クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

IWAROCKSとともに5

2017年07月18日 | 日記
「チーム再編」


私にとってもメンバーにとっても2年目のIWAROCKSは楽園だった。

しかし、野球で繋がっているということを忘れてはならない。
野球をする場がなければ、IWAROCKSの存在意義などないのだ。

練習をするにも試合をするにも人が集まらなければ、その楽園は無となり、我々は禁断の実を食べたアダムとエバなのだ。


ある夜、左の狙撃兵と飲みながら、私はふと思いついたことを口にした。


「去年、野島公園でやったチームあるだろ。あそことはちょこちょこ連絡取ってるんだよ。で、あそこと合併するってのはどうだろう?」

「おお、悪くないな。経験者もそこそこいるしな。ただ、他のメンバーがどう思うかな?ジョビだからついて来ている奴もいるし。」

「いやぁ、別に野球ができて強くなれば、いいんじゃないの。」
私は軽く考えていた。


合併の候補となったチームには、大学時代に日本一になった選手やそれなりに経験者もいたが、やはりIWAROCKS同様に人手不足だった。


翌週、メンバーと新シーズンの決起集会を開いた。
そして、その場で合併案を話した。
意外だったのは、反対派の方が多かったこと。
左の狙撃兵の懸念が当たったことになる。


合コン好きのもっちゃんが口火を切った。
「悪い話じゃないけど、俺はジョビちゃんについてきたし、もし主導権が向こうにいくなら俺は参加したくないな。」

「もっちゃん、聞いてくれ。俺は皆んなのポジションだけは守るよ。主導権とかはよくわからないけど、チーム存続プラスレベルアップって考えて欲しい。」


チーム最年長のウエキが言った。
「向こうのポジションとジョビちゃんはどうするよ?」

「ウエちゃん、それは簡単だよ。うちはキャッチャーのきゅうさんが抜けて、俺もピッチャーはもうやりたくない。だから、バッテリーと空いたポジションを向こうに出させる。打順なんかは都度決めていけば良い。俺も空いたポジションでいいよ。」


「ジョビさんが決めたことだし、俺はそれで良いと思いますよ。ただ、もっちゃんの言う通り主導権だけはこっちが取るべきですよ。」
私に逆らわないヨシヒコも主導権にはこだわっていた。

「わかった。その辺は何とか交渉するし、俺の位置づけは監督とかオーナーとかを超越したKINGってことで。」

最終的には合併で意見がまとまり、後はいつも通り飲んで歌って嘔吐するだけだった。


その決起集会の翌日、私はさっそくそのチームに連絡を取った。

「良いですね。一緒にやりましょう。ウチは会社のチームだからスグにまとまりますよ。
だけど、ジョビさんは色々なところから集まった人達をまとめてるから、統率力はジョビさんの方があると思います。
主導権はそちらにお任せします。」


相手チームのキャプテンから主導権の話が出たのは意外だった。
何だかんだ、私はそこには触れるつもりはなかった。
むしろ、日程調整やら対戦相手探しなどから、逃れられないのは困ったものだ。



話は意外とあっさりまとまり、早くも2週間後に練習を開催することになった。


合併チームの船出にあたって、新たなチーム名が必要だ。
相手はIWAROCKSで良いと言ってくれたが、IWAROCKSはオリジナルメンバーのみのチーム名にしたかった。


スグに答は出た。


ここに「夏目NaNa'z(ナナーズ)」が誕生したのだ。



いつかにつづく