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勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 80

2011-10-19 06:01:40 | 
ふりつもるみ雪にたへていろかえぬ松ぞををしき人もかくあれ
この歌は、昭和天皇が終戦時にお詠みになられた、お歌です。
敗戦後、占領という日本にとって未曾有の過酷な試練に耐えて、寒い雪にも緑の色を変えぬ、あの松のように変わらぬ節操を貫くようにと、国民をお励ましになられたお歌です。

人生は未知との出会いです。「未曾有」と形容される大震災、不況のまっただ中、かつてないほど、大変な状況になってきました。
希望は決してなくならない、と言われるのは、聖路加国際病院理事長 日野原重明氏のインタビューから

勝手に思うままに 79 角砂糖二つの幸せ

 不況なら、不況の中で暮らしていくことを覚悟し、その中で楽しみを見つけるのがいいんじゃないかと。
収入が減って、ご馳走があまり食べられなくなるけれど、お芋一個でも、ありがたくいただこうと発想を変えればいいじゃないかと。

 戦時中、アメリカ大使館に往診をしていたことがありました。あるとき、病気に罹られていた大使の公邸に行ってみると、奥さんがぼくにコーヒーを入れてくれました。
 お皿には角砂糖が三つ。当時の日本では、砂糖はめったに手に入らない貴重なものです。
だからぼくは、一つだけコーヒーの中に入れて飲んで、奥さんがキッチンに言っている隙に、ほかの二つをサッとポケットに入れたのです。それで電車に乗って、大事に大事に家に持ち帰って、家族で分けて食べた。それは、なんとも幸せなひとときでした。
 たった二つの角砂糖で、人はこんなにも幸せな気持ちになれると、あのとき、僕は知りました。
どんな時代、どんな状況にあっても、幸せや喜びを見出すことはできるはず。
そのためにも、現状をあきらめずに、その中でできることをがんばることが大切なんだと思うんです。 以上

心に希望を持ち、現状をあきらめないことで、未知の世界は明るく開けていくことを教えてくれています。 拝