この先ずっとこの単調な練習を続けてください・・・ということではありません。ある一定期間集中的に練習をして正確なタンギングコントロールのための筋肉が養われれば、後はこのような単調な練習を行う必要はありません。僕も現在はこのようなタンギング練習はほとんどやっていません。一度タンギング技術を習得できたら後はもっと音楽的なトレーニングに時間を割くべきです。
では「ある一定の練習期間」とはどれくらいの期間かといえば、個人差はあると思いますが、僕の場合は大学4年間はほぼ毎日タンギング練習だけで1時間費やしていました。学生時代の毎日の基礎練習メニューとしては、ロングトーン1時間、リップスラー2時間、タンギング1時間、その他基礎練2時間といった感じで取り組んでいたと思います。毎日1時間のタンギング練習を4年間続ければ間違いなくタンギングの不安はなくなりますし、精度の高い演奏が可能となります。
社会人プレーヤーの方でこれだけの練習時間を確保することは難しいと思いますが、向上心のある方はその半分の時間でも良いので是非取り組んでみてください。ただし、その努力の結果はすぐには表れませんので、出来た!出来ない、、、などで一喜一憂せずにただひたすら黙々と続けてください。このような単調な練習を行う時は感情を入れず(感情に左右されず)に、ある意味機械のように練習してください。そうすることによって、頭ではなく身体の方が覚えてくれますので、技術を習得した後には身体が自動的に演奏してくれるような感覚に到達することができます。
単調な基礎練習に感情は入れないこと。
