風のアルバム

些細な記憶の断片

最上階 (aged 11)

2024-07-29 07:07:41 | 日記

夏休みが終わりに近づいた日曜日

父が連れて行ってくれたのは

高層ビルの最上階にある高級そうなレストランでした

高級な家庭で育てられたつもりのなかった私は

驚き戸惑いました

父は慣れた様子でビールとオードブルを注文しました

私はとにかく1番安いものを!とメニューの中を急いで探して

バナナジュースを注文しました

550円だったのを覚えています 

550円と言っても半世紀以上昔の550円です

 

父は私の戸惑いを汲んでくれたのでしょう

早々にレストランを出ると 同じビルの地下で

ざる蕎麦をご馳走してくれました

父と2人で外食したこれが最初で最後でありました

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする