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幸せの青い鳥

誰かが死んだら涙が出る、心の綺麗な人間になりたい。(3月26日)

父の日

2005-11-17 23:15:03 | 父と私
今日は父の日です、ハイ。
しかし、私は毎日父の日をやっているので、あんまり関係ありません。
むしろ、私の誕生日は「娘の日」と設定して欲しいくらいです。笑
今年は帽子をプレゼント。6月前半に買ったのだが、出し惜しみをするのもナンなので、さっさとあげてしまった。昔、中学生の頃パジャマを挙げたら突き返されたことがあるので、(そう、昔は超仲が悪かった。父が倒れるまで。)ちょっとトラウマだったが素直に喜んでくれて嬉しい。

 土曜から家に帰ってきていた父。朝7時半に起床。私もそのくらいに起床。大分遅かったなあ。
朝食はパンと、目玉焼き、付け合せにアスパラとチキンナゲット。即席のフカヒレスープ、ヨーグルト。
アスパラのゆで方知ってますか?アスパラはどんな時でも横に寝かせてはいけないのだよ。手に取った瞬間から、鍋に入れるまでずっと立てておかないといけないのだ。ヨーロッパには、アスパラを立てたままゆでられる専用の鍋があるくらい。アスパラが売り場で先端があっちこっちを向いているのは、寝かせて運搬しているから。もったねー!ゆで方は、沸騰したお湯にサラダ油を少し入れて、(沸点を高めるため)90秒ゆでる。後は余熱で加熱。さくさくとおいしい!お試しアレ。
 さて、今日は今から父と遠出して特養に持ってくテレビを買いにいくのだが、一番の問題はアレだ、アレ。食事。昼食をどこで取ろうかということなのだ。以前書いたが、父の耳は難聴の逆で、いろんな音が大きく聞こえてしまい、音の方向性がない。騒音や、ざわめきが一番嫌いなのだ。どんな所へ行っても、軽やかなBGMが流れている。トイレの中にさえだ。あーあ。
ハンバーグ屋に入ろうか、ショッピングセンターで食べようか・・・・お父さん、何が食べたい?
聞いてみるが、ヤハリ「なんでもいいよ~」。うーん。どうしよう。
 昼食の込んでいる時間は避けたいので、遅く出発しようとしたのだが、あまりにやることがないので結局10時には出発。これじゃ一番メシ時の11時~12時に着いちゃうよ。なので、行きがけに知り合いの家に寄り道して時間をつぶす。昔、父が経営していた会社で働いていた人。元気そうでよかった。
 空はどんより曇り空。父は天気病みなので、体調は天候に左右される。土曜よりはマシみたいだったが、本調子ではない様子。父には斜視があるため、毎日交代で眼帯を付けているが、土日は両目で見る訓練をしている。当然だけど、両目で見た方が見にくい。だから余計にね。
途中でコーヒー買って、道の駅でトイレによる。道の駅は本当にありがたい。障害者用トイレもありがたい。フツーにトイレにいけるのって素敵だ。
んで、ショッピングモール『カインズモール』に到着。ここは、カインズホーム、ベイシア、ベイシア電器が一箇所に入っていて結構大きい。ベイシア電器にいって、テレビを物色。家にあるテレビと全く同じテレビデオがあったので、これに決定。操作に迷うこともないし。取り寄せということなので、配送手続きをしてきた。
 さて。仕事も終わった。んで食事だ。ショッピングモールのイートスペースは予想以上にざわざわしている。屋内で食べるのはやはりよくないだろうなあ・・・「お父さん、弁当を買って静かな所で食べようか・・・」ということでベイシアで、おろしハンバーグ弁当と焼きたてパンを購入。
弁当を買ったはいいけど、どこで食べよう。ああ、これだから地元じゃないのは面倒くさい。
父は片手だから、食事するにはテーブルがあったほうがいいのだ。テーブルがあって、静かで都合のいい公園、ないかなあ・・・・と思ったら、ショッピングモールの隣が公園だった(笑)
がしかし、「雨が降りそうだよ。車の中でいいよ」というので、結局公園の駐車場で、車の中で食べた。
車中じゃ食べにくいと思ったけど、別になんともなく食事できた。
あーあ、取り越し苦労。これから外出しても車の中でもいいな。ガタガタ五月蝿い店内より、静かな方がよっぽどご馳走だわ。
 まったり公園で昼食をとって、雨も降ってきたので病院へ向かうことに。途中、トイレに行きたくなってしまった。近くにトイレはないので、車を停めて、陰部に失禁パットを当てて対応。神経因性膀胱なので、行きたくなったら我慢が出来ないのだ。以前、これで車の中で失禁してしまい、学習してからは必ずパットをもって外出するようにしている。途中で大便もしたくなったらしいが、無事道の駅まで間に合った。ラッキー。よかったよかった、さすが父の日。

が、しかし一日楽しかったねーでは終わらなかった。無事病院に着いたのだが、そっからが大変でした。
話は変わるが、父の病室の向かい人は、父と同じ脳梗塞。父と違い、失語症は軽いので軽快にしゃべるしゃべる。また、地声がデカイデカイ。廊下中に響く。家族は孫まで連れて大多数で4時間以上面会しばしば。騒音が苦手な父にとっては大迷惑。父は食堂に逃げて半日過ごしている。
で、無事病室についた後、その向かいの方(Aさんとしよう)が、リハビリをやっていた音が気に食わなかったらしく、父の機嫌はみるみる最悪に。「頭がガンガンする!!」「目が痛い!」「本当におかしくなってきた!」
 分かってるよ。あっという間に機嫌がころころ変わってしまうのは、脳梗塞の後遺症、感情失禁のせいなのだ。一度きになりだすと止まらない。 
Aさんは、そんなに大きな音も出していない。普通に生活して、出してしまう音のレベルだ。テレビだってイヤホンで聞いている。Aさんは別に悪くない。それ以上小さくしてください、というのはAさんにとってもつらいだろう。大部屋は共同生活の場なので、仕方ない。(面会の件は別だが)
 でも、父も悪くない。感情失禁は病気なのだから。「もうちょっと我慢してよ、ここは共同生活の場なんだよ、お互い様だよ」などといっても、無駄である。父だって分かってるのだ。そんなこと。
Aさんも、父も別に悪くない。悪くないのに、父は苦虫を噛み潰したような不機嫌さだ。
あーあ、誰も悪くないのになんで嫌な思いをする人間がいるんだろう。つらいなあ。
こうなると、父を入院させていて悪いな、もっと頑張らなきゃな、と追い詰められてくる。
父があんまり「本当に俺おかしい」というので、「それじゃ、今日もうちへ帰ろうか」と外泊届けを取り出すと「いいよ、仕方ないよ」と私に気を使ってくれた。ありがとう、お父さん。
 些細な事で機嫌がコロコロ変わってしまうのは悲しい。せっかくいい父の日だったのに、台無しになった感じだ。んでもそうではない。ちゃんとわかってる。買い物にいっていた時も、車で弁当を食べた時間も、その瞬間瞬間が楽しかったのだ。楽しいのは瞬間で、明日や明後日や、下手をすれば一時間後までももたない。毎日毎日、父と向き合ってキラキラした瞬間を作り続けていくしかない。楽はできないなあ。
明日の機嫌はどうだろう。