カメラを片手に

奈良公園の樹林内の植物

東の春日奥山方面を見れば高曇り、20.5℃でややべたっとした朝の奈良、
午前10時には上空の晴れ間から真夏の日差しが降り注ぎ、真夏日になるのか。
だがこのところの不安定な大気の影響で午後3時から突然の雷雨が続いた。
週末以降は台風5号の影響で梅雨前線が刺激されると、豪雨に注意!
      10時

さて奈良市内に午前9時過ぎ入ると、東大寺大仏殿も若草山の芝もぼんやり、
      9時15分

この若草山の麓で昨日は「奈良公園から甍庭園の植物観察会(初級)」という
若草公民館の講座に参加しました。
縄文時代から弥生時代末期にかけ現在の奈良盆地は大和湖(奈良湖)と呼ばれ
る湖があったとされ、最古の道の「山の辺の道」も湖の東側に沿う。

      若草山頂上から奈良(大和)盆地を望む 2021.1.1

湖の周囲にブナ科コナラ属の常緑高木「イチイガシ」が群生したとされ、
現在奈良公園の樹林内を見てみれば、鹿が好まないアセビやイヌガシ以外にも
クスノキ、メタセコイア、ケヤキ、スギ、ナンキンハゼ、イロハモミジ、フジ

そしてあの「イチイガシ・一位樫」も奈良市天然記念物に指定されている。
 

特徴として、葉の先が急に尖り鋸歯状が全体の呼ぶことと、葉の裏側を見れば
細かな毛が密生し、遠目には黄褐色や白く見えることで、さらに成木の樹皮は
黒っぽい灰色で、非揃いに剥がれ落ちるとされる。

樹林内の地表面の植物を見てみると、鹿に食べられないものだけが残るようで



多くはイラクサ科・属の「イラクサ・刺草、蕁麻 」が僅かな光でも群生し、
茎や葉の表面には、名の由来となる毛のようなトゲがある。
そのトゲの基部に毒液を含む嚢があり、当初はギ酸とされていたが、現在では
アセチルコリンヒスタミンを含み、トゲに触れて皮膚内ではその嚢が破れて
入った毒液で強い痛みを伴う。稀には皮膚炎を発症することも。

2007年に奈良公園のイラクサは通常よりもトゲが数が50倍も多く、トゲも巨
大化しており、公園のシカに食べられるのを防ぐため、毒をもつ“トゲ”を多く
持つように進化したと、奈良女子大の佐藤宏明先生(昆虫生態学) が発表された

あれ、若い新芽だけがうす黒く縮んでいた。その近くには幼虫が・・・
アカタテハ」の幼虫ですね。
(この件に関し奈良女子大学の佐藤先生の報告もある)

トゲ対棘の戦いは棘の勝ちで、絹糸でつづられた葉を開けば、サナギが? 


知らないことばかりで、奈良公園の見方が変わりました。

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