潮待小屋

郷に入れば郷に従え

 
12月某日  釣果:アジ20匹

2001年の締めくくりに、浜行川へアジ狙いで釣行。
そんなに毎週アジ釣りをして何が面白いのかと思われるかもしれないが、やってみるとこれが文句無く面白いのだ。
アジは回遊魚であり、遊泳力がある。
25センチクラスともなると、強烈な引きを楽しめる。
そして、それが短時間の間に「入れ食い」になるのだから、まさにお祭り騒ぎ。
脳内物質ドーパミンが出まくりだ。
釣果の上がらぬクロダイ釣りですさんだ心を癒すには最適のターゲットなのである。

朝3時半、浜行川港到着。
今日は右側の小さい方の堤防へ入る。こちらは先端に2人入ると満員の小場所である。
いつものカゴ仕鰍ッをセットして船道に投入。丁度下げ潮が港内からゆっくりと沖へ向かって流れ始めたところだ。
右側の根に沿って30メートルほど先まで流しては回収を繰り返すが、アタリはない。
まだ当分、時合ではないので、あせらず淡々と投入を繰り返す。
こうしているうちにやがてコマセが効いてくるのだ。

しばらくすると、地元の人とおぼしきおじさんが一人あらわれた。
サオ1本と、バケツに入れた荷物という軽装だ。
私の隣に並んで陣取り、アミコマセをまき始める。
釣れているかと訊かれ、まだ全然だと答えると、
「そんなに遠くへ仕鰍ッを流さなくても足元で釣れるよ。もうすぐ入れ食いになるよ。」
とアドバイスしてくれる。私も素直におじさんにならって、船道に向かってすぐ足元へ仕鰍ッを入れる。
おじさんの仕鰍ッはシンプルな延べ竿に小さな電気ウキをつけたもので、一方の私の仕鰍ッは磯竿4号にケミホタル75付きのカゴウキというハイパー遠投仕鰍ッである。
なんだか妙なとりあわせだ。

4時半過ぎ、おじさんが1匹目のアジをかける。続いて私のウキも消し込み、良型のアジがあがってくる。
これを合図に、おじさんの言ったとおり入れ食いタイムに突入した。
確かに遠投などしなくても、足元に仕鰍ッを落とせばすぐにウキが消し込んでいく。
カゴにコマセをつめる必要もなく、柄杓で足元にまけば良いので手返しも早い。
目から鱗が落ちる思いでしばしの入れ食いタイムを堪能した。

やがて日が昇り、明るくなるとともにアタリはぱったりと止まった。
ごく短時間であったが、20センチ以上のアジを20匹ほどキープした(小さいものは料理が面唐ネのでリリース)。
おじさんは私よりもたくさん釣っている。

おじさんのエサ箱を見ると、なにやら見慣れぬエサが入っている。
それはなんですか、と尋ねると、
「アマエビの剥き身。ここのアジの特エサだよ。入れ食いになるよ。」
とのこと。
確かにその威力はこの目でしっかりと拝見しました。

朝7時、風も強くなり、寒くなってきたので、おじさんと一緒に今日のところは納竿とした。

その日の夕方、家族とともに夕飯の買い物に行き、こっそりアマエビ1パックを買ってせっせと剥き身を作り、次回のためにと冷凍保存する私であった。

本日の釣果: アジ20匹(小さいのはリリース)

(2001年12月)
 

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