Ordinary days...

就職して二年目。天から突然降ってきたのは再生不良性貧血という名の難病。病気なんかに負けないぞ!

再生不良性貧血最新研究 ①治療法選択

2018年02月21日 23時11分31秒 | Weblog
みなさま

遅くなりました。

再生不良性貧血を研究されてきた、名古屋大学小児科の小島勢二名誉教授から伺った内容をまとめました。

AAの最新研究①として、今回は治療法の選択です。

いまから書くことはあくまで小児を前提としております。

ですので、あくまでこういった研究が行われているということでご理解ください。

※すぐに皆さんに利用できるというわけではないです。

早速ですが、一般論として再生不良性貧血の治療法は①骨髄移植 ②免疫抑制療法 の二択です。

最近、エルトロンボパグが保険承認されましたが、小児ではそもそも眼中にありません。

理由は簡単、この二択の方が成績が良いからです。

どのように選択されるかというと、血縁者間でドナーがいるかどうかが一番大きいです。

ATGの問題点は、「やってみないとわからない」ということです。

やらずに効くかどうかが分かれば、状況が変わってきます。

そこでAA研究最前線!

◎8番染色体に異常がある人はATGが効きやすい…

◎PNHが陽性だと効きやすい(少し前に金沢の中尾先生が発表された研究です…)

◎テロメアが短いと効きにくい…




そこで、合わせ技でやった方がいいんじゃないかと。

PNH(-)でテロメアが短い人には2割しか効かず、その他は7割が効く。

PNH(-)、テロメア(短)の人で効いた人は結局再発してまたやることになる…

だったら、治療法は移植するかしないか、ではなく、★ATGをするかしないかで判断したほうがいいんじゃないか。

「移植ってリスク高いのに、それでいいの…?」って思われ方…

次回の最新研究もご覧ください。


続く…