている。
アメリカン航空は6月11日午前10時(日本時間 同日午後5時)のパリ発マイアミ行きのアメリカン航空63便で、低燃費とCO2排出削減を実現する、「エコフライト」を実施すると発表した。大西洋路線において、大幅なCO2排出量の削減および燃料の節約につながる次世代テクノロジーの効果をテストする。
アメリカン航空のオペレーション担当執行副社長、ボブ・レディングは、「次世代テクノロジーの利用は、アメリカン航空の包括的な環境および燃料節約のための取り組みにおいて、極めて重要な部分。これらの取り組みは、既に年間1億1000万ガロン以上の燃料削減をもたらし、2008年に23億ポンド(約104万トン)のCO2排出削減を実現している。」と述べた。
今回の「エコフライト」では、ボーイング767-300型機を使用し、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港を出発して、米国のマイアミ国際空港に到着する予定
関空発エアバス 操縦席で火災、緊急着陸
関西空港からオーストラリアのゴールドコーストに向かっていた豪・ジェットスター航空のエアバスA330-200型機の操縦席で11日、火災が発生、同機は米グアム国際空港に緊急着陸した。同航空によると、190人の乗客、13人の乗員にけがはなかった。乗客の多くは日本人という。
10日午後8時50分、関西空港を離陸して約4時間後、操縦席右側の窓付近から煙が発生。操縦士が消火器で消し止めた。乗客のほとんどは日本人だったという。米運輸当局などが原因を調べている。
A330-200型機は今月1日、ブラジルからパリに向かう途中の大西洋で墜落したエールフランス機と同型。ジェットスターは格安航空で、オーストラリアのカンタス航空の子会社。
<エアバス機>操縦室で火災、けが人なし グアムに緊急着陸
豪州カンタス航空グループの「ジェットスター航空」の関西国際空港発ゴールドコースト行きエアバスA330-200型機(乗客・乗員199人)で11日午前0時40分ごろ(日本時間)、操縦室内で火災が発生した。火はすぐに消し止められたが同機は同2時20分、グアム国際空港に緊急着陸した。乗客乗員にけがはなかった。
同社日本支社(大阪市)によると、同機は10日午後8時50分に関空を出発。乗客のほとんどは日本人で、グアムのホテルに移った。11日夜にも代替機を派遣する。操縦室右側窓付近から煙が出ているのを操縦士が発見、自分で消火したという。同機は1日に大西洋上に墜落したエールフランス航空機と同型機だった
<静岡空港>開港1週間 JAL福岡便、搭乗率67% 70%割る
静岡空港は10日、開港から1週間を迎えた。同空港に就航している国内・国際便で唯一、搭乗率が70%を下回った場合、県が支援金を支払う「搭乗率保証」の対象である日本航空(JAL)福岡便は9日までの6日間で67%にとどまった。ただ、利用者からは「新幹線より安くて早い」と評価する声もあり、利便性をどうアピールするかが課題になりそうだ。
◇利便性PR課題
JALによると、土日を含む7日までの搭乗率は68・5%で、平日の8、9両日も低迷した。来年3月末までに70%を下回った場合、県はJALに1%につき約3800万円を支払う計算で、仮にマイナス3%になれば1億円超を県税で補てんすることになる。
10日、福岡便をビジネス利用した搭乗客からは運賃面で評価する声や、空港までのアクセスの不便さを指摘する意見が上がった。
新幹線で静岡駅から博多駅へ向かう場合、料金は名古屋乗り換えで1万9700円(指定席)。JAL福岡便を前日までに購入して「特便割引1」を適用すれば、1万6000円となる(普通運賃は3万2400円、繁忙期を除く)。
静岡空港を午前8時40分出発予定の朝一番の福岡便を利用した電気機器メーカーの男性社員(40)は「車で空港に行けば、飛行機の方が安くて早い」と話した。
一方、同じ便に乗り「日帰り出張する」と言う富士市の会社員、伊藤秀司さん(36)は「朝4時半に起きた。安いのは良いが、公共交通機関を使って空港に来るのは時間がかかりすぎる」と話した。
JALは開港から1週間を振り返り「運賃を比較している利用者も多い。特設ホームページでのPRやキャンペーンなどで飛行機の利点を浸透させていく」と言う。
県空港部は70%割れを踏まえ「何らかの対策が必要だ」と指摘し、「他空港の取り組みを参考にしたり、航空会社や空港利用促進協議会などと協議して対応を検討する」と話した。
<日航機出火>ライターが原因、機内点検を指示 国交省
国土交通省航空局は10日、国内の航空会社全23社に対し、運航するすべての航空機の座席にライターなどが挟まっていないか点検するよう指示した。関西国際空港発台北行き日本航空653便(ボーイング767-300型、乗員・乗客43人)で6日夜、着陸直前に客室座席で出火し、その原因が座席のクッションと背もたれの間に挟まった使い捨てライターだったと判明したことを受けた措置。
日本航空では同じ座席の構造を持つ航空機(40機)の点検を9日から始め、10日までに点検を終えた6機のうち2機の座席の奥にライターが1個ずつ挟まっているのが見つかった。4月にも全日空系「エアージャパン」が運航する香港発羽田行き(ボーイング767-300型機、乗員乗客199人)が飛行中、座席で焦げたようなにおいがし、シートのすき間からライターが見つかっている。
ライターは携帯する場合に限り1人1個まで機内持ち込みが認められている。
<証明書不携帯>スカイマーク機長も忘れて飛行 2便欠航
国交省は、スカイマークで今月3日、30歳代後半の米国人機長が、業務中に携行しなければならない航空従事者技能証明書と航空身体検査証明書を自宅に忘れ、羽田-福岡間を往復していたと発表した。日本航空の副操縦士も5月28日、羽田発韓国・金浦行きの便で、航空身体検査証明書を自宅に忘れたまま乗務したことが明らかになっており、同省は9日、航空各社に携帯を徹底するよう注意した。
スカイマークの機長は羽田-福岡間で3回目の飛行を羽田からする際、運航検査をした国交省の職員が不携帯に気付いた。同省が処分を検討している。代替の機長の手当てができず、当該便と折り返しの計2便が欠航した。
スカイマークの米国人機長、「免許不携帯」で2度操縦
スカイマークの米国人機長(38)が今月3日、自動車の運転免許証にあたる航空従事者技能証明書と航空身体検査証明書を持たずに、2度にわたって旅客機を操縦していたことがわかった。
いずれも航空法で携帯を義務づけられている証明書で、日本航空でも先月、副操縦士による航空身体検査証明書の不携帯が判明していることから、国土交通省は9日、証明書の携帯を徹底するよう航空各社に通達を出した。
スカイマークなどによると、機長が証明書を持たずに操縦したのは、今月3日の羽田発福岡行き便と、折り返しの福岡発羽田便。機長はさらに羽田発福岡行きの便にも乗務しようとしたが、この便に国交省が立ち入り検査し、不携帯が判明した。機長が乗務できなくなったため同便と折り返し便が欠航、約290人に影響した。機長は証明書を自宅に忘れていたという。
航空業界 青息吐息 IATA総会 09年損失、90億ドルに倍増
国際航空運送協会(IATA)のビジニャーニ事務局長は8日、マレーシアのクアラルンプールで開かれた年次総会で演説し、IATA加盟各社の2009年の損失額が90億ドルに達する可能性が高いとの見通しを明らかにした。同事務局長は「現在はわれわれの業界が過去に直面したなかで最も難しい局面だ」などと述べたうえで、各国政府に保護主義政策を避け、自由貿易体制を維持するよう求めた。ただ、加盟約230社の中には好調を維持する社もあり、一部には楽観論も出ている。
≪「前例ない」≫
IATAは今年3月、損失予想額を47億ドルとしていたが、3カ月でほぼ2倍に変更した。併せて08年の損失額も85億ドルから104億ドルに修正した。
演説でビジニャーニ事務局長は「今回のような世界的な経済の崩壊は、前例がない。地面が動いた。われわれの業界は、大きく揺さぶられている」と述べて厳しい現状を説明。さらに「今回の金融危機による衝撃は01年9月の米中枢同時テロのときよりも大きい」と指摘し、今年の売上高について、同時テロ後の7%減を大きく上回る15%減、金額にして約800億ドル減の4480億ドルになるとの見通しを示した。
90億ドルの損失を地域別にみると、最も大きな損失が予想されるのがアジア太平洋地区で33億ドルと全体の3分の1を占める。中国、インドなどでは需要が伸びたものの、最大の市場である日本の景気後退の影響が大きいとしている。次いで大きな損失が予想されるのが欧州(18億ドル)、中東(15億ドル)、北米(10億ドル)、中南米(9億ドル)、アフリカ(5億ドル)の順。
≪一部に楽観論≫
ただ、こうした悲観的な見通しがある一方で、業績好調な航空会社首脳からは強気の発言も出ている。
カタール航空のアクバ・アル・べーカー最高経営責任者(CEO)は、フランス通信(AFP)に対し、「事務局長はどこから数字を持ってきたんだ。彼のは単なる見通しだ」と批判。そのうえで、同社としては現在の84機に加え、09年から17年までに200機の新型機を導入するという決定に変わりはないことを明らかにした。
また、中国南方航空のツアン・リン副社長も「わが社は昨年2けた成長だったが、今年も1けたの成長は維持できるだろう」と楽観的な見方を示している。
日航機内ぼや公表せず 関空-台北便 座席に焦げたライター
関西国際空港発の日本航空653便(ボーイング767-300型機、乗客乗員44人)が台湾・台北空港に着陸する直前に、客室内でぼやを起こしていたことが8日、分かった。同機は緊急着陸し、負傷者はいなかった。日航は、台湾当局が「重大インシデント(事故)ではない」としたことから、事実を公表していなかった。
日航によると、同機は6日午後9時20分ごろ(日本時間)、高度約600メートルを降下中、機体中央付近にある座席「47C」周辺から煙が出るなどした。ぼやは客室乗務員が消火器を使って消した。
同機は同9時24分(同)、台北空港に緊急着陸。機内を調べたところ、47Cの座席に約5センチ四方の焦げた跡が確認されたほか、ひじ掛けと背もたれの間から焦げたライターが見つかった。47Cと隣接する47Aには女性とその子供とみられる乗客が座っていたが、ライターを持っていたかは不明。当初は原因が分からなかったため、乗客には着陸後「音響機器のトラブル」と説明したという。
このぼやで、7日に出発予定だった折り返し便が欠航した。ぼやは台湾領域内で発生したため、台湾の事故調査当局が調査。事故などには当たらないと判断したため、同機は乗客を乗せない状態で8日に帰国した。日航はぼやを公表しなかった理由について「国土交通省に報告しており、8日以降に公表するかどうか決める予定だった」と説明している。
静岡空港 霧で2便欠航 立ち木問題が影響
4日に開港したばかりの静岡空港(静岡県島田市・牧之原市)で5日、日本航空と全日空の計2便が霧などのために着陸できず、到着地を中部国際空港(愛知県)に変更した。周辺に航空法の高さ制限を超える立ち木が残っていた静岡空港は滑走路を計画より短縮したため、視界がある程度悪くても着陸を可能にする計器着陸装置(ILS)が使えず、早くも影響が出た形だ。
気象庁静岡空港出張所によると、空港周辺では5日午後3時ごろから霧が立ち込め、視界は400~500メートルだった。このため那覇発全日空784便(乗客38人)と新千歳発日本航空2858便(同68人)の2便が静岡空港への着陸を断念し、中部国際空港に降りた。また、両機を使って静岡空港を出発予定だった2便が欠航し、搭乗予定だった約150人に払い戻しなどの対応を取った。
空港管理事務所の担当者は「ILSが使えないことで着陸できなかった可能性はある。梅雨入りも近く、心配だ」と話していた
燃料費節約 空のエコ続々 日豪間で風活用し航路選択
航空機から出る二酸化炭素(CO2)削減と使用燃料節約のため、国土交通省は風や気象を考慮した効率的な経路を航空会社が設定できるようにした。4日から、日本とオーストラリア東海岸の航空路で導入する。また、関西国際空港では、燃料が節約できる新しい着陸方法を一部の便で試行している。航空会社は「1機あたりの節約できるCO2と燃料代はわずかだが、環境保護や効率的な運航につながる」と期待している。
豪州東海岸路線はこれまで、主に2本の決められた航空路を使用していた。今回、始めたUPR(運航者選定経路)方式は、上空の風や悪天候の予報を基に、航空会社が最も効率が高いと判断した任意の経路を飛行できる。GPS(全地球測位システム)の導入による航空機や管制機器の性能向上で、運航時の安全性が高まったことが背景にある。
対象となるのは、日本航空の成田-ブリスベーン線、成田-シドニー線など1日5往復。国交省の試算では、UPR導入で▽燃料が年間約142万リットル、ドラム缶(200リットル換算)で約7100本▽CO2は年間3500トン、一般家庭(年間排出量約5.3トン)で約660世帯分▽燃料代で約5400万円のそれぞれ削減になるという。
一方、関西国際空港では今年5月から、午後11時~翌午前7時までの深夜早朝時間帯に、推力を下げたままなだらかに降下するCDA(継続降下到着)方式の試行運用を始めた。現在、一般的な着陸方法は、他機との間隔調整のため、降下途中に水平飛行するが、この際はエンジンの推力を上げている。
対象となるのは、日本の航空会社で1日平均5便。年間の削減量は試算で▽燃料約47万リットル(ドラム缶2360本)▽CO2約1160トン(一般家庭223世帯分)▽燃料代約1800万円。国交省は「拡大を検討したい」としている。
エールフランス機墜落事故、24遺体を発見…尾翼の残骸も
エールフランス機が大西洋上で墜落した事故で、現場海域を捜索中のブラジル軍は8日、これまでに24人の遺体を発見したことを明らかにした。
ブラジル空軍は、墜落した機体の残骸(ざんがい)を回収している写真も公表した。垂直尾翼とみられ、フランス国旗を模した赤、白、青のしま模様が確認できる。
エールフランス機が大西洋上で墜落した事故で、現場海域を捜索中のブラジル軍は8日、これまでに24人の遺体を発見したことを明らかにした。
ブラジル空軍は、墜落した機体の残骸(ざんがい)を回収している写真も公表した。垂直尾翼とみられ、フランス国旗を模した赤、白、青のしま模様が確認できる。
<エールフランス機>大西洋上で不明 228人乗り
エールフランス航空のブラジル・リオデジャネイロ発パリ行き447便のエアバス330-200型機(乗客216人、乗員12人)が1日、大西洋上で行方不明となった。墜落した可能性が高まっている。
仏航空当局などによると、同機はリオを5月31日午後7時(日本時間1日午前7時)過ぎに離陸。その約4時間後、「暴風圏に入った」という機長の連絡と電気系統の異常を示す自動通報があり、その後、消息を絶った。エールフランス航空幹部は同機が落雷に遭った可能性を示した。
乗客の大半はブラジル人で、日本人は搭乗していなかった。ブラジル空軍が同国東北部沖の海域などで不明機を捜索している。
大西洋で「炎の物体」?=同時間帯の旅客機目撃-ブラジル
ブラジルのアレンカル副大統領は1日、同日朝に欧州からブラジルに到着した同国TAM航空の搭乗者から、「大西洋上で火に包まれた何かを目撃した」との情報が寄せられていると語った。
事実とすれば、ブラジル時間の5月31日深夜に大西洋上空で消息を絶ち、墜落した恐れが強まっているリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機447便の可能性もある。
ブラジルのメディアによれば、同機が電気系統の故障を自動発信したグリニッジ標準時1日午前2時14分(日本時間同11時14分)の約30分後、大西洋上空を通過した同じTAM機の操縦士が「大西洋上にオレンジ色の光が点在していたのを見た」と空軍に証言しているという。
不明機、懸命の捜索続く=生存の可能性「極めて低い」-仏大統領
リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機447便(乗客乗員228人)が大西洋上空で消息を絶った事故で、ブラジルなど関係各国は1日、同機が墜落した可能性が高いブラジル東部沖で広範な捜索活動を続けた。これまでに、生存者や機体の発見につながる手掛かりは見つかっておらず、捜索は夜を徹して継続される予定。
サルコジ仏大統領は同日夜、シャルル・ドゴール空港で乗客の家族らと面会した後、記者団に「生存者が見つかる可能性は極めて低い」と述べた。
ブラジル紙グロボが空軍の情報として伝えたところによれば、アフリカ西部セネガル政府から領海内で何らかの残骸(ざんがい)が発見されたとの連絡があった。しかし同機のものかどうかは確認されていない。
消息不明のエールフランス機、大西洋上で残骸発見情報も
リオデジャネイロからパリに向かっていたエールフランス機が消息を絶った事故で、フランスとブラジル政府は1日、軍用機で墜落したとみられる大西洋上での捜索を行っているが、乗客乗員228人の生存は絶望的とみられている。
サルコジ仏大統領は、パリのシャルル・ドゴール空港で搭乗者の家族と対面した後、「悲劇的な事故だ。生存者を発見する可能性はわずかだ」と述べた。
一方、ブラジルのTAM航空の乗員は大西洋上のフェルナンド・デ・ノローニャ諸島から約1300キロメートル離れた地点で「明るく光る場所」を見たと報告。これを受けてブラジル空軍は、エールフランス機の残骸の可能性があるとみて確認を行っているという。
<仏機不明>座席など残骸、不明海域で発見か
大西洋上で消息を絶ったエールフランス航空のブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きエアバス330-200型機(乗員乗客228人)を捜索しているブラジル空軍の報道官は2日、同国北東部から約1100キロ沖の海上で、座席など航空機の残骸(ざんがい)を発見したと発表した。仏当局などが不明機のものか確認を急いでいる。生存者を示すものは見つかっていない。
ロイター通信などによると、ブラジル北東部沖にあるフェルナンドデノロニャ諸島の北東約650キロの海域で、同国空軍機が航空機の残骸のほか、油のようなものが浮いているのを発見した。報道官は「不明機のものかはすぐには確認できない」と述べた。現場海域では、仏、ブラジル両国などに米国も加わり捜索が続けられている。
一方、仏当局は不明機が行方不明となった日本時間1日午前11時すぎ、現場付近を通過したブラジルの民間機の機長から「海上にぼんやりと火が見えた」との通報を受けた。不明機の可能性がある。
不明のエールフランス機か、大西洋上に座席・金属片・油
リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス航空447便(エアバスA330型機、乗客乗員228人)が大西洋で消息を絶った事故で、ブラジル空軍の報道官は2日、同国本土の北東沖約1100キロの大西洋上で航空機の残骸(ざんがい)を発見したことを明らかにした。
不明機のものか確認中という。
AP通信によると、残骸が発見された海域は447便の航路付近で、座席や金属片のほか、海面に浮いた油が確認されたという。
仏旅客機「大西洋で墜落」と断定=海軍艦船が残骸回収へ-ブラジル
ブラジルのジョビン国防相は2日、大西洋上で消息を絶ったリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機は「ブラジル領海内の大西洋に墜落した」と断定した。
同相は、空軍機が2日未明に大西洋上で発見した飛行機の座席や救命ブイなどの残骸(ざんがい)が約5キロにわたり漂流していると指摘し、「エールフランス機の残骸に疑いない」と語った。残骸の回収作業は、海軍艦船が現場海域に到着する予定の現地時間3日に行われる見通し。
同機には乗客・乗員合わせて228人が搭乗していたが、生存者の有無を含む搭乗者の安否に関する情報はないという。ブラジル政府は2日、同日から3日間を「服喪期間」とすると発表した。
墜落したとみられる海域は推定水深4000~5000メートルに達し、事故原因究明に不可欠なブラックボックスの回収作業は困難が予想される。このため、捜索活動では6000メートルの深海まで活動可能なロボットを搭載したフランスの小型潜水探査船も投入される予定。
大西洋上で発見の残骸、不明の仏機と断定
リオデジャネイロ(CNN) ブラジルのジョビン国防相は2日、同国北東沿岸沖の大西洋上で発見された残骸が、消息を絶ったエールフランス447便のものであると発表した。同便には乗客216人、乗員12人が搭乗しているが、これまでのところ生存者は発見されてないという。
国防省によると、残骸が発見された地点は フェルナンド・デ・ノローニャ諸島から約650キロ北東で、同便の航路からは80キロ離れていた。残骸は旅客機の座席や金属片、オレンジ色の救命用具などで、ブラジル空軍機が同日午前に発見し、現場海域を通りかかった仏船舶がエールフランス機のものであることを確認した。
この後はオランダ船籍の船舶が到着し、3日にはブラジル海軍艦船も出動する予定。ブラジル空軍は引き続き空からの捜索を行っており、米海洋哨戒機が支援している。捜索活動では残骸のほか、同便に何が起きたか解明する手がかりとなるボイスレコーダーやフライトデータレコーダーの発見を目指す。
ブラジル海軍、墜落したエールフランス機の残骸回収作業に着手
ブラジル海軍は3日、今週大西洋に墜落したエールフランス機の残骸(ざんがい)を回収する作業に着手した。
現場は、沿岸沿いの都市レシフェの北東約1200キロメートル。周辺には機体の金属片や座席、燃料などが漂流しており、ブラジル海軍は軍艦4隻を送り、事件の全容解明の鍵を握る飛行記録やボイスレコーダーの回収を急ぐ方針。ただ、現場は天候不良のため、作業は難航しているという。
これまでのところ、上空からの捜査で遺体は見つかっていない。
専門家によると、乗客乗員228人の生存は絶望視されている。
同機はブラジル発フランス行きで、31日夜にリオデジャネイロを発った後、上空で消息不明となっていた。
爆発の可能性低い=油漂流20キロ-仏旅客機事故
ブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機墜落事故で、ブラジルのジョビン国防相は3日、航空燃料とみられる油が大西洋上で約20キロにわたり漂流していることから、機体の空中での爆発や火災の可能性は低いとの見方を示した。
同機の墜落原因としては落雷などさまざまな憶測が出ているが、事実究明につながる洋上の残骸(ざんがい)回収は4日以降にずれ込む見通し。AFP通信によれば、事故原因を調査する仏運輸当局者はパリでの記者会見で、現場の水深や海底の起伏を考慮すると「ブラックボックスは見つからない恐れもある」と述べた。
<続報>史上最大額の保険金1億3500万円、不明のエールフランス機搭乗の乗客に―中国
2009年6月4日、ブラジル沖で行方不明となっているエールフランス機に搭乗していた中国人乗客の1人が、個人としては中国史上最大額の保険金を受け取ることが分かった。金額は960万元(約1億3500万円)だという。揚子晩報の報道。
今月1日に大西洋上で行方不明になったエールフランス航空、ブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエアバス330-200型機(乗員・乗客228人)には中国人乗客9人が搭乗していたことが分かっている。うち1人は中国の保険大手・中国人民人寿保険に加入していた。現在も行方不明となっているこの人物は08年、24万元(約338万円)で年金保険を購入。契約内容では航空機事故に遭遇した場合、掛け金の40倍の保険金を受領することができるとされていた。
事故機、適切な速度出さず?=仏紙
仏紙ルモンドは4日、大西洋に墜落したエールフランス航空機の事故原因を調べている事故調査局に近い筋の話として、同機の速度が「適切でなかった」と報じた。悪天候に応じた速度を出していなかった可能性がある。
AFP通信は、乱気流に入る場合はまず減速する必要があるが、減速し過ぎれば失速するとの元パイロットの証言を伝えている。
<続報><仏機墜落>生存者・遺体ともに発見できず―ブラジル国防相
2009年6月3日、リオデジャネイロから乗客乗員228人を乗せてパリに向かっていたエールフランス機が消息を絶った事故で、ブラジルのジョビン国防相は「空軍が残骸を発見した海域が飛行機の墜落現場であることは間違いない」と述べた。新華網が伝えた。
ジョビン国防相は同国空軍が捜索を行っている大西洋上で油漏れが発見されたことから、「エールフランス機は爆発を起こしていない」とする見解を示した。同空軍はなおも生存者の捜索に全力をあげているが、今のところ発見されていない。同海域の水深は2000mから3000m。そのため、「遺体が見つかったとしても回収作業は難しい」としたが、「事故から6日後に遺体が浮かび上がってきた例もある」と語った。
エールフランス機不明 ブラジル空軍回収の残骸(ざんがい)、「墜落機のものではない」
ブラジル空軍当局は4日、大西洋上に墜落したエールフランス機のものとみられる残骸(ざんがい)の一部を回収したが、その後、「墜落機のものではなかった」と発表した。
捜索活動を続けているブラジル空軍は4日、海上からパレットと呼ばれる荷台と救命ブイ2個を回収したが、分析の結果、墜落機の残骸ではなかったことを明らかにした。
海上には、230km以上にわたって、墜落機のものとみられる油や残骸が漂流しているが、生存者や遺体は見つかっていないという。
こうした中、ブラジル・リオデジャネイロの教会では、追悼式が行われ、犠牲者の家族や友人のほか、フランスのクシュネル外相も参列した。
墜落海域の回収物、エールフランス機と無関係=ブラジル空軍
今月1日にリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機が大西洋に墜落した事故で、ブラジル空軍は4日、これまでに墜落場所とみられる海域で見つかった回収物が、事故機のものでないと明らかにした。
この回収作業は、同国沿岸沿いの都市レシフェの北東約1100キロの海域で行われている。これまでに、かばんの一部や2つのブイが空軍のヘリコプターによって回収されていた。
また、90キロ以上の範囲で複数の地点に散乱している破片のようなものも確認されているが、回収はまだ行われていないという。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙は、事故機の製造元であるエアバス社が4日、各航空会社に対して、飛行速度計が正常に作動していないと思われる場合は「慣例に従うこと」とする注意を出したと報じた。
これは、事故機が悪天候の中で速度を出しすぎたために墜落した可能性があるとの憶測を受けたもの。しかし、ブラジルとフランスの当局は、証拠が十分でないことから事故原因について慎重な姿勢を崩していない。
これとは別に4日付の仏ルモンド紙は、事故調査機関に近い関係筋の話として、同機は事故前の飛行速度が遅過ぎたと報じていた。
スペイン航空機操縦士が「強烈なせん光」目撃と、AF機事故
(CNN) リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス(AF)航空のエアバス330型機が1日、大西洋に墜落したとみられる事故で、スペイン紙エルムンドは4日、同国の航空会社エアコメットの操縦士が1日にAF機の航路付近を飛行中、遠方に「強烈なせん光」を目撃していたと報じた。
この操縦士は南米ペルーの首都リマからポルトガル・リスボン行きの便に勤務していたが、エルムンド紙は同便の副操縦士や乗客もこのせん光を見ていたと伝えた。
操縦士は目撃を社に報告しているが、せん光が起きた物体はその後、垂直方向に落下し、分解したとしている。エアコメットは操縦士の目撃報告をエールフランス、エアバスやスペインの民間航空行政当局に伝えたという。
このせん光がAF機のものなのかは不明。ブラジルのジョビン国防相は先に、AF機が墜落した大西洋で広域の油漏れが確認されたことを踏まえ、同便が海上に墜落後に分解した可能性が高いと指摘していた。ただ、ブラジルの大西洋沿岸の都市レシフェから約1000キロ沖合の大西洋上で見付かった機体の残骸とみられる金属片や油膜はAF機でないことがその後、判明しており、墜落、分解の前後関係は不明となっている。
一方、フランスのルモンド紙は5日までに、エアバスが330型機を保有する世界の航空会社に対し、雷雨などの悪天候を飛行する際の新たな助言を伝えたと報じた。この助言の具体的な中身は不明。
エアバス社、緊急の操縦指針を発表=速度計が矛盾した表示か
墜落したエールフランス航空エアバス330―200型機が、適切な速度で飛行していなかった可能性が浮上している問題で、エアバス社は5日、同社製の航空機を使っている全航空会社のパイロットに対し、緊急の操縦指針を出した。AFP通信が報じた。
原潜でブラックボックス捜索へ エールフランス機事故
仏国防省参謀本部のプラズク司令官は5日、大西洋に墜落したエールフランス機探索のため、原子力潜水艦「エメラルド」を来週中に事故現場のブラジル沖に到着させるとの見通しを示した。モラン国防相は同日午後、原潜派遣を発表した。フランス軍が航空機事故のために原潜を派遣するのは初めて。
司令官は、原潜が搭載しているソーナー(水中音響探信機)で墜落機のブラックボックスの音波を探知すると説明した。2004年のエジプト・シャルムエルシェイクでのボーイング機(乗客乗員148人)の墜落事故では、海底約1000メートルに沈んだブラックボックスの発見に約2週間かかった。
「エメラルド」は現在、作戦のため出航中。場所などは機密にされている。情報作戦や介入作戦用で核兵器は搭載されていない。
エールフランス航空のブラジル・リオデジャネイロ発パリ行き447便のエアバス330-200型機(乗客216人、乗員12人)が1日、大西洋上で行方不明となった。墜落した可能性が高まっている。
仏航空当局などによると、同機はリオを5月31日午後7時(日本時間1日午前7時)過ぎに離陸。その約4時間後、「暴風圏に入った」という機長の連絡と電気系統の異常を示す自動通報があり、その後、消息を絶った。エールフランス航空幹部は同機が落雷に遭った可能性を示した。
乗客の大半はブラジル人で、日本人は搭乗していなかった。ブラジル空軍が同国東北部沖の海域などで不明機を捜索している。
大西洋で「炎の物体」?=同時間帯の旅客機目撃-ブラジル
ブラジルのアレンカル副大統領は1日、同日朝に欧州からブラジルに到着した同国TAM航空の搭乗者から、「大西洋上で火に包まれた何かを目撃した」との情報が寄せられていると語った。
事実とすれば、ブラジル時間の5月31日深夜に大西洋上空で消息を絶ち、墜落した恐れが強まっているリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機447便の可能性もある。
ブラジルのメディアによれば、同機が電気系統の故障を自動発信したグリニッジ標準時1日午前2時14分(日本時間同11時14分)の約30分後、大西洋上空を通過した同じTAM機の操縦士が「大西洋上にオレンジ色の光が点在していたのを見た」と空軍に証言しているという。
不明機、懸命の捜索続く=生存の可能性「極めて低い」-仏大統領
リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機447便(乗客乗員228人)が大西洋上空で消息を絶った事故で、ブラジルなど関係各国は1日、同機が墜落した可能性が高いブラジル東部沖で広範な捜索活動を続けた。これまでに、生存者や機体の発見につながる手掛かりは見つかっておらず、捜索は夜を徹して継続される予定。
サルコジ仏大統領は同日夜、シャルル・ドゴール空港で乗客の家族らと面会した後、記者団に「生存者が見つかる可能性は極めて低い」と述べた。
ブラジル紙グロボが空軍の情報として伝えたところによれば、アフリカ西部セネガル政府から領海内で何らかの残骸(ざんがい)が発見されたとの連絡があった。しかし同機のものかどうかは確認されていない。
消息不明のエールフランス機、大西洋上で残骸発見情報も
リオデジャネイロからパリに向かっていたエールフランス機が消息を絶った事故で、フランスとブラジル政府は1日、軍用機で墜落したとみられる大西洋上での捜索を行っているが、乗客乗員228人の生存は絶望的とみられている。
サルコジ仏大統領は、パリのシャルル・ドゴール空港で搭乗者の家族と対面した後、「悲劇的な事故だ。生存者を発見する可能性はわずかだ」と述べた。
一方、ブラジルのTAM航空の乗員は大西洋上のフェルナンド・デ・ノローニャ諸島から約1300キロメートル離れた地点で「明るく光る場所」を見たと報告。これを受けてブラジル空軍は、エールフランス機の残骸の可能性があるとみて確認を行っているという。
<仏機不明>座席など残骸、不明海域で発見か
大西洋上で消息を絶ったエールフランス航空のブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きエアバス330-200型機(乗員乗客228人)を捜索しているブラジル空軍の報道官は2日、同国北東部から約1100キロ沖の海上で、座席など航空機の残骸(ざんがい)を発見したと発表した。仏当局などが不明機のものか確認を急いでいる。生存者を示すものは見つかっていない。
ロイター通信などによると、ブラジル北東部沖にあるフェルナンドデノロニャ諸島の北東約650キロの海域で、同国空軍機が航空機の残骸のほか、油のようなものが浮いているのを発見した。報道官は「不明機のものかはすぐには確認できない」と述べた。現場海域では、仏、ブラジル両国などに米国も加わり捜索が続けられている。
一方、仏当局は不明機が行方不明となった日本時間1日午前11時すぎ、現場付近を通過したブラジルの民間機の機長から「海上にぼんやりと火が見えた」との通報を受けた。不明機の可能性がある。
不明のエールフランス機か、大西洋上に座席・金属片・油
リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス航空447便(エアバスA330型機、乗客乗員228人)が大西洋で消息を絶った事故で、ブラジル空軍の報道官は2日、同国本土の北東沖約1100キロの大西洋上で航空機の残骸(ざんがい)を発見したことを明らかにした。
不明機のものか確認中という。
AP通信によると、残骸が発見された海域は447便の航路付近で、座席や金属片のほか、海面に浮いた油が確認されたという。
仏旅客機「大西洋で墜落」と断定=海軍艦船が残骸回収へ-ブラジル
ブラジルのジョビン国防相は2日、大西洋上で消息を絶ったリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機は「ブラジル領海内の大西洋に墜落した」と断定した。
同相は、空軍機が2日未明に大西洋上で発見した飛行機の座席や救命ブイなどの残骸(ざんがい)が約5キロにわたり漂流していると指摘し、「エールフランス機の残骸に疑いない」と語った。残骸の回収作業は、海軍艦船が現場海域に到着する予定の現地時間3日に行われる見通し。
同機には乗客・乗員合わせて228人が搭乗していたが、生存者の有無を含む搭乗者の安否に関する情報はないという。ブラジル政府は2日、同日から3日間を「服喪期間」とすると発表した。
墜落したとみられる海域は推定水深4000~5000メートルに達し、事故原因究明に不可欠なブラックボックスの回収作業は困難が予想される。このため、捜索活動では6000メートルの深海まで活動可能なロボットを搭載したフランスの小型潜水探査船も投入される予定。
大西洋上で発見の残骸、不明の仏機と断定
リオデジャネイロ(CNN) ブラジルのジョビン国防相は2日、同国北東沿岸沖の大西洋上で発見された残骸が、消息を絶ったエールフランス447便のものであると発表した。同便には乗客216人、乗員12人が搭乗しているが、これまでのところ生存者は発見されてないという。
国防省によると、残骸が発見された地点は フェルナンド・デ・ノローニャ諸島から約650キロ北東で、同便の航路からは80キロ離れていた。残骸は旅客機の座席や金属片、オレンジ色の救命用具などで、ブラジル空軍機が同日午前に発見し、現場海域を通りかかった仏船舶がエールフランス機のものであることを確認した。
この後はオランダ船籍の船舶が到着し、3日にはブラジル海軍艦船も出動する予定。ブラジル空軍は引き続き空からの捜索を行っており、米海洋哨戒機が支援している。捜索活動では残骸のほか、同便に何が起きたか解明する手がかりとなるボイスレコーダーやフライトデータレコーダーの発見を目指す。
ブラジル海軍、墜落したエールフランス機の残骸回収作業に着手
ブラジル海軍は3日、今週大西洋に墜落したエールフランス機の残骸(ざんがい)を回収する作業に着手した。
現場は、沿岸沿いの都市レシフェの北東約1200キロメートル。周辺には機体の金属片や座席、燃料などが漂流しており、ブラジル海軍は軍艦4隻を送り、事件の全容解明の鍵を握る飛行記録やボイスレコーダーの回収を急ぐ方針。ただ、現場は天候不良のため、作業は難航しているという。
これまでのところ、上空からの捜査で遺体は見つかっていない。
専門家によると、乗客乗員228人の生存は絶望視されている。
同機はブラジル発フランス行きで、31日夜にリオデジャネイロを発った後、上空で消息不明となっていた。
爆発の可能性低い=油漂流20キロ-仏旅客機事故
ブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機墜落事故で、ブラジルのジョビン国防相は3日、航空燃料とみられる油が大西洋上で約20キロにわたり漂流していることから、機体の空中での爆発や火災の可能性は低いとの見方を示した。
同機の墜落原因としては落雷などさまざまな憶測が出ているが、事実究明につながる洋上の残骸(ざんがい)回収は4日以降にずれ込む見通し。AFP通信によれば、事故原因を調査する仏運輸当局者はパリでの記者会見で、現場の水深や海底の起伏を考慮すると「ブラックボックスは見つからない恐れもある」と述べた。
<続報>史上最大額の保険金1億3500万円、不明のエールフランス機搭乗の乗客に―中国
2009年6月4日、ブラジル沖で行方不明となっているエールフランス機に搭乗していた中国人乗客の1人が、個人としては中国史上最大額の保険金を受け取ることが分かった。金額は960万元(約1億3500万円)だという。揚子晩報の報道。
今月1日に大西洋上で行方不明になったエールフランス航空、ブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエアバス330-200型機(乗員・乗客228人)には中国人乗客9人が搭乗していたことが分かっている。うち1人は中国の保険大手・中国人民人寿保険に加入していた。現在も行方不明となっているこの人物は08年、24万元(約338万円)で年金保険を購入。契約内容では航空機事故に遭遇した場合、掛け金の40倍の保険金を受領することができるとされていた。
事故機、適切な速度出さず?=仏紙
仏紙ルモンドは4日、大西洋に墜落したエールフランス航空機の事故原因を調べている事故調査局に近い筋の話として、同機の速度が「適切でなかった」と報じた。悪天候に応じた速度を出していなかった可能性がある。
AFP通信は、乱気流に入る場合はまず減速する必要があるが、減速し過ぎれば失速するとの元パイロットの証言を伝えている。
<続報><仏機墜落>生存者・遺体ともに発見できず―ブラジル国防相
2009年6月3日、リオデジャネイロから乗客乗員228人を乗せてパリに向かっていたエールフランス機が消息を絶った事故で、ブラジルのジョビン国防相は「空軍が残骸を発見した海域が飛行機の墜落現場であることは間違いない」と述べた。新華網が伝えた。
ジョビン国防相は同国空軍が捜索を行っている大西洋上で油漏れが発見されたことから、「エールフランス機は爆発を起こしていない」とする見解を示した。同空軍はなおも生存者の捜索に全力をあげているが、今のところ発見されていない。同海域の水深は2000mから3000m。そのため、「遺体が見つかったとしても回収作業は難しい」としたが、「事故から6日後に遺体が浮かび上がってきた例もある」と語った。
エールフランス機不明 ブラジル空軍回収の残骸(ざんがい)、「墜落機のものではない」
ブラジル空軍当局は4日、大西洋上に墜落したエールフランス機のものとみられる残骸(ざんがい)の一部を回収したが、その後、「墜落機のものではなかった」と発表した。
捜索活動を続けているブラジル空軍は4日、海上からパレットと呼ばれる荷台と救命ブイ2個を回収したが、分析の結果、墜落機の残骸ではなかったことを明らかにした。
海上には、230km以上にわたって、墜落機のものとみられる油や残骸が漂流しているが、生存者や遺体は見つかっていないという。
こうした中、ブラジル・リオデジャネイロの教会では、追悼式が行われ、犠牲者の家族や友人のほか、フランスのクシュネル外相も参列した。
墜落海域の回収物、エールフランス機と無関係=ブラジル空軍
今月1日にリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機が大西洋に墜落した事故で、ブラジル空軍は4日、これまでに墜落場所とみられる海域で見つかった回収物が、事故機のものでないと明らかにした。
この回収作業は、同国沿岸沿いの都市レシフェの北東約1100キロの海域で行われている。これまでに、かばんの一部や2つのブイが空軍のヘリコプターによって回収されていた。
また、90キロ以上の範囲で複数の地点に散乱している破片のようなものも確認されているが、回収はまだ行われていないという。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙は、事故機の製造元であるエアバス社が4日、各航空会社に対して、飛行速度計が正常に作動していないと思われる場合は「慣例に従うこと」とする注意を出したと報じた。
これは、事故機が悪天候の中で速度を出しすぎたために墜落した可能性があるとの憶測を受けたもの。しかし、ブラジルとフランスの当局は、証拠が十分でないことから事故原因について慎重な姿勢を崩していない。
これとは別に4日付の仏ルモンド紙は、事故調査機関に近い関係筋の話として、同機は事故前の飛行速度が遅過ぎたと報じていた。
スペイン航空機操縦士が「強烈なせん光」目撃と、AF機事故
(CNN) リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス(AF)航空のエアバス330型機が1日、大西洋に墜落したとみられる事故で、スペイン紙エルムンドは4日、同国の航空会社エアコメットの操縦士が1日にAF機の航路付近を飛行中、遠方に「強烈なせん光」を目撃していたと報じた。
この操縦士は南米ペルーの首都リマからポルトガル・リスボン行きの便に勤務していたが、エルムンド紙は同便の副操縦士や乗客もこのせん光を見ていたと伝えた。
操縦士は目撃を社に報告しているが、せん光が起きた物体はその後、垂直方向に落下し、分解したとしている。エアコメットは操縦士の目撃報告をエールフランス、エアバスやスペインの民間航空行政当局に伝えたという。
このせん光がAF機のものなのかは不明。ブラジルのジョビン国防相は先に、AF機が墜落した大西洋で広域の油漏れが確認されたことを踏まえ、同便が海上に墜落後に分解した可能性が高いと指摘していた。ただ、ブラジルの大西洋沿岸の都市レシフェから約1000キロ沖合の大西洋上で見付かった機体の残骸とみられる金属片や油膜はAF機でないことがその後、判明しており、墜落、分解の前後関係は不明となっている。
一方、フランスのルモンド紙は5日までに、エアバスが330型機を保有する世界の航空会社に対し、雷雨などの悪天候を飛行する際の新たな助言を伝えたと報じた。この助言の具体的な中身は不明。
エアバス社、緊急の操縦指針を発表=速度計が矛盾した表示か
墜落したエールフランス航空エアバス330―200型機が、適切な速度で飛行していなかった可能性が浮上している問題で、エアバス社は5日、同社製の航空機を使っている全航空会社のパイロットに対し、緊急の操縦指針を出した。AFP通信が報じた。
原潜でブラックボックス捜索へ エールフランス機事故
仏国防省参謀本部のプラズク司令官は5日、大西洋に墜落したエールフランス機探索のため、原子力潜水艦「エメラルド」を来週中に事故現場のブラジル沖に到着させるとの見通しを示した。モラン国防相は同日午後、原潜派遣を発表した。フランス軍が航空機事故のために原潜を派遣するのは初めて。
司令官は、原潜が搭載しているソーナー(水中音響探信機)で墜落機のブラックボックスの音波を探知すると説明した。2004年のエジプト・シャルムエルシェイクでのボーイング機(乗客乗員148人)の墜落事故では、海底約1000メートルに沈んだブラックボックスの発見に約2週間かかった。
「エメラルド」は現在、作戦のため出航中。場所などは機密にされている。情報作戦や介入作戦用で核兵器は搭載されていない。
<関西国際空港>社長に福島氏 2代連続パナソニック出身
関西国際空港会社は19日、村山敦社長(71)が退任し、後任にパナソニック副社長の福島伸一氏(60)が就任する人事を決めた。同日午前の閣議で了解された。03年に松下電器産業(当時)副社長から初の民間出身社長に就任した村山氏に続く、パナソニック出身社長となる。就任は6月24日。
福島氏は08年、パナソニック関西代表に就任。地元経済の活性化策を積極的に提言し、関西の経済界や自治体との連携強化に努めた。村山氏は、業績改善のためコスト管理の徹底や商業施設の誘致で黒字体質を定着させる取り組みを進めた。空港島と対岸を結ぶ連絡橋の国有化実現にも尽力した。
エバー航空機、オイル漏れで停止=滑走路を一時閉鎖-福岡空港
9日午前11時ごろ、福岡空港に着陸した台北発のエバー航空2106便(エアバスA330型機)が、誘導路上で車輪トラブルのため停止した。地上係員が確認したところ、右側後方車輪からオイルが漏れており、点検のため滑走路が15分間閉鎖された。同社などが原因を調べている。
同機はけん引車に運ばれ同35分にターミナルビルに到着、乗員乗客121人にけがはなかった。国土交通省福岡空港事務所によると、このトラブルで計8便が最大28分間遅れた。
日航、夏の特別割引運賃発表
日本航空は18日、夏の行楽シーズンに向けた特別割引運賃を発表した。石垣線と宮古線を除く国内全路線で、65歳以上を対象にした「シルバー割引」は7月1~16日発着分の運賃上限を1万3000円に引き下げ、最大75%の割引。12~21歳を対象とした「スカイメイト」は石垣、宮古と東京-久米島線を除き、7~9月の当日の空席のある便限定で上限1万円、最大81%割引。
日本就航50周年記念チャーター便
キャセイパシフィック航空(香港)は7月17日~21日、日本就航50周年を記念し羽田空港発着の香港へのチャーター便を2往復運航する。エアバスA330型機(311人乗り)で、7月17日午前6時羽田着、18日午前0時15分羽田発▽21日午前6時羽田着、午後8時15分羽田発。主要旅行会社7社のツアーとして5月下旬から発売される。
同航空は昭和34年7月に香港-羽田(台北経由)で日本就航を果たした。現在、成田発着の1日6往復のほか関空、中部などから定期便を運航。昨年、羽田空港の夜間早朝発着枠が拡大され、旅行需要が高い大型連休や年末年始にチャーター便を運航。同航空広報は「来年の羽田国際化に向け、以前から乗り入れを検討しており、積極的な姿勢を示したい」としている。
国産5機「重要航空遺産」に
都立産業技術高等専門学校(荒川区など)が保有する戦後製造された国産航空機5機とエンジン1機が18日、歴史的、文化的に価値が高いとして、日本航空協会から「重要航空遺産」に認定された。
認定を受けたのは、現存する戦後の国産機で最も古い「TT-10練習機」(東洋航空工業)や米国で設計され日本で製造された「フレッチャーFD-25B軽攻撃機」(同)など。5機は各1機ずつしか現存していない。また「神風(じんぷう)エンジン」は戦後国産第1号機に搭載された初の純国産エンジン。同校荒川キャンパス科学技術展示館で展示されている。【問】(電)03・3801・0145
インタビュー:新型インフルによる業績への影響ない= 全日空
全日本空輸<9202.T>の伊東信一郎社長は18日、ロイターとのインタビューで、新型インフルエンザが同社の業績に与える影響は現時点でないと語り、公表済みの予想に変更はないとの見方を示した。
前期に18.3%まで低下した自己資本比率については、利益を積み上げて増加させる方針で、増資する考えはないという。
伊東社長は「インフルエンザは良くないニュースだが、夏までには収まると思っている。SARS(重症急性呼吸器症候群)のときも終息した途端に需要が跳ね上がった」と語った。より懸念しているのは経済の先行きのほうだという。しかし伊東社長は「政府の景気対策で秋ごろから需要は絶対に戻る。7月からサーチャージ(燃油特別付加運賃)がゼロになるほか、夏のキャンペーンを展開するので、それらをバネにしていきたい」と述べた。
全日空は2009年3月期業績が42億円の当期赤字に転落し、自己資本比率が前年の25.4%から18.3%に低下した。伊東社長は、自己資本比率が低いことは認識しているとした上で、30%程度が適当と指摘。しかし「自力で上げるのが王道。増資は考えていない」と語った。
全日空は今年度も厳しい需要が続くとみており、730億円のコスト削減を実行して30億円の当期黒字化を目指す。設備投資も圧縮するが、伊東社長は、機材の購入計画に大きな変更はないと述べた。受領が遅れているボーイング787についても、「(2010年度の)羽田と成田空港の拡張で戦略的に主力になる。受領が遅れた分を取り戻すペースでデリバリーしてほしいと思っている」と語った。
全日空は燃費効率に優れた787型を50機導入する予定で、当初は08年に6─7機を受領する予定だった。しかし米ボーイング<BA.N>側の開発が遅れ、今回の不況で注文を取り止める航空会社が出てくる可能性が指摘されている。全日空は来年初めに初号機を受け取る予定にしている。
不適切な操縦操作が原因=05年の日航機タイヤパンク
2005年6月、新千歳発日本航空1002便ボーイング767-300型機(乗客乗員222人)が羽田空港に着陸した際、機首近くのタイヤが2本とも外れたトラブルで、運輸安全委員会は18日までに、当時着陸を担当していた副操縦士の不適切な操縦操作が原因だったとする調査結果をまとめた。近く報告書を公表する。
日航、全国の空港で注意呼び掛け=感染拡大防止で、全日空も範囲拡大
新型インフルエンザの国内感染拡大を受け、日本航空は18日、全国の空港カウンターに感染防止策に関する案内文を掲示することを決めた。うがい、手洗いの徹底やマスク着用などを呼び掛ける内容で、これまでは神戸空港と同空港との路線がある空港に限っていたが、対象を広げた。
全日空も同様の案内掲示をしており、同日までに神戸、伊丹の両空港に関係する全国22空港に拡大した。
中部空港、開港後初の赤字
中部国際空港会社が14日に発表した2009年3月期連結決算は、利用客の減少で路線撤退や減便が相次ぎ、最終損益は23億円の赤字(前期は2億円の黒字)で、05年の開港後初の赤字となった。売上高は前期比8.4%減の484億円。旅客数は8.6%減の1080万人、国際貨物取扱量も40.3%減の12万トンにとどまった。10年3月期も2年連続の最終赤字を見込んでいる。
<乱気流>成田行き米機巻き込まれ、女性1人軽傷 茨城上空
14日午後2時10分ごろ、茨城県上空を飛行中のニューヨーク発成田国際空港行きアメリカン航空167便(ボーイング777機、乗員乗客211人)が乱気流に遭遇、客室乗務員の女性1人が転倒し頭や胸などに軽傷を負った。国土交通省成田空港事務所などによると、高度約4600メートルを降下中だった。茨城県上空では13日にも北海道国際航空(エア・ドゥ)の旅客機が乱気流に巻き込まれ、乗客と客室乗務員の計4人が軽いけがをしている。
乱気流 新千歳行きエア・ドゥ機、茨城県上空で4人けが
国土交通省新千歳空港事務所などによると、13日午後4時40分ごろ、茨城県守谷市の上空で羽田発新千歳行き北海道国際航空(エア・ドゥ)21便(ボーイング767-300型機、乗客乗員182人)が乱気流に巻き込まれ、乗客の女性2人(58、45歳)と男性(39)、女性客室乗務員(25)の計4人が打撲などで軽いけがをした。58歳の女性と客室乗務員は新千歳到着後、念のため千歳市内の病院へ運ばれた。
エア・ドゥなどによると、同機は同4時22分に羽田を離陸。高度約3500メートルを飛行中に乱気流に遭った。当時、ベルト着用のサインが点灯し、4人はいずれも着席していたが、テーブルや座席に体を打ちつけたとみられる。いずれも軽傷だったため、機長の判断でそのまま新千歳まで運航した。同社は「適切な対応だった」と話している。同機はほぼ定刻の同5時46分に新千歳に着陸した。
全日空が台湾線に機内通訳の女性6人を乗務 18日から
全日空は台湾-成田線のボーイング767に台湾語の機内通訳を乗務させることを決め、応募した台湾人700人から、22~27歳の女性6人を選んだ。
機内通訳は客室乗務員(CA)が担当する機内食サービスや緊急脱出などの業務はせず、制服もCAの紺色と見分けがつきやすいように鮮やかな青色。選ばれた6人は台湾語のほか中国語、英語にも堪能で、うち2人は日本語も使いこなす。
中国線には日本人と中国人のCAが乗務しているが、台湾線は日本人CAだけ。最近台湾人の乗客が増えているのを受け、今月18日の便からCAに加えて機内通訳を1人ずつ乗務させることにした。
日航は韓国線で既に機内通訳を導入しているが、全日空では初めて。
日本航空、630億円最終赤字 22年3月期
日本航空は12日、平成22年3月期の連結業績について、630億円の最終赤字になるとの予想を発表した。今年度は設備投資の削減や企業年金制度の抜本改定などで2830億円のコスト削減を実施するが、国際線を中心とした航空需要の落ち込みを補いきれず、同日発表した21年3月期連結決算に続く、2期連続の最終赤字となる。
連結業績予想の売上高は前期比10・4%減の1兆7480億円。21、22年度の設備投資額は当初計画より計1000億円削減し、企業年金の減額などで880億円の特別利益を計上する。また、グループの間接部門6000人のうち1200人程度を削減する。
関西国際空港会社は19日、村山敦社長(71)が退任し、後任にパナソニック副社長の福島伸一氏(60)が就任する人事を決めた。同日午前の閣議で了解された。03年に松下電器産業(当時)副社長から初の民間出身社長に就任した村山氏に続く、パナソニック出身社長となる。就任は6月24日。
福島氏は08年、パナソニック関西代表に就任。地元経済の活性化策を積極的に提言し、関西の経済界や自治体との連携強化に努めた。村山氏は、業績改善のためコスト管理の徹底や商業施設の誘致で黒字体質を定着させる取り組みを進めた。空港島と対岸を結ぶ連絡橋の国有化実現にも尽力した。
エバー航空機、オイル漏れで停止=滑走路を一時閉鎖-福岡空港
9日午前11時ごろ、福岡空港に着陸した台北発のエバー航空2106便(エアバスA330型機)が、誘導路上で車輪トラブルのため停止した。地上係員が確認したところ、右側後方車輪からオイルが漏れており、点検のため滑走路が15分間閉鎖された。同社などが原因を調べている。
同機はけん引車に運ばれ同35分にターミナルビルに到着、乗員乗客121人にけがはなかった。国土交通省福岡空港事務所によると、このトラブルで計8便が最大28分間遅れた。
日航、夏の特別割引運賃発表
日本航空は18日、夏の行楽シーズンに向けた特別割引運賃を発表した。石垣線と宮古線を除く国内全路線で、65歳以上を対象にした「シルバー割引」は7月1~16日発着分の運賃上限を1万3000円に引き下げ、最大75%の割引。12~21歳を対象とした「スカイメイト」は石垣、宮古と東京-久米島線を除き、7~9月の当日の空席のある便限定で上限1万円、最大81%割引。
日本就航50周年記念チャーター便
キャセイパシフィック航空(香港)は7月17日~21日、日本就航50周年を記念し羽田空港発着の香港へのチャーター便を2往復運航する。エアバスA330型機(311人乗り)で、7月17日午前6時羽田着、18日午前0時15分羽田発▽21日午前6時羽田着、午後8時15分羽田発。主要旅行会社7社のツアーとして5月下旬から発売される。
同航空は昭和34年7月に香港-羽田(台北経由)で日本就航を果たした。現在、成田発着の1日6往復のほか関空、中部などから定期便を運航。昨年、羽田空港の夜間早朝発着枠が拡大され、旅行需要が高い大型連休や年末年始にチャーター便を運航。同航空広報は「来年の羽田国際化に向け、以前から乗り入れを検討しており、積極的な姿勢を示したい」としている。
国産5機「重要航空遺産」に
都立産業技術高等専門学校(荒川区など)が保有する戦後製造された国産航空機5機とエンジン1機が18日、歴史的、文化的に価値が高いとして、日本航空協会から「重要航空遺産」に認定された。
認定を受けたのは、現存する戦後の国産機で最も古い「TT-10練習機」(東洋航空工業)や米国で設計され日本で製造された「フレッチャーFD-25B軽攻撃機」(同)など。5機は各1機ずつしか現存していない。また「神風(じんぷう)エンジン」は戦後国産第1号機に搭載された初の純国産エンジン。同校荒川キャンパス科学技術展示館で展示されている。【問】(電)03・3801・0145
インタビュー:新型インフルによる業績への影響ない= 全日空
全日本空輸<9202.T>の伊東信一郎社長は18日、ロイターとのインタビューで、新型インフルエンザが同社の業績に与える影響は現時点でないと語り、公表済みの予想に変更はないとの見方を示した。
前期に18.3%まで低下した自己資本比率については、利益を積み上げて増加させる方針で、増資する考えはないという。
伊東社長は「インフルエンザは良くないニュースだが、夏までには収まると思っている。SARS(重症急性呼吸器症候群)のときも終息した途端に需要が跳ね上がった」と語った。より懸念しているのは経済の先行きのほうだという。しかし伊東社長は「政府の景気対策で秋ごろから需要は絶対に戻る。7月からサーチャージ(燃油特別付加運賃)がゼロになるほか、夏のキャンペーンを展開するので、それらをバネにしていきたい」と述べた。
全日空は2009年3月期業績が42億円の当期赤字に転落し、自己資本比率が前年の25.4%から18.3%に低下した。伊東社長は、自己資本比率が低いことは認識しているとした上で、30%程度が適当と指摘。しかし「自力で上げるのが王道。増資は考えていない」と語った。
全日空は今年度も厳しい需要が続くとみており、730億円のコスト削減を実行して30億円の当期黒字化を目指す。設備投資も圧縮するが、伊東社長は、機材の購入計画に大きな変更はないと述べた。受領が遅れているボーイング787についても、「(2010年度の)羽田と成田空港の拡張で戦略的に主力になる。受領が遅れた分を取り戻すペースでデリバリーしてほしいと思っている」と語った。
全日空は燃費効率に優れた787型を50機導入する予定で、当初は08年に6─7機を受領する予定だった。しかし米ボーイング<BA.N>側の開発が遅れ、今回の不況で注文を取り止める航空会社が出てくる可能性が指摘されている。全日空は来年初めに初号機を受け取る予定にしている。
不適切な操縦操作が原因=05年の日航機タイヤパンク
2005年6月、新千歳発日本航空1002便ボーイング767-300型機(乗客乗員222人)が羽田空港に着陸した際、機首近くのタイヤが2本とも外れたトラブルで、運輸安全委員会は18日までに、当時着陸を担当していた副操縦士の不適切な操縦操作が原因だったとする調査結果をまとめた。近く報告書を公表する。
日航、全国の空港で注意呼び掛け=感染拡大防止で、全日空も範囲拡大
新型インフルエンザの国内感染拡大を受け、日本航空は18日、全国の空港カウンターに感染防止策に関する案内文を掲示することを決めた。うがい、手洗いの徹底やマスク着用などを呼び掛ける内容で、これまでは神戸空港と同空港との路線がある空港に限っていたが、対象を広げた。
全日空も同様の案内掲示をしており、同日までに神戸、伊丹の両空港に関係する全国22空港に拡大した。
中部空港、開港後初の赤字
中部国際空港会社が14日に発表した2009年3月期連結決算は、利用客の減少で路線撤退や減便が相次ぎ、最終損益は23億円の赤字(前期は2億円の黒字)で、05年の開港後初の赤字となった。売上高は前期比8.4%減の484億円。旅客数は8.6%減の1080万人、国際貨物取扱量も40.3%減の12万トンにとどまった。10年3月期も2年連続の最終赤字を見込んでいる。
<乱気流>成田行き米機巻き込まれ、女性1人軽傷 茨城上空
14日午後2時10分ごろ、茨城県上空を飛行中のニューヨーク発成田国際空港行きアメリカン航空167便(ボーイング777機、乗員乗客211人)が乱気流に遭遇、客室乗務員の女性1人が転倒し頭や胸などに軽傷を負った。国土交通省成田空港事務所などによると、高度約4600メートルを降下中だった。茨城県上空では13日にも北海道国際航空(エア・ドゥ)の旅客機が乱気流に巻き込まれ、乗客と客室乗務員の計4人が軽いけがをしている。
乱気流 新千歳行きエア・ドゥ機、茨城県上空で4人けが
国土交通省新千歳空港事務所などによると、13日午後4時40分ごろ、茨城県守谷市の上空で羽田発新千歳行き北海道国際航空(エア・ドゥ)21便(ボーイング767-300型機、乗客乗員182人)が乱気流に巻き込まれ、乗客の女性2人(58、45歳)と男性(39)、女性客室乗務員(25)の計4人が打撲などで軽いけがをした。58歳の女性と客室乗務員は新千歳到着後、念のため千歳市内の病院へ運ばれた。
エア・ドゥなどによると、同機は同4時22分に羽田を離陸。高度約3500メートルを飛行中に乱気流に遭った。当時、ベルト着用のサインが点灯し、4人はいずれも着席していたが、テーブルや座席に体を打ちつけたとみられる。いずれも軽傷だったため、機長の判断でそのまま新千歳まで運航した。同社は「適切な対応だった」と話している。同機はほぼ定刻の同5時46分に新千歳に着陸した。
全日空が台湾線に機内通訳の女性6人を乗務 18日から
全日空は台湾-成田線のボーイング767に台湾語の機内通訳を乗務させることを決め、応募した台湾人700人から、22~27歳の女性6人を選んだ。
機内通訳は客室乗務員(CA)が担当する機内食サービスや緊急脱出などの業務はせず、制服もCAの紺色と見分けがつきやすいように鮮やかな青色。選ばれた6人は台湾語のほか中国語、英語にも堪能で、うち2人は日本語も使いこなす。
中国線には日本人と中国人のCAが乗務しているが、台湾線は日本人CAだけ。最近台湾人の乗客が増えているのを受け、今月18日の便からCAに加えて機内通訳を1人ずつ乗務させることにした。
日航は韓国線で既に機内通訳を導入しているが、全日空では初めて。
日本航空、630億円最終赤字 22年3月期
日本航空は12日、平成22年3月期の連結業績について、630億円の最終赤字になるとの予想を発表した。今年度は設備投資の削減や企業年金制度の抜本改定などで2830億円のコスト削減を実施するが、国際線を中心とした航空需要の落ち込みを補いきれず、同日発表した21年3月期連結決算に続く、2期連続の最終赤字となる。
連結業績予想の売上高は前期比10・4%減の1兆7480億円。21、22年度の設備投資額は当初計画より計1000億円削減し、企業年金の減額などで880億円の特別利益を計上する。また、グループの間接部門6000人のうち1200人程度を削減する。
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米大統領専用機のNY上空の低空飛行、責任者が辞任
ワシントン(CNN) 米大統領専用機「エアフォースワン」が先月27日、ニューヨーク・マンハッタン上空を低空飛行し、2001年の米同時多発テロを連想したビル入居者らが一時避難するなどした騒ぎで、ホワイトハウスは8日、専用機運航を担当するホワイトハウス軍務室のルイス・カルデラ室長が辞任した、と発表した。
低空飛行は訓練の一環で、米ボーイング社747型ジャンボ機である大統領専用機の資料写真の更新向け撮影も兼ねていた。F─16型戦闘機も同時飛行していた。低空飛行には32万8835ドル(約3220万円)の税金が使われていた。
オバマ大統領は搭乗していなかったが、自由の女神像の上空などの低空飛行に「激怒」、調査を命じていた。ギブズ米大統領報道官は低空飛行に関する大統領専用機の画像と報告書を約束通り、8日に公開していた。
報告書によると、軍務室長は低空飛行について連邦航空局(FAA)やニューヨーク市警には連絡していたが、ホワイトハウスの他部署へはしていなかったという。
過去の関係投稿記事

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ワシントン(CNN) 米大統領専用機「エアフォースワン」が先月27日、ニューヨーク・マンハッタン上空を低空飛行し、2001年の米同時多発テロを連想したビル入居者らが一時避難するなどした騒ぎで、ホワイトハウスは8日、専用機運航を担当するホワイトハウス軍務室のルイス・カルデラ室長が辞任した、と発表した。
低空飛行は訓練の一環で、米ボーイング社747型ジャンボ機である大統領専用機の資料写真の更新向け撮影も兼ねていた。F─16型戦闘機も同時飛行していた。低空飛行には32万8835ドル(約3220万円)の税金が使われていた。
オバマ大統領は搭乗していなかったが、自由の女神像の上空などの低空飛行に「激怒」、調査を命じていた。ギブズ米大統領報道官は低空飛行に関する大統領専用機の画像と報告書を約束通り、8日に公開していた。
報告書によると、軍務室長は低空飛行について連邦航空局(FAA)やニューヨーク市警には連絡していたが、ホワイトハウスの他部署へはしていなかったという。
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<豚インフル>JALが救援物資の輸送無償受け付け
豚インフルエンザ問題で、日本航空(JAL)は27日、日本国内の公的機関から要請があった場合、メキシコへの救援物資の輸送を無償で受け付けると発表した。また、過去にJALが支援したことのある民間援助団体に対しては、救援や支援のための渡航について無償で協力する。期間は物資輸送は30日~5月28日、渡航は30日~5月29日。問い合わせはJAL(03・5460・3121)
豚インフル マスク売れる 成田空港
豚インフルエンザ問題が世界的な広がりをみせる中、成田国際空港内の薬局では27日、マスクを買い込む海外渡航者の姿が目立った。第1ターミナル内の薬局では、普段の2~3割増しで飛ぶように売れた。薬剤師の新田泰光さん(77)は「26日から売り上げが伸びている。特にウイルス対応型のマスクを求めるお客様が目立つ」と話す。在庫には余裕があり品切れのおそれはないが、状況次第で発注を増やすか検討するという。出張で約2週間シカゴに滞在する横浜市の会社員、永本佳珠紗(かずさ)さん(28)は「メキシコだけではなく米国オハイオ州でも発生したと聞いて心配になった。外出時にマスクは欠かせないだろう」と不安そうな表情で買い込んでいた。
全日空、資産売却で最終赤字圧縮
全日本空輸は27日、2009年3月期の業績予想を修正した。旅客需要の低迷が続いているため、売上高は前回予想を75億円下回る1兆3925億円(前期比6.4%減)、営業利益は5億円下回る75億円(91.1%減)とした。一方、航空機関連の資産売却益を計上するため営業外損益が前回予想から45億円改善し、最終損益は45億円の赤字(前期は641億円の黒字)となる。
<日航>赤字630億円に…ビジネス需要不振 3月期予想
日本航空は28日、09年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正し、最終(当期)赤字が従来予想の340億円から630億円に拡大する見通しだと発表した。世界的な景気後退で国際線のビジネス需要が大きく落ち込んだことなどが要因。
売上高は従来予想より270億円下回る1兆9500億円。営業赤字も510億円と従来予想から140億円拡大する。
日航は2月に赤字転落の予想を発表。主力の国際線旅客は燃油特別付加運賃(サーチャージ)の値下げなどで観光需要は持ち直したが、出張抑制でビジネス需要の落ち込みが想定以上に拡大。130億円の追加的なコスト削減をしたがカバーできなかった。
赤字最大 3月期予想を下方修正 日航、コスト500億円削減へ
日本航空は28日、2009年3月期の連結業績予想を下方修正した。国際線を中心とした企業の出張抑制などによる収益悪化が進み、経常損失は前回予想よりも190億円拡大して820億円の赤字(前期は698億円の黒字)と、02年の上場以降、最大の赤字幅になる。
国際線のほか、堅調だった国内線も割引運賃で減収、航空貨物事業の不振も重なり、売上高は、予想を270億円下回る前期比12.5%減の1兆9500億円を見通す。
営業赤字は、燃油消費量の抑制など130億円のコスト削減を進めるが、営業赤字は510億円(同900億円の黒字)で、前回予想よりも、赤字幅は140億円拡大する。
しかし、新たに発生した為替差損で50億円を計上するほか、予定していた関連会社株式の売却が市況悪化で頓挫したことなどから、最終赤字は290億円拡大し、630億円(同169億円の黒字)になる見込みだ。
業績悪化を受けて、金山佳正取締役は、09年度に予定する「500億円のコスト削減の追加を検討している」と説明した。さらに、今後の資金繰りについては、「日本政策投資銀行や主要銀行と相談し、必要な資金調達ができると思う」とし、公的資金の注入は「当面は検討しない」と否定した。
一方、すでに09年3月期の業績予想を修正した全日本空輸は、旅客需要減少で売上高や営業利益が前回予想を下回る半面、航空機関連の資産売却益を計上して営業外損益を45億円改善し、最終損益は45億円の赤字(同641億円の黒字)を見込んでいる。
関空橋“半額”鈍い出足…新型インフルも影響?
ゴールデンウイーク(GW)が本格化した29日、関西空港では連絡橋の国有化に伴い、通行料金の値下げがスタートした。空港内では期間限定商品の販売なども行われているが、「値下げは知らなかった」との声も。新型インフルエンザの警戒態勢が強化されたことも影響して客足はいま一つで、出ばなをくじかれた格好だ。
値下げは、普通車の往復通行料金が1500円から800円に改定された。あわせて関空島内の駐車場料金も、最初の1時間が500円だったのが15分ごとに100円となった。
こうした値下げに合わせ、関空は29日から5月10日までの間、旅客ターミナルビルで800円にちなんだ飲食メニューの提供や、期間限定商品を販売。展望ホールでは空港作業車の展示会やスタンプラリーなどのイベントも展開し、集客アップを期待する。
しかし、周知不足もあったのか、値下げを知っていた人はまばら。堺市堺区の主婦、三谷広美さん(35)は「今日に限って電車で来てしまった。半額になるとは聞いていたけど、今日からだったんですね」と悔しそうだった。
そのうえ集客に大きな影響を与えたのが、新型インフルエンザの感染拡大だ。関空会社ターミナル営業部は「警戒態勢が強化されており、マイナスイメージをぬぐいきれない」とこぼす。
連絡橋の通行台数は平成20年度で1日平均約1万9000台。関空会社は連絡橋と駐車場の2つの値下げ効果により、通行台数と関空利用者をともに2~3割増加すると期待していたが、「(新型インフルエンザの影響で)人が多く集まる場所に行くのを敬遠するケースも増えるのではないか」(同部)と悲観的だ。
<全日空>6年ぶり最終赤字…3月期
全日本空輸が30日発表した09年3月期連結決算は、世界的な景気後退を受けた航空需要の落ち込みにより、最終(当期)損益が42億円の赤字となった。最終赤字は03年3月期以来6年ぶり。
国内線旅客、国際線旅客、貨物ともに収入が減少し、売上高は前期比6.4%減の1兆3925億円。路線の見直し、人件費の削減などでコスト圧縮を図ったが、燃料費の増加などもあり、営業利益は75億円と91%減少した。
10年3月期も厳しい環境が続くとして減収を予想。需要動向に応じた路線、機材の見直しなどで730億円のコスト削減を実行し、30億円の最終黒字を確保するとした。ただ、新型インフルエンザの感染が深刻化した場合は「かなり影響を受けざるを得ない」(日出間公敬専務取締役)と懸念を示した。
また、日本政策投資銀行の危機対応融資は要請せず、通常の融資で資金調達する方針を明らかにした。
新型インフル 機内検疫増加なら関西空港では「対応に苦労」
新型インフルエンザ対策として関西空港で連日行われている米国便の機内検疫で、関西空港検疫所は30日、舛添要一厚生労働相が対象拡大の可能性に言及したことを受け、必要となる検疫職員の人員と体制についての検討を始めた。
ところが、アジア路線が多い関西空港は、中国便などが機内検疫の対象になれば「パンクしてしまう可能性もある」(担当官)。頼みの綱は本省からの人員派遣だが、「要望が聞き入られるのか分からない」と不安顔だ。
関西空港はメキシコとカナダからの直行便がないため、現状で、米国路線の週10便が対象で、通常の検疫とは別班で1班7人の2班体制を組み機内検疫を実施。約1時間ほどで乗員、乗客の体温測定などを行っている。検疫所は「毎日到着するサンフランシスコ便に加え、月、水、土曜日はロサンゼルス便も到着し、2班でも多忙」と話す。
ところが、舛添厚労相は同日の会見で現在、メキシコと米国、カナダの3国からの航空便に対し実施している機内検疫について「必要に応じて対象を広げる可能性もある」と言及した。
新型インフルエンザは感染が確認された国が欧州やオセアニアに拡大している。感染の疑いのある国を加えるとアジアや南米などほぼ全世界を覆いつつある。舛添発言は感染拡大を受けたものだが、関空への主な到着便でも、オセアニア=週15便▽欧州=同34便▽韓国=同130便▽中国=同252便あり、「オセアニアや欧州が増えるだけでも対応はかなり厳しい。韓国便や中国便になるとパンクしてしまう」と頭を抱える。
関空の体制は大阪検疫所などから人員の増派を受け、検疫ブースでの測定などに1班約8人体制を倍の1班約16人にして対応している。機内検疫が増えると、「ブースの検疫官を(機内に)回す方法もあるが、現行の2班の人員を割いて3班体制が考えられる」という。だが、「ほかの検疫所も人手は足りない」としている。
航空会社が無料リムジン
北九州空港を拠点とする航空会社スターフライヤーは1日、同空港発着の深夜・早朝便の乗客を対象に、乗り合い大型タクシー(9人乗り)で、福岡市中心部との間を無料で送迎するサービスを始めると発表した。利便性向上で競合他社に流れがちな客のつなぎ止めを図る。
大型タクシーを運行する第一交通産業と共同で実施。羽田発北九州行きの最終便とその前の便、北九州発羽田行きの始発便が対象で、予約制。北九州空港と福岡市内のJR博多駅、天神を結ぶ。団体割引の航空券や他社便利用はサービスの対象外。これに伴い第一交通は、同区間の大型タクシーの有料運行をやめる。
日航が64人分の名簿提出=感染疑いの高校生搭乗便
横浜市の男子高校生(17)が新型インフルエンザ感染を疑われていることを受け、国土交通省は1日、高校生がカナダからの帰国に利用した日本航空に対し、当該便の乗客名簿の提出を求めた。
日航は要請に基づき、高校生の周辺に座っていた64人分の名簿を厚生労働省に提出した。同省は搭乗客らの健康状態などの調査に使う。
関係者によると、高校生が乗っていたのは、カナダ・バンクーバーを24日(現地時間)に出発し25日午後(日本時間)、成田に到着した日航17便(乗客乗員402人)。日航は客室乗務員らに再度の健康確認を行っているが、これまでに体調不良を訴えている乗員はいないという。
豚インフルエンザ問題で、日本航空(JAL)は27日、日本国内の公的機関から要請があった場合、メキシコへの救援物資の輸送を無償で受け付けると発表した。また、過去にJALが支援したことのある民間援助団体に対しては、救援や支援のための渡航について無償で協力する。期間は物資輸送は30日~5月28日、渡航は30日~5月29日。問い合わせはJAL(03・5460・3121)
豚インフル マスク売れる 成田空港
豚インフルエンザ問題が世界的な広がりをみせる中、成田国際空港内の薬局では27日、マスクを買い込む海外渡航者の姿が目立った。第1ターミナル内の薬局では、普段の2~3割増しで飛ぶように売れた。薬剤師の新田泰光さん(77)は「26日から売り上げが伸びている。特にウイルス対応型のマスクを求めるお客様が目立つ」と話す。在庫には余裕があり品切れのおそれはないが、状況次第で発注を増やすか検討するという。出張で約2週間シカゴに滞在する横浜市の会社員、永本佳珠紗(かずさ)さん(28)は「メキシコだけではなく米国オハイオ州でも発生したと聞いて心配になった。外出時にマスクは欠かせないだろう」と不安そうな表情で買い込んでいた。
全日空、資産売却で最終赤字圧縮
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<日航>赤字630億円に…ビジネス需要不振 3月期予想
日本航空は28日、09年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正し、最終(当期)赤字が従来予想の340億円から630億円に拡大する見通しだと発表した。世界的な景気後退で国際線のビジネス需要が大きく落ち込んだことなどが要因。
売上高は従来予想より270億円下回る1兆9500億円。営業赤字も510億円と従来予想から140億円拡大する。
日航は2月に赤字転落の予想を発表。主力の国際線旅客は燃油特別付加運賃(サーチャージ)の値下げなどで観光需要は持ち直したが、出張抑制でビジネス需要の落ち込みが想定以上に拡大。130億円の追加的なコスト削減をしたがカバーできなかった。
赤字最大 3月期予想を下方修正 日航、コスト500億円削減へ
日本航空は28日、2009年3月期の連結業績予想を下方修正した。国際線を中心とした企業の出張抑制などによる収益悪化が進み、経常損失は前回予想よりも190億円拡大して820億円の赤字(前期は698億円の黒字)と、02年の上場以降、最大の赤字幅になる。
国際線のほか、堅調だった国内線も割引運賃で減収、航空貨物事業の不振も重なり、売上高は、予想を270億円下回る前期比12.5%減の1兆9500億円を見通す。
営業赤字は、燃油消費量の抑制など130億円のコスト削減を進めるが、営業赤字は510億円(同900億円の黒字)で、前回予想よりも、赤字幅は140億円拡大する。
しかし、新たに発生した為替差損で50億円を計上するほか、予定していた関連会社株式の売却が市況悪化で頓挫したことなどから、最終赤字は290億円拡大し、630億円(同169億円の黒字)になる見込みだ。
業績悪化を受けて、金山佳正取締役は、09年度に予定する「500億円のコスト削減の追加を検討している」と説明した。さらに、今後の資金繰りについては、「日本政策投資銀行や主要銀行と相談し、必要な資金調達ができると思う」とし、公的資金の注入は「当面は検討しない」と否定した。
一方、すでに09年3月期の業績予想を修正した全日本空輸は、旅客需要減少で売上高や営業利益が前回予想を下回る半面、航空機関連の資産売却益を計上して営業外損益を45億円改善し、最終損益は45億円の赤字(同641億円の黒字)を見込んでいる。
関空橋“半額”鈍い出足…新型インフルも影響?
ゴールデンウイーク(GW)が本格化した29日、関西空港では連絡橋の国有化に伴い、通行料金の値下げがスタートした。空港内では期間限定商品の販売なども行われているが、「値下げは知らなかった」との声も。新型インフルエンザの警戒態勢が強化されたことも影響して客足はいま一つで、出ばなをくじかれた格好だ。
値下げは、普通車の往復通行料金が1500円から800円に改定された。あわせて関空島内の駐車場料金も、最初の1時間が500円だったのが15分ごとに100円となった。
こうした値下げに合わせ、関空は29日から5月10日までの間、旅客ターミナルビルで800円にちなんだ飲食メニューの提供や、期間限定商品を販売。展望ホールでは空港作業車の展示会やスタンプラリーなどのイベントも展開し、集客アップを期待する。
しかし、周知不足もあったのか、値下げを知っていた人はまばら。堺市堺区の主婦、三谷広美さん(35)は「今日に限って電車で来てしまった。半額になるとは聞いていたけど、今日からだったんですね」と悔しそうだった。
そのうえ集客に大きな影響を与えたのが、新型インフルエンザの感染拡大だ。関空会社ターミナル営業部は「警戒態勢が強化されており、マイナスイメージをぬぐいきれない」とこぼす。
連絡橋の通行台数は平成20年度で1日平均約1万9000台。関空会社は連絡橋と駐車場の2つの値下げ効果により、通行台数と関空利用者をともに2~3割増加すると期待していたが、「(新型インフルエンザの影響で)人が多く集まる場所に行くのを敬遠するケースも増えるのではないか」(同部)と悲観的だ。
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全日本空輸が30日発表した09年3月期連結決算は、世界的な景気後退を受けた航空需要の落ち込みにより、最終(当期)損益が42億円の赤字となった。最終赤字は03年3月期以来6年ぶり。
国内線旅客、国際線旅客、貨物ともに収入が減少し、売上高は前期比6.4%減の1兆3925億円。路線の見直し、人件費の削減などでコスト圧縮を図ったが、燃料費の増加などもあり、営業利益は75億円と91%減少した。
10年3月期も厳しい環境が続くとして減収を予想。需要動向に応じた路線、機材の見直しなどで730億円のコスト削減を実行し、30億円の最終黒字を確保するとした。ただ、新型インフルエンザの感染が深刻化した場合は「かなり影響を受けざるを得ない」(日出間公敬専務取締役)と懸念を示した。
また、日本政策投資銀行の危機対応融資は要請せず、通常の融資で資金調達する方針を明らかにした。
新型インフル 機内検疫増加なら関西空港では「対応に苦労」
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ところが、アジア路線が多い関西空港は、中国便などが機内検疫の対象になれば「パンクしてしまう可能性もある」(担当官)。頼みの綱は本省からの人員派遣だが、「要望が聞き入られるのか分からない」と不安顔だ。
関西空港はメキシコとカナダからの直行便がないため、現状で、米国路線の週10便が対象で、通常の検疫とは別班で1班7人の2班体制を組み機内検疫を実施。約1時間ほどで乗員、乗客の体温測定などを行っている。検疫所は「毎日到着するサンフランシスコ便に加え、月、水、土曜日はロサンゼルス便も到着し、2班でも多忙」と話す。
ところが、舛添厚労相は同日の会見で現在、メキシコと米国、カナダの3国からの航空便に対し実施している機内検疫について「必要に応じて対象を広げる可能性もある」と言及した。
新型インフルエンザは感染が確認された国が欧州やオセアニアに拡大している。感染の疑いのある国を加えるとアジアや南米などほぼ全世界を覆いつつある。舛添発言は感染拡大を受けたものだが、関空への主な到着便でも、オセアニア=週15便▽欧州=同34便▽韓国=同130便▽中国=同252便あり、「オセアニアや欧州が増えるだけでも対応はかなり厳しい。韓国便や中国便になるとパンクしてしまう」と頭を抱える。
関空の体制は大阪検疫所などから人員の増派を受け、検疫ブースでの測定などに1班約8人体制を倍の1班約16人にして対応している。機内検疫が増えると、「ブースの検疫官を(機内に)回す方法もあるが、現行の2班の人員を割いて3班体制が考えられる」という。だが、「ほかの検疫所も人手は足りない」としている。
航空会社が無料リムジン
北九州空港を拠点とする航空会社スターフライヤーは1日、同空港発着の深夜・早朝便の乗客を対象に、乗り合い大型タクシー(9人乗り)で、福岡市中心部との間を無料で送迎するサービスを始めると発表した。利便性向上で競合他社に流れがちな客のつなぎ止めを図る。
大型タクシーを運行する第一交通産業と共同で実施。羽田発北九州行きの最終便とその前の便、北九州発羽田行きの始発便が対象で、予約制。北九州空港と福岡市内のJR博多駅、天神を結ぶ。団体割引の航空券や他社便利用はサービスの対象外。これに伴い第一交通は、同区間の大型タクシーの有料運行をやめる。
日航が64人分の名簿提出=感染疑いの高校生搭乗便
横浜市の男子高校生(17)が新型インフルエンザ感染を疑われていることを受け、国土交通省は1日、高校生がカナダからの帰国に利用した日本航空に対し、当該便の乗客名簿の提出を求めた。
日航は要請に基づき、高校生の周辺に座っていた64人分の名簿を厚生労働省に提出した。同省は搭乗客らの健康状態などの調査に使う。
関係者によると、高校生が乗っていたのは、カナダ・バンクーバーを24日(現地時間)に出発し25日午後(日本時間)、成田に到着した日航17便(乗客乗員402人)。日航は客室乗務員らに再度の健康確認を行っているが、これまでに体調不良を訴えている乗員はいないという。