北国から転校してきた赤い頬の女の子に
朗読の順番が回ってきました
綺麗な朗読でしたが 北国のイントネーションは
クラスに笑いを巻き起こしてしまいました
女の子は最後まで頑張って読みましたが
読み終えると机に伏して泣きました
アスファルト道路の少なかった時代は
雨が降るとあちこちに水たまりができました
その上をあめんぼが滑走していきます
長い間それが不思議で仕方ありませんでした
(ふだん土の中に居て水たまりができると
湧いて出てくるのだろうか)
それから本当にずいぶん後になって
偶然すごい瞬間を目撃してしまいました
なんと水たまりに居たあめんぼが飛び立ったのです
そうか あめんぼは飛ぶのか！水たまりに飛んで来るのか！
長年の疑問が解消されました
図画工作の時間に紙粘土で動物を作りました
後ろの席の子が作ったゴリラ！
素晴らしい出来だったのでおぼえています
ちなみに私はサイを作りました
直方体に角が付いてるだけの変なものになりました
夏休み明け 学校では水泳の検定試験がありました
挑んだのは練習で出来たためしがなかった背泳ぎ２５mです
危なっかしい泳法でえっちらおっちら
それでも未知の距離20m地点まで来ました
(あと5m！)
体は半分沈んでいますが
(ここまで来たのに無駄にできるか！)
もったいない根性全開です
最後は背泳ぎ潜水状態で壁にタッチしました
検定合格でした
学級会で決めたのか 担任の発案でそうなったのか
各自の机にひまわりマークなるものが貼られました
良い行いをしたら ひまわりの種の部分や花びらの１枚を
塗りつぶすという 完全自己申告制のポイントカードのような
ものです
自分で自分を褒めるを可視化するという
ひまわりの塗られ具合には個性が反映されていました
どんどん塗りつぶしていく子
回りに合わせて適当に塗ってゆく子
引っ込み思案過ぎて塗れない子
厳格な自己判断のもとに塗ろうとする子
程なくひまわりマークは無くなりました
