風のアルバム

些細な記憶の断片

いつもの朝 (aged 17 )

2024-07-03 03:27:05 | 日記

深夜 離れの部屋から抜け出し終電に乗った

高2の夏休み

終電は海まで行かなかった…

始発が出るまで滑り台の上に身を潜め

始発電車で海を見た朝

離れの部屋にそっと帰宅して いつもの時間に台所へ行くと

両親はいつもの朝を過ごしていました

私もいつもの朝に加わりました

今日は久しぶりで部活のない日 

朝ご飯の後 ゆっくりと布団で眠りました

 

年の離れた4人の兄姉たちは皆学業を終えこの家を出て

いきましたから その時家の中は祖母と両親と私だけ

何度も建て増しを繰り返した安普請の家は妙に広々としていて

風通しのいいものになっていました

今振り返ると

そこから3年間だけ続いたその家族構成は

この家の最も平穏な時期だった…

しみじみと思うのでありました

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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