いつも心に

今日は何故だか
父を思い出しました。

実家に行って
「じいちゃん！」と言うと
「おう！」と返事をしてくれる
父がいてくれるのが
当たり前だと思っていた。

そして
「気を付けて帰れよ」と
見送ってくれるのが
いつまでも続くと思っていた。

父を亡くした時
もっと会いに行けばよかった。
もっと話をしたかったと、
ずっと後悔している自分がいました。

そうだ！
今日は、ばあちゃんを誘って
温泉へ行こう！

ばあちゃんはすごく喜んでくれて
お風呂セットを玄関に
用意して待っていました。

ゆっくり温泉に入って温まり
いつの間にか小さくなった
ばあちゃんの背中を流させて
もらいました。

ばあちゃんは私の背中も
流してくれました。

貸し切り状態の露天風呂は
本当に気持ちがよくて
二人で空の雲を眺めていると
ばあちゃんが
「じいちゃんは
私が仕事をしていたから
あまり話もできずに
さみしかったのかもしれない」
と言い出しました。

母は編み物教室の先生で
昼間は市の公民館で
夜は自宅にある教室で
生徒さん達に編み物を
教えています。

現在も日数を減らしながら
続けています。

私は、ばあちゃんも
じいちゃんの話をした事が
なんだか不思議で、
今日はじいちゃんを偲ぶ日
だったのかもしれないと
思いました。

そして
じいちゃんはいつも私や、
ばあちゃんの心の中に
いてくれるのだと。

ばあちゃんは
「いい連休だった。
また明日から仕事を頑張るね」
と言って笑いました。

また温泉に行こうね。



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