癌はまだ完治が難しい病ではあるので、死を常に意識させられる本人が一番辛いと思うけれど、家族もまたとても辛いのだ。
いつ死んでいくのだろう、いなくなるって想像しただけで、涙があふれてくる。
そんな思いを2度も経験した。
長い時間だった。
死後、家族を失った寂しさや苦しみで胸が締め付けられる思いから解放されるのに何年もかかった。
それでもなお、今思い出しても、悲しい。
家族が元気な人たちが羨ましいと思うこともある。
癌患者が一家の大黒柱であるとか、残される家族が幼かったり未成年である場合、患者は、残された家族のことを考えて、さらに辛いだろう。
患者本人の気持ちを今回初めて体験した。
街を歩く見知らぬ人々にも悲しみや苦しみがあるのだろうけれど、死というものを目の前に置かれた人間にとっては、皆が幸せに見えて、孤独感、絶望感に苦しむ。
そんな時もあった。
癌病院に初めて行った時、家族のための集まりがあることを知った。
まだ行ったことがないけれど、患者の家族を支えるためのものみたい。
テレビで癌の家族会のことを先日、たまたま見た。
自分たちだけじゃない。
同じ境遇だから、分かち合える気持ち、届く言葉もあるだろう。
とても良い会だと思った。
ただ、せつなかったのは、この薬であと1年、生きられるように頑張るねという母親とそれに応答する娘の姿。
娘は勿論辛いけど、愛するわが子を残していく母親の辛さも想像した。
私が思うに、新しい薬ということは、前の薬が効かなくなったということ。
完治というゴールがない、医学の限界をみているようで、せつない気持ちになった。
私は、今は、主(しゅ)が生かしてくださる!完治させてくださる!という確信と希望のもとに、日々、平穏な気持ちで過ごせている。
この癒しを他のかたがたにもと、思うけど…
どうしたら、伝えることができるのだろう。
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。
新約聖書 マタイによる福音書28章20節
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