6月11日の韓国ソウルの水曜行動集会に参加いたしました。
周囲のヘイトがある中、雨の日も風の日も続けられています。
その日の集会では、パレスチナ支援のアピールがなされて
いました。
まず最初に 若者3人がステージでテーマソング「岩のように」を
歌い踊ってからスタート。わたしは牧師として紹介され、ステージ
にあがりました。3回目のソウルでの水曜デモです。
会場ではポスターを掲げて、みんなで声をあげます。
「日本軍性奴隷制 問題解決のための正義連帯。
日本政府は戦争犯罪を認め法的責任を果たせ!」
最後に、なんとそのポスターと紙のキャップを何枚か
プレゼントされました。
気温が30度にも上がる暑い日でしたが、参加者は熱かったです。
韓国の若者、女性の熱さ、力強さに元気をもらいました。
【韓国ソウル・1704回水曜行動集会でのスピーチ】
アンニョンハセヨ。こんにちは。
私たちは韓国・日本NCC協議会の参加メンバーです。
日本側からの参加者として連帯の意をこめてスピーチいたします。
私は日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会の共同代表の
清水和恵と言います。ここにお集まりの皆さんの平和実践に大変力を
いただき、心から敬意を表します。
毎月第4水曜日に札幌でも、皆さんと連帯する水曜デモが実施され、この黄色い
ナビ(ちょうちょ)を掲げ、先ほど歌いました「岩のように」も歌われています。
また日本各地でも同じような集会がもたれています。
私は以前、平和人権活動家として活躍された故金福童(キム・ボクトン)ハルモニ、
故吉元玉(キル・ウオノク)ハルモニの言葉を思い起こしています。
おっしゃったことは「二度と戦争を起こしてはならない。
戦争が起きるとわたしたちのような被害者が生まれる。性暴力は赦さない!」
それは、アジア太平洋地域において、旧日本軍が侵略し性奴隷被害を受けた
すべての方々の共通の思いでもあると思います。
私の母は、今年97才になり、金ハルモニ、吉ハルモニと同世代です。
もし母が韓国に生まれ育っていたら、母もハルモニと同じ被害を受けたかも
しれません。2017年2月、母はソウルでハルモニたちに会い「ごめんなさい!」
と謝罪しました。
すると、金福童(キム・ボクトン)ハルモニは優しく「あなたが悪いのではない。
日本が悪いのだ」と、日本語で母に語りました。二人はしばらく手を取り合い肩を
抱き合っておりましたが、今もその姿が忘れられません。
日本政府は、ハルモニたち、そしてハルモニと共に歩む平和を願うすべての
人たちと逆行する動きをしています。戦争加害の記録と記憶を消し去ろうとし、
真摯な反省がありません。軍事費を上げ、日本各地に軍備増強をし、
戦争への道を歩んでいます。
そして未だに性奴隷制被害者への誠実な謝罪、補償がなされていません。
大変申し訳ないと思っております。
金福童ハルモニ、吉元玉ハルモニは、もうこの世にはおられません。
けれども、ハルモニたちの平和への祈りと意志と実践をわたくしたちが継承するとき、
私たちの間にハルモニは生き続けています。私たちの今、これからが問われています。
神から与えられたいのちと尊厳を守っていくために、正義と平和の実現を祈りつつ
皆さんと共に行動していきます。
カムサハムニダ!ありがとうございました。
(2025年6月11日 清水和恵)