むらくも

四国の山歩き

譲ガ葉森(愛媛県)

2009-11-10 | その他<愛媛の山>

譲ガ葉森 ゆずりがはもり


登山日 11月8日
標高  1015.6m
登山口 愛媛県宇和島市津島町大道「畜舎跡」
駐車場 なし(林道路肩の広いところかもしくは畜舎の方にお断りして駐車のこと)
トイレ なし
水場  なし




宇和島の津島町にある譲ガ葉森はほぼ北に三本杭などの鬼ガ城山、そして南にはアケボノツツジで有名な篠山があって高知県境に近い位置にある。西方には豊後水道があり、釣りのメッカあるいは珊瑚のある海として有名な足摺宇和海国立公園が広がっている。
山名の「譲ガ葉森」は当初樹木のユズリハから名づけられたものだと思っていましたが、分県ガイドブックを読むと、そうではなく、南北朝時代に皇族の一人が、庭のユズリハの木越しにこの山を眺めたからだという伝説に由来すると記載している。
南北朝時代?歴史など薄くなった頭の毛ほどにも知識はない。どうやら足利尊氏や新田義貞や後醍醐天皇。光明天皇の時代らしい、といってもピンとこない。そういえば子供の頃に社会の時間にそんなことを習ったような気がします。
なんとなくロマンのある山のようです…。




アプローチは先週に行った徳島の湯桶丸よりまだ遠い。午前3時起床、4時半自宅出発、高速を走り、西予宇和ICで降りて国道56号線、そして津島町で県道4号線へ。大道川から広野峠へと左折し、民家のある広野峠三叉路から右折、やがて廃車の置いてある三叉路に着くが、その右奥が登山口のある畜舎跡です。
{写真は岩松川から撮った、譲ガ葉森}




香川の大野原・観音寺ICから4時間はかかるだろうと思ってたが、3時間少々で畜舎跡に着くことが出来た。駐車場がないのでどこに止めるか思案しながらの運転でしたが、畜舎近く、路肩広いところに止めることができ安堵。門扉は閉じられており、誰もいないようでしたので、門扉の左側から敷地に入らせてもらい、道標に従って上って行く。




すぐに右に振り、一番上の畜舎右から入っていく。




足元はシダ類が茂り、登山道らしくない。シダの枯葉を踏み踏み奥へ奥へと直進すると杉林への登山道があった。




整備されてるような荒れているような、どっちにでも解釈できる植林帯を登っていく。




杉落ち葉の下からキッコウハグマが申し訳程度にポロリ咲いて、可憐な白い頭花を精一杯持ち上げている。黒い鹿除けネットが山道脇に張られていた。




何度か林道を横切ったり、沿って歩いたりしながら、やっと林道最上部の山道入口へ辿りつく。




林道がない分、気持ち的にやや歩きやすいが、それでもまだ杉林が続く。なんだかよたよた歩いて、やっとこさ登山口からおおよそ1時間かかって加塚越の尾根に出る。標識は右、音無山、左、譲ガ葉森の記し。音無山へ少し登ってみたい気持ちも起きたが、止めにした。左、譲ガ葉森へと向かう。





尾根道からは自然林かな、と思ったが杉の木がちらほら植わっている。自然林でもなく、植林でもない。なんだか中途半端な風景のように見えた。





だんだんと景色が広がってきて、後を振り返ると音無山が見えた。樹木の状態が少し変だ、植林した杉はどうやら枯死して、育たなかった様子。センブリの花もちらほら、今年はあちこちでセンブリが多く咲いている。




先ほどからズボンやシャツの袖を引っ張るものがいる。よく見ると、サルトリイバラだった。アキノキリンソウがまだ咲いている。




センボンヤリもところどころでタンポポのような種穂をつけている。南東にわりと高い山が見えているが大黒山だろうか?





加塚越から40分ほどで三角点のある山頂に着く。今日は気温も高く、背中は汗びっしょりだ。ラジオから松山道事故のニュースが流れてきました。伊予ICから内子IC間が上下線ともに通行止めとのこと。帰る頃には解除しているでしょう。





背の高い黄色い花がある。なんだろう、初めて見る花のようだが?帰宅して調べてみるとキオンのようでした。山地の草地に咲く花で、それほど珍しいものではないらしい。北東方向に展望が開けているが、生憎のガスで景色は見えなかった。ガスがなければ、鬼が城山系の山並みが見えたのかな?





妻が木の小枝で変な感じの袋状のキノコを叩いている。胞子だろうか、頭先からケムリがプッププップ吹き出ている。小さい頃ケムリタケと呼んでたらしいが正しい名前は分からないとのこと。ケムリタケよりも叩いて喜ぶ妻の動作が面白い。山頂周りを少し歩いてみると先ほどのキオンが群生していた。





しばらくガスの晴れるのを待ってみようとしたが、諦めて、下山。登りには気がつかなかったユズリハが…。昔の人は風流だな、この木越しに遠くの山を眺めて、ユズリハの木が少ない山にわざわざ譲ガ葉森と名づけるなんて…(少し疑問を感じます、南北朝の頃はユズリハの木で繁ってた…?風流な心がない人間には疑いの気持ちしか起きないのでしょうね、捻くれてます。(-_-;))





山の中腹をよく見ると、小さく点のように自然林が残されたところでは綺麗に紅葉しているようです。画像をUPしてみると…、この辺りの山は相当に植林されていることが分かります。





イヌザンショウにはまだ緑々した実が生ってます。やがて、畜舎の青い屋根が見えてきました。





畜舎上のシダを踏み、山茶花の咲く脇を通って門扉へ。





門扉の傍にゴンズイの真っ赤な実が生ってて、ひときわ目立っています。葉っぱもこの後、素晴らしく紅葉する木だそうです。





樹皮が魚のゴンズイのような縞模様があるのでそこから名づけられたようですが、魚のゴンズイはトゲに毒があってうっかり刺されるとひどい目にあうようです。






畜舎跡に、今日は主人は来なかったようでした。門扉のところで香川から来られたグループの方が…、これから登られるとのこと。時間はたっぷりあるので、帰りには温泉でしょうか(^^)
わたしたちはこれから次の山、権現山へと向かいます。





<所要時間>
畜舎跡8:00-登山口8:09-林道上登山口8:42-加塚越8:54-9:37譲ガ葉森山頂9:52-加塚越10:12-10:41畜舎跡


(注)GPSログではありません。概念図です。

コメント