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中国電影迷

「中国」在住の「電影」好きの「迷」子のブログ。
映画の紹介と日常の心象風景のワンシーンを記録しています。

映画「第9地区」

2011年10月25日 | その他映画

映画「第9地区」
監督:二ール・ブロンカンブ
出演:シャールト・コプリー
2009年作品

<あらすじ>
南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。しかし、船が故障してしまったため船内の者たちは地球に降りてくる。28年後、乗船していたエイリアンである「エビ」(外見がエビ[=PRAWN]に似ているため)たちは地上に移り、隔離地区である「第9地区」で難民として地球人と共存していた。そこは人間とエビの争いが絶えないため、MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって管理・監視されていた。MNUの職員であるヴィカスは、エビたちをさらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させるべく、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう。


私の敬愛する(変態)監督ピーター・ジャクソン製作のB級SF映画。

本国では低予算でそこそこの興行成績を上げたらしいです。
久々のB級、そしてSFホラーの王道エイリアンものなので、わくわくしながら観ました。

冒頭から、真面目な顔してふざけたことを発言する関係者たちのインタビューという、TVのドキュメンタリー風のつくり。なぜかキャットフードが大好物のエイリアン…と高まる期待感。

言葉もろくろく通じない彼らに立ち退き・移住させるのに、法律上必要だからと言って同意書にサインさせたりするくだりがそもそもバカバカしいのですが、エイリアンVS人類、組織VS個人のわかり易い構図、人類愛(エイリアン愛)あり、家族愛ありのわかり易い展開で極めてわかり易くまとめてあります。

こういうバカバカしい映画は、映画の構造が単純なほうが、細かいところに突っ込みどころを見出し易くていいと思いますね。
B級映画に限らず、変に時間軸を交差させたり、主人公が切り替わったり、入れ子構造だったりする複雑な内容は、はっきり言って疲れるので苦手です。

さてこの映画、エイリアン映画のお約束で、びちゃー、ぐちゃー、どろー、ぐしゃーのオンパレードなので、ビジュアル的にかなりきついです。
若い頃は全然平気で、B級ホラー観ながら食事とか出来たのに、なんで今は無理なんだろう。

大人になって苦いものなどが食べられるようになるのは、大人になって舌が肥えたわけではなくて、「苦味を感じる部分の味覚が鈍くなる」かららしいですね。
だとしたらこういう感覚も大人になるにしたがって鈍感になってもいいはずなのに、頭や心のある部分はどんどん臆病に、許容範囲が狭くなっていく…って不思議ですね。

子供の頃大好きだったエイリアンごっこ(スライムを口に含んで人の顔に吹き付ける、服の片方の袖から手を抜いて、体内にエイリアンが寄生された真似等)なども今はできないですしね。

映画「靖国YASUKUNI」

2011年03月05日 | その他映画
「靖国YASUKUNI」
監督:李纓
2008年

<内容>
日本在住の中国人映画監督である李纓が1997年から10年間にわたり靖国神社を取材した映像を収めたもので、靖国刀(1933年から終戦まで日本刀鍛錬会によって靖国神社で作られていた軍刀)の最後の刀鍛冶職人と、主に終戦の日を中心とした靖国神社の境内の映像が、ナレーションなしで映し出されている。
小泉純一郎首相(当時)による靖国神社参拝の様子や台湾人による抗議活動の映像もあるが、旧日本陸海軍の軍服を着て参拝する集団や、小泉元首相を支持するアメリカ人が星条旗を持って境内に立つ姿といった、通常の報道映像ではあまり写されない様子も映し出されている。また境内で靖国批判をしたために中国人と間違われて暴行を受ける日本人の若者の姿も収録されている。

「靖国神社」を中国人監督が撮る、というだけで、さぞかし左右翼の皆さん総動員で色めきだちそうなのに加えて、「政治的意図を持った」作品には助成をしないという原則があるはずの、文化庁の芸術振興基金が助成金を出しているとか、物語の軸となっている刀匠の肖像権の問題で物議を醸し、結果的に、爆発的大ヒットとなった、話題作です。

前回(「ザ・コーヴ」)の反省をふまえ、不快気分が翌日の業務に支障をきたさないよう、週末に観ることにしたエライあたし。

「記録映画に関わっている人は、サヨクが多かった」というと、みんな「そうでしょうねえー」と言う。
彼らと一緒にいるうちに、アメリカが大嫌いになったけど、知識階級>ブルジョア階級になったけど、共産主義の国に住むことになっちゃったけど、イデオロギー的には、まったく染まらなかった、根っからのノンポリのわたし。

だからこの映画がイデオロギー的にどう描かれているのかの検証なんて、しょせん無理なことは初めからわかっているので、私の視点はあくまでも「映画的に優れているかどうか」について、でした。

ああ、また最低な映画を観てしまった…

とにかく映像がひどい。
映像が最低な映画は、はっきり言って観る価値がないと思う!

ドキュメンタリーの場合は、被写体がどう動くかわからないし、撮影にベストなポジションとかコンディションを確保できるわけではないから、ハイクオリティーな映像、こだわりのある構図は時として追求できないことがある。
絵としてのクオリティーよりは、対象物が映っているかどうかがまず重要なのだ。
なんてったってドキュメンタリーのチャンスはいつも一回きり。

この映画の映像は、記録映画の現場を知っている者としての評価としても「最低」です。
過度なアップショット、構図的に全く美しくないアップショット、意味の全く分からない長まわし等、ほんと最低な映像ばかりで成り立っています。

記録映画の映像=作り手(監督)の目=監督がみたいと思っていること、だと思うので、最低な映像からわかるのは、最低な作り手の姿。

映画に出てくる人物たちの過度なアップショットからわかるのは、被写体にずかずか歩み寄り、作り手の一方的な先入観に合わせたコメントを引き出そうという、あからさまな好奇心だし、執拗に映し出される靖国神社での過激派の人たちのパフォーマンスからわかるのは、観る人の度肝を抜いてやろうという低レベルな功名心。

そんなの、汚いし、だっさい。

いろいろ物議を醸したっていうけど、わあわあ言う人は一度観たらいいよ。
騒ぐのもばかばかしい低レベルな作品だから。
頭に来るのは、時間を無駄にしたなあってことだけ。

今日の毒舌度:☆☆☆



映画「トワイライト~初恋~」

2011年03月03日 | その他映画

「トワイライト~初恋~」(原題:TWILIGHT)
監督:キャサリン・ハードウィック
原作:ステファニー・メイヤー
出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン
2008年

<あらすじ>
ベラ・スワン(クリステン・スチュワート)は孤独を愛する少女。母親の再婚に伴い、雨の多い小さな町で父親と暮らすことになる。ところがその町で、神秘的な雰囲気を持った、エドワード・カレン(ロバート・パティンソン)と出会う。知的で鋭い彼は、ベラの孤独な魂を見抜き、すぐにベラとエドワードは惹かれあう。エドワードは人間を超越した身体能力を持ち、1918年から年をとっていないヴァンパイア。しかし、エドワードの一族は、人間の血は飲まないという変わった生き方をしていた。エドワードにとって、ベラは90年間待ち続けたソウルメイトだったが、エドワードはベラに惹かれれば惹かれるほど、葛藤に苛まれる。

もはや中国映画紹介ブログではなくなっています、嗚呼!

昨日観た「ザ・コーヴ」のせいで、今日は一日中気分がすぐれなかった。

記録映画界に身をおいた経験から気付いたのは、私は、世界や世間に物申す!とか、こんなんじゃいけない!あってはならない!とか、問題意識(+憤慨)で、社会にメッセージを発信するタイプではないこと。
同情とか、憐憫をベースにするのはそれよりもっと嫌。

ただ、そういうネガティブパワーは意外と馬力があり、持続もするし、伝染しやすいので、ボランティア団体の方とか、NGOとか、記録映画に関わっている人のなかにはこういうタイプが多いような気がします。
映画製作の仕事はよしとしても、そういう人たちと合わなかったんだなと思いますね。

若い頃は、あれが足りないとか、あれが欲しいとか、現状が不満だとか、劣等感や飢餓感を原動力にしていたので、ネガティブパワーの強さはよくわかっていますが、いろいろなことを経た今、出来ることなら、美しいこととか前向きなこと、明るいこと、ポジティブなパワーで、自分を含め、周囲に影響を与え、与えられたいと思っています。

そうは言ってもいろいろなことが起こるし、いろいろな人がいるし、明るく前向きでいつづけるのはそれだけでも大変なんだけどね。

というわけで、この映画でちょっと癒されたく。
だって画面からマイナスイオンが立ち昇ってきそうなんですもの。

ヴァンパイア映画はこれまでも数多く製作されてきましたし、これも特にニュータイプ(G)のヴァンパイアというわけでないのですが、世界的な大ヒットを記録した作品です。キーワードは「禁断の愛」。
そして、乙女の好むエッセンス(美・癒し・ときめき・せつなさ)が満載。

物語の舞台となる、まず山間の湿度の高そうな田舎町は、まるで日本の田舎町(岩手で言ったら、八幡平町とか安代町)。
そしてヒロインのべラは、内気で陰鬱で、一般のアメリカンガール(*イメージ)と違い、親近感持てます。
エドワードだって正統派のイケメンじゃないしね。色は白いし、唇は赤すぎるし、編集の特殊効果で身体が全体的に光り輝いている。「プリクラのキラキラモードみたいでヘン」と思ったんだけど、あれはいいんでしょうか?

エドワードは自身がヴァンパイアであることに悩んでおり、「愛する君をバンパイアにしたくないんだ」と言い、近くにいると自分を抑えきれなくなる…と、身を引こうとする。
一方べラは、「あなたと一緒に生きたい」とヴァンパイアになることを熱望する。

以前の私なら、ヴァンパイアになって2人で末永く幸せに暮らせばいいんじゃない、べラも希望してることだし、葛藤する必要なんてないよー、いいじゃん、めでたし、めでたしで、って言ったと思いますが。

でも、そういうことばっかりじゃないんですよね。
好きだという気持ちだけではどうにもならないことがある。
片思いとか。
片思いしている最中って、きっと相手も私のこと嫌いじゃないはず、嫌いじゃないけど、事情があって私の気持ちに応えられないんだわ、と思いたがるもの。
いい大人になってからこの考えはヤバイと思うけど(笑)

「でもさー、好きな気持ちってしょうがないよねー」っていうせつない想いを抱えた心を、美しい映像でそっと撫でてくれる作品。

今日の毒舌度:☆

もちろん続編も必見!

映画「ザ・コーヴ」

2011年03月01日 | その他映画

「ザ・コーヴ」(原題:The cove)
監督:ルイ・シホヨス
2009年作品

和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描き、制作の過程で盗撮ややらせ、捏造などを行い、国際的テロ組織であるシーシェパードの関与だとか、反日のプロパガンダ映画だ等々、物議を醸したまま、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した、ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」。

私、経歴的に誤解されることがときどきあるんですが、社会派ではぜんぜんありません。
自分の興味あること、好きなことしかしてこなかったふにゃっとした人間です(社会派って硬そうなイメージあるじゃないですか)。

今日のニュースで、この映画の日本語訳つきDVDが、太地町役場や住民宅などに郵送されていたと報道してましたので、今さら「鉄男」とか「トップガン」とか言ってる私も世間に乗っかってみたくなりました。

私は映画は「感じるもの」だと思っているので、事前に情報や先入観を極力入れないようにしています(宣伝やフレコミにはあえてのってみる)。
見終わったあとに、疑問点の確認とか、解答と解説をちら見する感じで、ウィキをみたり、監督のインタビューなぞをチェックしたりして情報収集するのですが、この映画は話題になっただけにネット上での情報量は半端ない。

興味のある方は自分でそれらを見ていただくとして、私が感受性のみを発動してみた印象を言うと、ものすごーく良く出来ている映画という感じ。
もう、オープニングからスタイリッシュで、「やたらお金かかってるドキュメンタリー」だなと。
かなりの資金投入、財力にものを言わせた設備機材、技術、ハイレベル人材の登用が見受けられます。

イルカの愛らしさ、海洋の素晴らしさを描いているときは美しいファンタジーだし、夜中にこっそり隠しカメラを仕掛けにいくところなんて、一世を風靡した超低予算映画「ブレア・ヴィッチ・プロジェクト」(注:1)的なカルトホラー仕立てだし、本当に良く出来ています。
「見せる=魅せる」をよくわかって作っている映画ですね。

ただ私は、いくらこの映画が映画としてうまく作られていたとしても、この映画のテーマである「イルカ漁=悪」の図式はすんなりと受け入れられなかった。
というのも、岩手県ではイルカ漁を昔からやっていて、イルカ肉(というかクジラ肉として)は昔から私も食べていたんだよね。マグロより赤みが深くて独特のくさみがあるイルカの肉は、学校給食にも時々出ていました。
別にイルカの肉が特段好きというわけでないけど、そういう背景もあって、イルカを殺すのと牛を殺すのとどう違うんだろう、この人らは、一体何の信念とか利益があってこういう活動をしているのだろう、という疑問がみてている間中拭えなかった。

イルカがかわいい動物とか高度な知能を持っているとかはわかるけど、たとえば太地町のイルカ漁をしている人たちが、禁猟になって失業したら、この人らは面倒みてくれてくれるのかなという風な、ありきたりだけど、誰でも思うような単純な議論も映画では一切なかったし。

とっても印象的だったのは、インタビューに応じた日本側の関係者たちが、撮り手をすごーくバカにした顔をしていたんだよね。殺されるイルカがかわいそうって涙ぐむダイバーだか女優?とは対照的に。

私も記録映画の制作に関わってきたとき、いろいろな人を取材したけれど、映画のテーマとは反対側にいる人たちに対しても、真摯に向き合えば、彼らは彼らの立場を踏まえたうえで、それなりに誠意をもって対応してくれていた気がする。
被写体の顔には、取材側の人間に心を開いてくれているか、信頼してくれているかどうかがはっきりと表れる。

日本公開版は日本人の顔にはモザイク処理がされているらしいが、これはモザイクかけないで見せるべきだと思う。
少なくとも被写体にこういう表情をさせる作り手が、記録映画の作り手として正しいのかどうか見極めてほしい。

さてこの映画が「ザ・コーヴ」(入り江)たる所以(たぶん)、頭のなかでのとめどない独り言がぴたりと止まってしまうシーンが、この映画のクライマックスです。

イルカの血でみるみる染まっていく海、悲しくせつない甲高い鳴き声、混乱し鳴き叫ぶ声、水上から突き出て激しく痙攣する尾びれ、赤い海に浮かぶまっ白いおなか、手を振り上げてモリを突き立てている漁師たち……。

言葉を失いました。
もうクジラは食べられないかも、マグロも食べられなくなるかも。
もし牛とか豚とかのこういうシーンを見ちゃったら、食べられなくなるかも、と思いました。
そして、牛とか豚とかはもっと先進的な方法で安楽死させてると信じたいけど、どんな方法にせよ、それに関与している畜産農家の人はキツイだろうなと思いました。

そんな思いを抱えながら、それでも生業として生活しているんだから、ああいう撮られ方、描かれ方したら怒るよね。

ああー世界が何でできているのかまたわからなくなりました。
ああーそして今日も寝不足です。

今日の毒舌度:☆☆

注1:映画「ブレア・ヴィッチ・プロジェクト」(99年)。「魔女伝説を題材としたドキュメンタリー映画を撮影するために、森に入った三人の学生が消息を絶ち、1年後に彼らの撮影したスチルが発見された。三人の学生が撮影したビデオをそのまま編集して映画化した」という設定であるが、実際は脚本も用意された劇映画。
話題作にしてはそんなに面白くなかった。ドキュメンタリー映画仕立てのため、意図的に多用される「手ブレ」に耐えるだけで精一杯。

映画「トップガン」

2011年02月28日 | その他映画

「トップガン」
監督:トニー・スコット
出演:トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー
1986年作品

<あらすじ>
カリフォルニア州ミラマー海軍航空隊基地。F14トムキャットのパイロット、マーヴェリック(トム・クルーズ)と、RI0と呼ばれるレーダー索敵員のグースが「トップガン」と呼ばれるエリートパイロットたちの仲間入りをした。その夜、士官クラブで、マーヴェリックは金髪の美しい女性に魅せられた。翌日、その彼女が、教官として紹介された。チャーリー(ケリー・マクギリス)といい、航空物理学の博士で、敵の航空機の情報にも詳しい専門家である。実戦訓練が始まり、マーヴェリックとグースの絶妙なコンビネーションが披露されるが…。

小学校高学年の頃、大好きだった映画です。
制作年からみて、映画館に行ったとは思えないので、多分「金曜ロードショー」とかでみたんでしょう。
弟たちとビデオテープが擦り切れるまでみました。
この映画で、トム・クルーズを初めてみて、「こんなカッコいい男の人がいるんだ!」と衝撃を受け、長いこと彼のファンだったのですが、改めてみると、撫で肩だし、背は低いし、それなのに(失礼!)「カッコいい俺」みたいなオーラが満ち満ちていて、全然好きじゃないです、こんな男性。
こういう自信がみなぎっていて、目力がある男性、恐ろしくて正視できません。
ちょっとしたことで「俺のこと好きだな、コイツ」と思われそうで悔しいじゃないですか。
誰もが夢中になると思ったら大間違いよ!あんたのことなんか好きじゃないっつーの!
モテない女のひがみ?そんな感じで小さい頃から「自分に自信のある男」「モテる男」って大嫌いでした。
大人になった今もそれは変わらず、偏見かもしれないけど、若い頃から難なく女性を手に入れてきた男性って、横柄だったり、気持ち悪いほど自分大好きだったり、性格の良し悪しはあるとしても、一番顕著なのは会話が面白くないことだと思います。リアクションもつまんないし。

女性も男性もそうですが、外見がいいからってちやほやされて、それに甘んじてきた人は、内面を磨く努力をしていないから、歳を重ねるとともに魅力がどんどんくすんでくる気がしますね。

おっとお、話がだいぶ逸脱しました。
トップガンです。

この映画は、音楽が素晴らしく、当時はテープにダビングしたのを聞きながら、国道を突っ走りながら(自転車で)、飛行機が見えるとガッツポーズを送っていました(←そういうシーンがある。ただしバイク)。
だからオープニングの「デンジャー・ゾーン」を聞いただけで、わくわくします。
空母の上の滑走路の人たちの手旗信号みたいなサインも弟と真似して遊びました。カッコいいですよね。
レイバンのサングラスとか、バトワイザーの瓶ビールをラッパ飲みとか、大人になったら絶対やろうと思っていたし。(今やワインをボトルでラッパ飲みし、すっぴんをサングラスで隠すオトナ)
あの、アメリカ軍人の人が首からぶら下げている識別札(何て言うんでしょう?)も、通信販売で弟と買いました(笑)
しかも刻印は「Kyoko Maverick」、意味わかんないし! 

この映画は物語のほぼ1/3が戦闘機の空中戦。
舞台はサンディエゴの海軍航空隊基地、世界最高のパイロットを養成するエリート学校、別名「トップガン」と呼ばれる訓練生の話なので当たり前ですが、戦闘ものは苦手なので、空中戦の場面は全く理解不能でした。

F-14(バンドのTOMCATなら18番)とかミグとか戦闘機の種類もわからないし、アメリカ空軍が全面的に撮影に協力した本格的な空中戦ですが、どっちが敵か味方かわからないし、彼らの台詞だけでは状況はさっぱり把握できず。
「んん?何でこの人パニックになっちゃったの?」「え?何で死んだの?」
…物語の本筋に重要なところも何が何だか…。
昔は、弟の解説があったからよくわかっていたはずなんですが、こんなんじゃきっと面白さも1/3しかわかってないと思いますね。
なつかしの曲が映像によって綴られる…みたいな、ほとんどMTVとしてしかみれませんでした。名曲ばかりなのでそれもよし。

トムとヒロインのラブロマンスもね、子供ながらに「えーーー気持ちを確かめ合ったその日にベットイン?」って衝撃を受けたのを思い出しました。
グースの死の悲しみを乗り越えたとたんにグースの識別札を海に投げ捨てるところとかね。

アメリカ人ってドライですねえ。

今日の毒舌度:☆☆