基礎教学研鑚資料

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⑪生長の家破折

2007-08-02 | 諸宗破折

 生長の家は、谷口雅春の「真理の書かれている言葉を読めば病が治る」等の主張に基づき、膨大な書籍を発行し、会員に購読させる出版宗教です。また谷口雅春の思想には宗教・哲学・心霊学・精神分析学などの教説が取り込まれていることから「宗教のデパート」とも呼ばれています。
 生長の家では「大宇宙の本体者の応現、または化現である生長の家大神」を本尊としています。実際には、総本山の龍宮住吉本宮には住吉大神を祀り、その神体として両刃の剣を安置しています。道場や集会室には「生命の実相」、「実相」などと書された額や掛軸を掲げ、「実相とは唯一の真理を意味し、あらゆる宗教の本尊の奥にあるもの」と教え、各自の祖先伝来の神棚・仏壇をそのまま祀ることを認めています。
 教団の教典は、谷口雅春の著した多数の書籍であり、教団では、教祖の教えを「唯心実相哲学」と呼び、それを「タテの真理」と「ヨコの真理」に大別しています。タテの真理とは、すべての人間が神の子であり、人間は神にして如来の最高の自己顕現であり、すべての善徳に満ちた久遠不滅の存在であり、これが人間の真実の相であるといいます。ヨコの真理とは、心の法則のことであり、現実世界は、ただ心の現す所(唯心所現)の世界であり、心によって自由自在に何でも現すことができるといいます。たとえば、病気にかかっても「人間本来病気なし、病気は心のかげ」との真理を知り、実相の完全さを信ずるならば、すべての病は消え、完全な至福の世界が顕現すると主張しています。
 雅春は「神は宮の中にはおらぬ」と主張しながら、総本山龍宮住吉本宮には住吉大神を祀り、崇めていることは自己矛盾であります。また、教団の神想観により、「物質はない、肉体はない、人間は神の命そのものであり、神の子である」という人間の本質(実相)を実感することが最高の悟りというならば、現実の存在の一切を否定した観念だけにとらわれた実体のない宗教であります。
 人間は心の思うことによって自由自在に貧・富・健康・幸福等何でも現す事ができるという唯心所現との教団の教えは、心だけを中心として現象を理解させる偏った教えであり、思い込みの姿、妄想の世界を生じさせ、精神に異常をおこしかねない邪教であります。 医学者である中村古峡氏は、著書の中で「ある有力な新聞の一訪問記者が、谷口雅春にぶつかって、『果して君の本さえ読めば、君が大袈裟に吹聴してゐる如く、病気が実際になほるのかい』と問うたところ、彼は頭を掻きながら、『いや、あれは単に本を売り出すための方便に過ぎない。本を多く売る為には、先づ多くの人々を集めねばならぬ。多くの人々を集める為には、何等かの方便を用ひなければならぬ』と答へたさうな」と記しています。要するに、生長の家は本の出版販売を目的とする商売団体に過ぎません。
 教団では「万教帰一」を主張し、″実相とは唯一の真理を意味し、あらゆる宗教の本尊の奥にある″としていますが、キリスト教では創造神をたてますが仏教では立てません。 このように各宗教の教理の内容を判断せずに、宗教の根源が一つであると決めつけ、万教帰一と主張することは独断に過ぎず、人々を誑惑するものに他なりません。
 日蓮大聖人は、教えには正邪があり、邪法を捨てて正法に帰依するように教示されています。正法たる日蓮大聖人の教えを伝えるのが目蓮正宗です。是非、お近くの
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