♪外を見れば 夜の帳の向こうで
眠らない海が僕にウインクする
波の音が 低く甘くささやきかけるように
この窓に響いている
車を降りて 暗闇の中へと歩き出す
僕を制約するもののない 非日常の世界へ
できることならこの海をリンゴのように手に取って
そっと一口かじってみたい
「どうして」って？
だって、それが「釣り人の性（さが）」というものだから
僕はきっとそう答える
それが僕を動かしてるんだ
竿を伸ばし 見知らぬ者同士が語り合う
ウキの明かりがそこかしこに漂っている
誰かの竿が曲がり、僕はその様子をじっと見守る
見られるほうも、案外まんざらではないんだ
やがて夜が明け 新しい朝がやってくる
釣り師達は荷物をまとめ それぞれの日常へと帰っていく
重くなったクーラーボックスを肩に鰍ｯ
今夜の晩酌の献立を考えて思わず笑みをこぼす
「どうして」って？
だって、それが「釣り人の性（さが）」というものだから
僕はきっとそう答える
それが僕を動かしてるんだ
僕はそれを結構気に入っている
僕はそれが好きなんだ・・・
（以下、本日の釣行記です）
先週来かかりきりだった仕事にようやく目処がつき、土曜出勤はかろうじて回避。
久しぶりのアジ狙いで南房へ出撃することにした。
車に乗り込みラジオをつけると、どの局からも前日亡くなったマイケル・ジャクソンの曲が流れてくる。
管理人もそうだが、彼の曲に自身の若い頃の思い出を重ね合わせるご同輩も多いのではなかろうか。
故人の冥福を祈りながら、すれ違う車もまばらな深夜の館山道を南下した。
今日は比較的海も凪いでいたので、シケ日には入れない某磯へ突入。
ある程度の混雑を覚悟していたにもかかわらず、先釣者は一人だけ。
訊くと、数日前から水温が下がってアジが釣れなくなり、常連さんが来なくなってしまったのだとか。
なな、なんと、そうですか。
少々不安な気持ちになりながら、タックルを準備する。
とりあえず様子がわかるまでは、いつものカゴフカセでマイャCントの根際のミゾ狙い。
管理人の経験上、初夏の尺サイズの良型は、沖合いのオープンエリアよりも、メジナ師が狙うようなタイトな根際で食ってくることが多い。
根擦れリスクも考慮して、やや太目のフロロ3号ハリスにチヌ針３号を結ぶ。
餌は大ぶりのオキアミ２Ｌサイズをたっぷり一匹鰍ｯ。
この餌を一口で飲み込めないような小魚は釣れなくていい（笑）。
何度も仕鰍ｯを打ち返し、コマセを効かせて魚の回遊を待つが、今日は全く反応が無い。
あれれ、おかしいな。
活性が低いと浅場には入ってこないのだろうか。
ならば・・・と思い切ってタナを深くとり、沈み根越しに沖の深みを狙って仕鰍ｯを遠投。
右からの流れに乗せて流していると、いきなりウキがずぼっと視界から消えた。
グングン走り回った末に上がってきたのは、体長２９ｃｍのアジ。
やった～！いきなり良型ゲット♪
その後も同じ潮筋で25～27ｃｍクラスがぽつぽつと上がる。
なるほど、今日のパターンはとりあえずこれかな？
朝まずめの2時間ほどで、なんとか今夜のおかず分くらいは確保できた。
やがて東の空もすっかり明るくなり、アジの時合もそろそろ終わりかな～と思っていたとき、突然、今までとは明らかに一回り違う大きな魚が鰍ｩった。
食い込み方や走り方は確かにアジだが、控えめに見積もっても軽く尺超えのサイズだ。
口切れさせないように慎重に寄せてきたが・・・・
慎重になりすぎて十分に魚を浮かせられず、沈み根に生えた海藻にハリスをとられてジ・エンド。
ぐわああ～！くやしい～！
こういうャCントでは、思い切ってゴリ巻きしたほうが良いのかもしれない。
・・・勉強になりました（泣）。
その後、青物が回っていないかと糾pを投げたり、近くの港でエギを投げたりしてみるが、いずれも不発。
近くに居るというロコパパさんからメールで「残業」のお誘いを頂いたが、あいにく午後からすぐに野暮用があるため、後ろ髪を引かれながら撤収・・・・
アジだけでは寂しいので、地元のスーパー「おどや」に立ち寄り、活サザエと地酒を買って帰路についた。
今回は残念ながら魚の活性は低かったけれど、久しぶりの南房磯の風景や潮風、盛夏を思わせる日差しとはとてもすがすがしく、仕事の疲れも面唐ﾈ悩み事もすべて忘れさせてくれた。
忙しいときこそ、疲れたときこそ、やっぱり海に来るべきだとしみじみ思った一日だった。
（おまけ）
亀山亭定番メニューの「アジの『漬け』茶漬け」。
まいう～♪です。
※月曜からまたしばらく留守にいたします。
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