そもそも著者の作品は「きつねのはなし」から手をつけ「夜は短し歩けよ乙女」と新しい出版順へと読み進めてしまったので、さすがに登場人物や舞台設定がリンクしていると頭の中が混乱してきた。ファンサイトで誰か相関図を作っているのでは?と本気で探してしまったがないものだ。
いつもの文体、舞台設定。(おそらく京大生の)主人公は3回生になったというのに、勉学はおろか学生ライフも満喫していないと悔やみ始める。これも悪友であるたった一人の友人のせいであり、新入生の時他のサークルに入っていたら彼と会うこともなく今頃こんな風になっては居なかったはず、と思うところから物語が始まる。
この物語は4つに別れており、それらはパラレルワールドとして繋がっている。
新入生の時に選んだサークルによって3回生になった時どのように自分は異なっていたか比べることが出来るようになっているのだ。
この仕組み(?)に2編目を読んでいる途中まで気がつかず、なぜ同じ時間軸で同じ登場人物が出てくるのに設定が違うのか分からなくなってしまったが、気がつけばその比較がおもしろくなってくる。
結局はどんな道を選んでも自分が変らなければそう大した違いはないものだという哲学のようなことを面白おかしく語っている。
なかなかおもしろい志向だが、森見節にそろそろ飽きてきてしまったのも事実。
変化を求める読者も少なくないのでは?
太田出版:図書館蔵書
いつもの文体、舞台設定。(おそらく京大生の)主人公は3回生になったというのに、勉学はおろか学生ライフも満喫していないと悔やみ始める。これも悪友であるたった一人の友人のせいであり、新入生の時他のサークルに入っていたら彼と会うこともなく今頃こんな風になっては居なかったはず、と思うところから物語が始まる。
この物語は4つに別れており、それらはパラレルワールドとして繋がっている。
新入生の時に選んだサークルによって3回生になった時どのように自分は異なっていたか比べることが出来るようになっているのだ。
この仕組み(?)に2編目を読んでいる途中まで気がつかず、なぜ同じ時間軸で同じ登場人物が出てくるのに設定が違うのか分からなくなってしまったが、気がつけばその比較がおもしろくなってくる。
結局はどんな道を選んでも自分が変らなければそう大した違いはないものだという哲学のようなことを面白おかしく語っている。
なかなかおもしろい志向だが、森見節にそろそろ飽きてきてしまったのも事実。
変化を求める読者も少なくないのでは?
太田出版:図書館蔵書