勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 38

2010-01-26 09:27:59 | 平和
月刊「致知」21年2月号に北 康利氏(作家)のお話が載っていました。
内容は、福沢諭吉の目指した道はなにかを、丁寧に紐解いたものです。
わが国の文明開化における最大の功労者であり、近代日本人に精神的支柱を与え
たとされ、今、現代人が最も注目すべき人物の一人として福沢諭吉の評伝をお書
きになっている北さんは、諭吉が生涯を懸けて訴えようとしたことの本質を、
「国を支えて、国を頼らず」の一言で表現されました。

勝手に思うままに38 学問のすゝめ

福沢諭吉といえば、「天は人の上に人を造らず」で始まる『学問のすゝめ』が有
名ですが、そこに書かれている内容について知る人は、現代には少なくなってい
ます。

書名を見ると、学問奨励をやさしく説いた本のようにも思えますが、諭吉は本書
で、国民は自分の勉強不足を棚に上げ、政府に対する不満ばかりを口にしてい
る、と批判し、「この程度の国民だから、国家もこの程度なのだ。学問をしろ、
馬鹿者どもめ!」と頭から冷水を浴びせたのだと、北さんは言われます。

諭吉の中には、「物事を変える時には、アジテート(扇動)しなければいけな
い」という考えがあり、激しい講演活動も行っていた彼は、命を狙われたことさ
えありました。
しかし、これで命を取られるなら本望だ、と涙ながらに語り、国民を啓蒙し続け
たといいます。
立国は私なり、公に非ざるなり――。
「国を支えていくのは、志を持った一人ひとりの国民である」私たちはいまこ
そ、福沢諭吉の志の原点に立ち返り、徳のある国づくりに向けて、新たな一歩を
踏み出さなければいけない。 という言葉で締めくくられていました。

私は、自民党、民主党が与党となり、取った政策等はやはり国を良くしていこう
というものであったと思います。
しかし、もう今となっては今まで通りではダメな時代になったのではないのでし
ょうか。敗戦後と今とでは何もかもが全く違うように、国づくりももっと国民が
支えていくという気概を持たなければいけない時期になってきた。
そんなことを強く感じます。
                  





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