2023年8月6日(平和聖日礼拝)
生きのびよ!
出エジプト記1:22~2:10
清水 和恵
敗戦後78年を迎えました。
この間、日本が一度も戦争をしなかったのは、日本国憲法があったからだろうと思います。
しかし、沖縄・琉球弧ではどんどん基地増設、軍事化が進んでおり、
戦争に向かう状況であることに注視しなければならないと思います。
沖縄・琉球弧では実質、憲法9条がない事態に置かれているのです。
わたしたちが平和のために何を守り、尊ぶのか。それはすべての人の命です。
さらには、動植物など含む生きとし生けるものすべてです。
出エジプト記には、奴隷の民ヘブライ人の赤ん坊(後のモーセ)を
助けるために命をかけて守った女性たちのストーリーが描かれています。
彼女たちは敵味方、支配者・被支配者の立場を超え,
知恵を働かし勇気を振り絞って、王命によって殺されるはずだったモーセを救出しました。
それは命への慈しみと、命を奪う支配・権力者への抵抗でした。
かつて日本が戦争をしていた頃、お国のために死ぬことは美徳とされました。
そのような恐ろしい価値観が正当化され、戦争遂行の起爆剤となったのです。
再び戦争への道を歩まないために、私たちは知恵と力を合わせ、
命を守り尊ばなければなりません。
命の源である神にこそ聴き従っていきましょう