882Oは697Zの場合とは違い、マウスパイプ部分の一箇所のみに貼りました。

882Oは標準でバランサーが装着されており、主管部分には十分な抵抗が出来ているので、そこにSwing Chipを貼ると更に抵抗が増してしまうからです。
更に、ロータリーキャップを882OオリジナルのものからYBL-822G(ダグラス・ヨー・モデル)のロータリーキャップに変更しました。

マウスパイプ部分にSwing Chipを貼って、抵抗感が増した分、ロータリー部分で抵抗感を低減させようという意図です。882Oオリジナルのキャップよりも822Gのキャップの方が重量が軽いので、抵抗感が少し弱まり、まるでF管無しのストレートテナー管のようなスムースな息の通り、軽い吹奏感です。普段は697Zを使う方が圧倒的に多いので、882Oに持ち替えた時にも697Zに近い吹奏感で吹けるのは非常に助かります。これはおすすめです。ただし、ロータリー特有の抵抗感を利用してバリバリ吹きたいという人には少しもの足りなく感じるかもしれません。822Gのロータリーキャップに変更した882Oは、スムースな音のつながりと美しい音色で、それはそれはとても素晴らしい楽器にチューンナップされました。
882Oはマウスパイプ部分へのSwing Chip貼付と822Gロータリーキャップ変更がベストですね。