最近の作品の中ではかなり好きな作品。「王国」と流れている空気は一緒なのだがやはりあの作品は内容を詰め込みすぎて長くなりすぎた。この作品を読んでそのことがよく感じられた。
今回は内縁の子として育った女の子が、母親を亡くしたことで一人で生活を始め、恋をして行く話。よしもとばなな特有の背景設定は、ともすればいやらしくなってしまうのだが、そういうものは一切感じない。雰囲気は表紙の川内倫子の写真そのもの。あまりにぴたりとしていて驚くほどだ。
確かではないけれど、こんなようなフレーズがあった。
他人の大切な(内容の重い)話を聞くというのはお金をもらうようなもの。聞いたほうにも責任が生じるから。だから無理して話してもらったら(聞いたら)だめ。
このフレーズは読む人によっては変な意味合いになってしまうかもしれない。ぎりぎりのところで上手く表現した言葉だなあと感じた。
フォイル:図書館蔵書
今回は内縁の子として育った女の子が、母親を亡くしたことで一人で生活を始め、恋をして行く話。よしもとばなな特有の背景設定は、ともすればいやらしくなってしまうのだが、そういうものは一切感じない。雰囲気は表紙の川内倫子の写真そのもの。あまりにぴたりとしていて驚くほどだ。
確かではないけれど、こんなようなフレーズがあった。
他人の大切な(内容の重い)話を聞くというのはお金をもらうようなもの。聞いたほうにも責任が生じるから。だから無理して話してもらったら(聞いたら)だめ。
このフレーズは読む人によっては変な意味合いになってしまうかもしれない。ぎりぎりのところで上手く表現した言葉だなあと感じた。
フォイル:図書館蔵書