2021年12月26日(日)
『ハリエット』
主演:シンシア・エルボ
監督・脚本:ケイシー・レモンズ
2019年作品、第92回アカデミー賞で主演女優賞と
自ら歌う「スタンド・アップ」が歌曲賞にノミネート。
他、映画各賞受賞及びノミネート
実在の奴隷解放運動家、ハリエット・タブマンの
人生を描いた作品。
まちがいなく、元気と力をもらえます。
神へのゆるぎない信仰もキーワードです。
実力派歌手のシンシア・エルボの歌う「スタンド・アップ」
いい歌なのですが、一節が意訳で残念。
「あなたがたのために場所を用意しに行く」
と歌われているところが、「道を切り開くためにいく」
となっていて、大まかに言えば、間違っていなくもないのですが
しかしやはりそれでは不十分だと思いました。
意味が違ってきます。
なぜなら、彼女の人生最後の言葉が
「あなたがたのために場所を用意しに行く」だと
言われているのです。
そうであるなら、それはハリエットにとってとても大事な言葉です。
遺言とも言っていいでしょう。
そしてシンシア自身もそう歌っているのですから、意訳では
意図はつたわりませんね。
わたしは、それを確かめるために、2回も劇場に足を運んだのです。
わたしが、あまりにも宣伝したせいか、劇場には2回とも教会員の方に
お会いしました。
そして、なぜこの言葉が最後のことばだったのか。
まさにこれこそ、ハリエットの人生のテーマだった
からだと思います。
さらにいうと、この言葉はイエスの言葉でもあるのです。
ヨハネ福音書14;3
ハリエットはおそらく、イエスを信じる者として
イエスの使命を身に帯びて生き抜いたのです。
自由と解放を求めて。