うめこのおへや

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「ナニカアル」

2012年11月24日 14時50分45秒 | ホン


今日の本は、桐野夏生「ナニカアル」

作家の林芙美子さんをモデルにしたお話です。
林さんは戦争中に陸軍報道部の嘱託としてジャワやボルネオに行っていたことがあるらしく、
それをもとにしたお話。
たぶん物語自体はフィクションなのだと思います。
戦時中、みんなが貧しく質素に暮らしているところを作家ということでちょっと派手な格好を
していたり。そして海外に行くことになり、しかし好きなことを書かせてもらうわけではなく
厳しい命令があったり。行く途中の困難なども細かく描かれています。
結婚をしているのだけど、不倫している男性がいてその男性をずっと思い続けて再会を願い
ながらいろいろな国を転々としたり。

うまくあらすじをまとめられないんだけど。
現代とはちょっと違うお話って背景が難しくて読みにくかったりすることもあるんですけど。(わたし、歴史苦手なんでね、、、笑)
すごく読みやすかったし、とてもリアルにその時代を感じられた気がしました。
そんなに女性が強い時代ではなかったけれど、仕事にしても恋愛にしても弱いところがなくて
とっても前向きで強気で自分の意志をしっかりもってる林さんの人生。とっても素敵でした。

桐野夏生さんは大好きでよく読みます。どろどろしてるところが好きw
これはちょっと違うのかもしれないけど、やっぱり強い女性の描き方が桐野さんっぽいかなぁ。

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