美大卒業後した主人公、春子の就職先はデザイン事務所でもなければフリーの作家でもない。包装会社の事務職。それもぎりぎりに決まった特に選んだわけではない仕事。
制服に着替え、お茶をいれ、コピー取り、書類をまとめ、シュレッダーと奮闘。ごくごく普通に上司の愚痴を女の子同士で話すお茶の時間。そして制服を脱いで定時に退社。
恋も出会いもあるようなないような。
そして同じ大学を卒業してデザインの仕事をしている人を時には羨ましく思う。
大きな変化も事件もない平凡な毎日を描いているのに少しも退屈しないのは著者の魅力だろう。
背伸びせず、自分の目で見て感じたことを素直に現しているという好感を受ける。
まだ若くて、刺激を求める人がこの作品を読むことで、こういった一見退屈な日々のつながりが、実はとても大切なのだと感じてもらえたらうれしい。
しかし、今の世の中、こんな絵に描いたようなOL生活を送っている(または送った人)は案外少ないのかもしれない。
マガジンハウス:図書館蔵書
制服に着替え、お茶をいれ、コピー取り、書類をまとめ、シュレッダーと奮闘。ごくごく普通に上司の愚痴を女の子同士で話すお茶の時間。そして制服を脱いで定時に退社。
恋も出会いもあるようなないような。
そして同じ大学を卒業してデザインの仕事をしている人を時には羨ましく思う。
大きな変化も事件もない平凡な毎日を描いているのに少しも退屈しないのは著者の魅力だろう。
背伸びせず、自分の目で見て感じたことを素直に現しているという好感を受ける。
まだ若くて、刺激を求める人がこの作品を読むことで、こういった一見退屈な日々のつながりが、実はとても大切なのだと感じてもらえたらうれしい。
しかし、今の世の中、こんな絵に描いたようなOL生活を送っている(または送った人)は案外少ないのかもしれない。
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