母を看に帰省した先週土曜日の居酒屋での兄と弟の情景・・・・
「兄貴さぁ、お袋ってな~んにもしないし出来ない女だったよなぁ。ごろごろ寝てテレビ観てさぁ。これじゃ足腰弱るし惚けるのあたりまえだわ。」
「確かに!料理も面倒くさがって嫌々作ってたし、掃除してるところも見たことないなぁ、そう言えば・・」
「俺たちにはお袋の味ってのもないような気がするね。洗濯は仕方なくやってたよねそれでも・・・。 あ、そうだ!俺の幼稚園のお迎えも嫌々来てたわ。」
「まぁ、家が山の上にあったら上り下りが面倒くせぇんだよ、お袋は。」
「あ、そうだテレビで思い出した!兄貴さぁ、あさま山荘事件って覚えてるかい?」

「おう、確か1972年だったよ。だからオレ10歳かぁ。小学校4年だったかなぁ・・・よく覚えているよ。でもどうしてこんなにに強烈に覚えてるんだろうね。」
「でさ、そん時オレ幼稚園の年長だったんだけど、あさま山荘事件の日、ほら鉄球でバーンとやった日なんだけど、お袋迎えにこねぇの。」
「そうだったっけ?でどうしたんだっけ?」
「兄貴が迎えに来てくれたのさぁ。」
「そうだっけ?」
「そうだよぉ。 でさ、お袋から幼稚園に今手が離せないから小学生の兄を迎えにやらすからと電話があったんだよ。」
「へぇ?で、手の離せないことって何だったんだろう?」
「幼稚園も心配して、それは何か聞いたらしいんだけど、それがさぁ、あさま山荘事件を観てるから忙しいって答えたらしいよ。」

「えぇー 信じられねぇ。正直に言うなよっていうか、迎えに来ない理由にならねぇな普通は・・・。確かにごろごろ横になりながら、今忙しいからお兄ちゃんお小遣い上げるから迎えに行ってと言われたような気がするわ、だんだん思い出してきた。あー腹立ってきた。」
「普通じゃないんだよお袋は、だってなーんにもしなかったもの。こんなのが積もり積もってアホみたいになったんだな。だからさっき病院でアワアワ言っててもそんなに悲しくなかったわ・・・」
「なんだぁそうか、そうだな。俺もそう言われたらまあしょうがねぇな、原因があって結果があるわけだからな。でも、そうかぁ、だからあさま山荘事件をこんに鮮明に覚えてるんだなオレ。」

「そう、オレも幼稚園だったけど、こんなことがあってあさま山荘事件のことは良く覚えてるんだわ・・・」

と昔を思い出しながら、40年超ぶりに兄弟水入らずで弟の誕生日を祝ったのでした。

「兄貴さぁ、お袋ってな~んにもしないし出来ない女だったよなぁ。ごろごろ寝てテレビ観てさぁ。これじゃ足腰弱るし惚けるのあたりまえだわ。」
「確かに!料理も面倒くさがって嫌々作ってたし、掃除してるところも見たことないなぁ、そう言えば・・」
「俺たちにはお袋の味ってのもないような気がするね。洗濯は仕方なくやってたよねそれでも・・・。 あ、そうだ!俺の幼稚園のお迎えも嫌々来てたわ。」
「まぁ、家が山の上にあったら上り下りが面倒くせぇんだよ、お袋は。」
「あ、そうだテレビで思い出した!兄貴さぁ、あさま山荘事件って覚えてるかい?」

「おう、確か1972年だったよ。だからオレ10歳かぁ。小学校4年だったかなぁ・・・よく覚えているよ。でもどうしてこんなにに強烈に覚えてるんだろうね。」
「でさ、そん時オレ幼稚園の年長だったんだけど、あさま山荘事件の日、ほら鉄球でバーンとやった日なんだけど、お袋迎えにこねぇの。」
「そうだったっけ?でどうしたんだっけ?」
「兄貴が迎えに来てくれたのさぁ。」
「そうだっけ?」
「そうだよぉ。 でさ、お袋から幼稚園に今手が離せないから小学生の兄を迎えにやらすからと電話があったんだよ。」
「へぇ?で、手の離せないことって何だったんだろう?」
「幼稚園も心配して、それは何か聞いたらしいんだけど、それがさぁ、あさま山荘事件を観てるから忙しいって答えたらしいよ。」

「えぇー 信じられねぇ。正直に言うなよっていうか、迎えに来ない理由にならねぇな普通は・・・。確かにごろごろ横になりながら、今忙しいからお兄ちゃんお小遣い上げるから迎えに行ってと言われたような気がするわ、だんだん思い出してきた。あー腹立ってきた。」
「普通じゃないんだよお袋は、だってなーんにもしなかったもの。こんなのが積もり積もってアホみたいになったんだな。だからさっき病院でアワアワ言っててもそんなに悲しくなかったわ・・・」
「なんだぁそうか、そうだな。俺もそう言われたらまあしょうがねぇな、原因があって結果があるわけだからな。でも、そうかぁ、だからあさま山荘事件をこんに鮮明に覚えてるんだなオレ。」

「そう、オレも幼稚園だったけど、こんなことがあってあさま山荘事件のことは良く覚えてるんだわ・・・」

と昔を思い出しながら、40年超ぶりに兄弟水入らずで弟の誕生日を祝ったのでした。

友人たちはその様を見てこう言いました。
「浅間山荘かっ!」
それが飲み会での私の代名詞となりました。
浅間サングリア
或いは
サングリアあさま
とよぼう!