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Ruby On Rails,SQLite3をWindows7x64へインストールする

2014年04月05日 | ブログ

Windows7 x64環境でのRuby On Railsのインストールは、多くの人がはまってしまい、中には挫折する人もいる状況です。

そこで、散在する情報から、幾多のトライの結果、インストールに成功する手順を確立できたので、以下にまとめておきます。

※コマンドプロンプトの起動は、管理者権限で実行すること。

 

1.Rubyのインストール

ダウンロードサイト:http://rubyinstaller.org/downloads/

から、rubyinstaller-2.0.0-p451-x64.exeをダウンロードし、実行する

 

 

2.DevKitのインストール

ダウンロードサイト:http://rubyinstaller.org/downloads/

から、DevKit-mingw64-64-4.7.2-20130224-1432-sfx.exeを

ダウンロードし、実行する。

このとき、インストール先は、C:\DevKit\に変更すること。

3.環境変数の設定

c:\Ruby200-x64

c:\Ruby200-x64\bin

c:\DevKit

c:\DevKit\bin

をWindowsの環境変数PATHに追加する。

 

 

4.DevKitの初期化

コマンドプロンプト上で、C:\DevKit\へ移動し、以下のコマンドを実行する。

>ruby dk.rb init

>ruby dk.rb install

 

 

5.RubyGemsのアップデート

 gemのバージョン確認

  >gem -v

  gemのアップデート

  >gem update

 

 

6.Railsのインストール

  >gem install rails

  >bundle install

 

 

7.統合環境のインストール

Railsを使える統合環境はいくつかありますが、

Aptanaをインストールします。

Aptanaをhttp://www.aptana.com/products/studio3/downloadから

ダウンロードし、インストールします。

 

 

8.プロジェクトの作成

Aptanaの新規プロジェクト作成で、railsプロジェクトを選択、実行する。

 

 

 

9.tzinfo-dataのインストール

  ※これを行わないとrails serverを実行時に

No timezone data source could be found....が発生する。

プロジェクトフォルダ内のGemfileを以下の様に修正する。

old  > gem 'tzinfo-data', platforms: [:mingw, :mswin]

new> gem 'tzinfo-data', platforms: [:mingw, :mswin, :x64_mingw]

64bit版Platformsはx64_mingwになるので追加が必要となる。

修正後にupdateを行う。

>bundle update

ここまでの作業でrails serverを起動できるはず。

aptanaのメニューボタンにあるターミナルを起動し

以下のコマンドでサーバーを起動する。

>rails server

 

 

 

10.SQLite3のインストール

ここまでの状態で

>rails db

を実行すると、

>Couldn't find database client: sqlite3, sqlite3.exe. Check your $PATH and try again.

となる。

Windows環境の場合は、gem install だけではSQLite3がインストールされないので、別途Windows用SQLite3をインストールする必要がある。

x32版はhttp://www.sqlite.org/download.htmlからダウンロードできるが、

x64版は自分の環境でビルドしなければならない。

手順は以下の通り。

1)x64版SQLite3ソースコードのダウンロード

  ダウンロードサイトhttp://www.sqlite.org/download.htmlから

  sqlite-amalgamation-3080403.zipをダウンロードし、解凍する。

 

2)x64版SQLite3.dll,SQLite3.exeをビルドする。

  ビルドツールは、2でインストールしたDevKit\mingw\binフォルダ内にある

  x86_64-w64-mingw32-gcc.exeになる。

  予め、このフォルダへのパスを環境変数へ設定しておく。

    ◇SQLiete3.dllのビルド

  1)で解凍したフォルダでコマンドプロンプトを開き

   >x86_64-w64-mingw32-gcc -O2 -shared -o sqlite3.dll -Wl,

    --out-implib=libsqlite3.dll.a sqlite3.c

   を実行する。

   ソースコードのあるフォルダにsqlite3.dllが生成される。

 ◇SQLite3.exeのビルド

   >x86_64-w64-mingw32-gcc -O2 -o sqlite3.exe shell.c libsqlite3.dll.a
   を実行する。

   ソースコードのあるフォルダにsqlite3.exeが生成される。

  ◇sqlite3.dll,sqlite3.exeをRubyへインストールする

    Rubyをインストールしたフォルダ内のbin(例:C:\Ruby200-x64\bin)へ

        sqlite3.dll,sqlite3.exeをコピーする。

以上でx64版SQLite3のインストール作業が完了。  

これだけの作業を経て、めでたくWindow7x64版Ruby On Rails開発環境が

 

整いました。ふぅ~

 

 

(この記事が、これからRailsの門をくぐる人たちの道しるべとなれば幸いです。)

 

 

 

 



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