むらくも

四国の山歩き

権現山(愛媛県)

2009-11-11 | その他<愛媛の山>

権現山  ごんげんやま


登山日  11月8日
登山口  愛媛県宇和島市薬師谷
駐車場  岩戸橋手前に広い駐車場有り
トイレ  登山口にあり
水場   薬師谷川へ降りると豊富な水あり




「権現山」と名のつく山は四国のあちこちにあるようです。この日に登る権現山は鬼が城山系の一角にある山で、麓には薬師谷渓谷があって、滝の名勝地にもなっているところです。山頂には山高神社があり、信仰の山でもありますし、また宇和海を見下ろす絶景ポイントですので、訪れる人は四季を通じて多いようです。登山口も薬師谷以外にアザミ峠、それと鬼が城山中腹を走る黒尊スーパー林道からも入れるようで、そちらからは手軽に登れる山のようです。
健脚な方は鹿のコルを基点に鬼が城山~八面山~権現山などをぐるっと周回するのもいいかも知れません。




午前中に譲ガ葉森を登り終え、その後、車で移動し(移動時間30分ほど)、薬師谷渓谷の入口にやってきました。入口すぐにある駐車場は私有地ですので、その手前にある広い駐車場に止めて、11時48分、出発。傍らにはクサギの実が生ってました。




ガイドブックには岩戸橋から山頂までの往復所要時間が4時間丁度となってましたので、出発時刻からも今回は滝および氷室跡などの見所はすべてパス。山道から見える滝巡りの遊歩道を左下にうらめしそうに眺めながら、山頂目指して一直線。




道標に従って折り返すように登っていきます。カラスがカーカーと鳴くのに合わせて妻がアホーアホーとカラスに切り返しています。う~ん、アラ・ヒフティも少し超えてアラ・カンに近づいてるんですけど、今もこれから先も心配です。




途中、少し道を間違えましたが、踏み跡と道標のある方へ復帰し、やがて篠駄馬に到着。




時刻は12時半、ザックを降ろしてお昼ご飯にすることにしました。ここ篠駄馬は昔には林業会社の種苗地だったそうです。そのため、綺麗な低い石垣の組まれた広い敷地になっていて、山に来たとは思えない雰囲気でした。古い農機具倉庫のような小屋の傍には大きな松とヒマラヤスギがグンと空高く伸びています。




大きな松ボックリ、こんな大きなのみたことない、と思ってたら、これはヒマラヤ杉のスギボックリでした。ヒマヤラスギは松科だそうです。ボックリの大きいのは15cmにもなるそうで、今日見たボックリは10cm、小さなほうのようでした。横に置いたラジオは9cmあります。因みにラジオからはなんの関係もない「もったいない」の歌が流れてました。黄葉したイチョウの木。




カエデもあって紅葉したものと、してないものそれぞれでした。ここは林業会社の庭だったところでしょうか?




カエデの庭の幹はこんな感じ。柿の木もあって熟れた実は食べごろのようでした。




篠駄馬の突き当たりは三叉路になってて、ケルンが積まれてます。ここを左折し、植林の道をどんどん登っていきます。しばらく歩いたところで上から三人の若者が降りてきた。「どちらへ」「権現山へ」「ここはまだ1/3のところですよ」と言われた。そうだわな、この時刻に山頂へ行くには遅いと誰もが思うわな。時刻は1時半。腕時計を見て「大丈夫です」と言ってしまった。若者の一人から「そうですね」とにっこり笑いながら言葉を返えしてくれたが、内心は2時半がきた時点で山頂に着かなければ諦めて引き返そうと判断した。




やがてY字の三叉路、左へはやや下り気味で、古い標識には「……氷棚」と書かれているように見えましたが、氷室となにか関連があるんでしょうか?ちょっと分かりませんでした。




そうこうするうちに「山高神社 90分」と記された標識に出会う。えっ!90分?時刻は2時17分、諦めかな。しかし、登山口からの経過時間、地形からいっても山頂は近づいてると思うんだけど、取り敢えずもう少し行ってから判断しよう。




尾根に着いた。時刻は2時22分。地図を確認する。右折して一踏ん張りすれば10分から15分のところが山頂だ。頑張れ。どうやら道標の90分は数字の読み間違えで20分が正解のようです。2の頭のところをぐるっと輪っかに書く方がいますが、それのようです。そして下の横棒が薄れて消えたのでしょう。振り返ると植林の緑と自然林の紅葉とだんだら模様の山が見えた。大久保山~八面山の稜線のようだ。




気持ちの良い尾根を最後の一踏ん張り。2時35分、山頂三角点に着く。




山高神社前の展望の場に立つ。宇和海と由良半島だろうか?20年ほど前によく釣りに行ってたところです。大物が釣れた日もあれば、ボウズに近い日もあった。どちらかというと釣りよりも、海をぼーっと眺めているのが好きだったようです。想い出せば懐かしい。先輩に、三度の飯よりも釣りの好きな方がいた。釣りをしてて、死ねば本望やと常々言ってたが、本当にそのとおりになった。先輩は今もこの島影のどこかで思う存分に釣りを楽しんでることでしょう。合掌。




北方向にアンテナのある綺麗な形をした山が見えた。泉ガ森のようですが?紅葉はこの標高だとまだまだ綺麗なようです。




確信は持てないが、眼下の細長い平地は薬師谷渓谷へ続く田園とその集落のように見えた。宇和島城も見えている。




宇和島市街と入り江、佐田岬が遠望できる。悠閑の一時だ。




この景色を見るために、ここへ来たのですが長くはいられません、絶景のために神社に拍手打つことを忘れてましたが、あらためてお参りして下山することにしました。




もう一度、宇和海を振り返って、瞼に焼き付ける。




毛山と鬼が城山も見えています。紅葉真っ盛りのようですね。大久保山斜面の紅葉をさらにUP。年配のご夫婦が登ってこられた。黒尊林道に車を止めてこられたようで、山登り姿ではありませんでしたが、山高神社とその風景が懐かしかったのでしょうね。わたしたちもいつかそんな思いで、里山を手軽に歩く日がくることを願っていますが、健康であることが前提です…常にリスクは付き物ですから。




帰りは慌てないよう、急ぎながらもしっかりと降りていく。篠駄馬では鹿が短く鋭い警戒音を発していた。近いが姿が見えない。




薬師谷渓谷に近づいたとき、妻はやはり滝を見たかったようだ。遊歩道へ一人で降りて行きました。
後ほどどうだった、と訊ねたら一言「怖かった」、この時刻になると谷はそうとう暗くなり、冷える。
4時6分、薬師谷登山口に到着。車を止めているすぐ目の前の斜面でお菓子のような赤い実が…蔓性の低木でサネカズラだそうです。別名「美男葛」、鬢付け油の原料にもなってたようです。

折角ここまできたのです、温泉に入らずに帰るのは後ろ髪を引かれてしまいます。
サッパリッとしてぽかぽか、長時間の夜間運転も苦になりません。(温泉でビールを飲んでしまい、運転は妻任せ(^^ゞアハハ、スマヌ)





<所要時間>
薬師谷登山口11:48-12:37篠駄馬13:11-尾根14:22-14:35権現山山頂14:52-篠駄馬15:38-16:06薬師谷登山口


(注)GPSログではありません。概念図です。

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