勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 8

2008-10-10 10:33:29 | 平和
すっかり秋らしくなってきました。

私の尊敬する人の一人に 石川 洋さんがいます。
石川さんは昭和5年生まれ。
私が、人生の道に迷ったときに、火を燈し導いてくれたかたです。
その話はまた後ほど・・・
その石川さんのお話に「やさしいだけではだめだ。やさしさのために人を迷わす」と言う。「やさしいから仏性ではない。強かろうと思ってなれないやさしさは。情魔を含んでいる。では、どうしたらよいか。与えられたことはどんな苦しい、意に沿わないことでもめげちゃいけない。焼け火箸を握り締めて離さない稽古をすること。それが生きることだ」雷鳴のような力で胸に響いた言葉です。
少し前からの、家庭での子供の教育がカン違いのやさしさで子供をだめにしているような気がしています。 まぁっ 大人にも当てはまることは多々ありまが・・・

勝手に思うままに8 想いを売る

「大阪天満橋商店街の古書店」青空書房  阪本さん
 その店の店主は八十歳を越えている。だが商品知識は店の在庫の数百倍に及ぶ。定価はどれも百円ばかし。
売り物は「本」ではなく「想い」であった。 「良書はいつしか次の人へ読み継がれる。その一端を担いたい。」
店の入り口の小さなPOP(毛筆書き)には「またころんだ、また失敗した。でもそれが人生です。一緒に生き方をさがしましょう(阪本)」とあった。
 あるお客さん。息子が離婚して帰ってきて、暴力を働き、借金をして、酒におぼれた息子の母であった。阪本さんは身の上話を聞いてから「あなたにぴったりの書籍がありますよ」とやさしくいった。 その書籍名は「お母さん疲れたよ 上下」(著者:田辺聖子) 3日後、晴れやかな表情でそのお客さん(母)は来店した。書籍は処方された薬だった。処方したのは書籍という薬の知識をふんだんに持った阪本医師だった。阪本さんは「本は薬です。生きている限り本を読み、悩みを持つ人に「この本を読みなさい」と言える人になる。 それが坂本さんの人生の役割だそうです。