今年は稚鮎の接岸が大幅に遅れている。
海流の関係か、昨年末以降の高水温の影響か定かでないが、正直、今年はもう諦めていた。
ところが、先日来、「稚鮎の姿を見かけた」という噂がちらほらと聞こえてくるではないか。
本当か?
トウゴロウの見間違いではないのか?
真相を確かめるべく、ひとり「③-(9)」漁港へと車を走らせる管理人であった。
<本日のBGM>

Fleetwood Mac "Rumours" (1977)
午前3時、めざす港に到着。
空はまだ真っ暗だ。
ちょっと早すぎた(笑)。
港内の岸壁に釣り座を構え、夜明けまでの間、とりあえず足下サビキでアジを狙う。
小アジでも釣れたら、泳がせ餌でブッ込んでおこう。

・・・しかし、アジの気配は全くゼロ。
周囲のアジ釣師達のウキもぴくりとも動かない。
あれま。やっぱりこの時期は厳しいね。
やがて、管理人の周りに続々と後続の釣り人がやってきた。
他の堤防で釣れなくて移動してきたのだろうか。
せまいスペースに半ば強引に割って入って釣り座を構える。
中には、「○×さーん、こっちこっち!」と仲間を呼んでなし崩し的に陣地を広げるグループも。
おいおい!
見れば、みんなカゴ釣りの用意をしている。
え?
しょ、正気ですかッ!?
こんな狭い所に固まってカゴなんか投げちゃいかんがな。
オマツリしてしまうがな・・・。
すっかり釣る気が失せてしまった管理人。
釣船の出船待ちの沖釣り師と話をしたり、地元トリック師の様子を覗いて回ったりしながら時間をつぶした。
そうこうするうちに、東の空がだんだんと明るくなってきた。
ようし、いよいよ本番だ。
稚鮎ちゃん、居るかな?
稚鮎が釣れたら、今夜の晩酌の肴はかき揚げに柳川煮だ。
魚の偉さは大きさではないのだ。
ふっふっふっ♪
・・・ところが・・・
今日も稚鮎ちゃんの姿は無かった。
稚鮎どころか、トウゴロウ一匹居ない。
昨年の今頃は、稚鮎やセグロやトウゴロウなどの小魚が海の中にうじゃうじゃ群れていたというのに。
今日見かけた魚といえば、岸壁をピロピロ泳いでいた小さなキタマクラのみ。
ぬおおお・・・・・・・・

畜生っ!
とっとと帰って寝直しじゃッ!

わが家の庭に顔を出したツクシ。
陸上ではもうすっかり春なのにねえ・・・・
<本日のやけ酒>


九十九里の地酒「梅一輪」。
ちょっと悔しい味がした。