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米長会長がコンピュータ将棋と対戦

2011-11-17 17:50:59 | 電王戦
来年2012年の1月14日に米長永世棋聖とボンクラーズの対戦があります。

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ボンクラーズは、今年のコンピュータ将棋選手権で優勝したソフトです。
現在の最強ソフトといえると思います。

コンピュータ将棋とプロ将棋界との対決といえば、昨年の「清水市代女流VSあから2010」が思い出されます。昨年2010年の10月でした。

あから2010は、激指、GPS、Bonanza、YSSというコンピュータ将棋の定番たちによる合議制ソフトでした。

結果は予想通り。一方的とも言える将棋であから2010の勝ち。
女流棋士は奨励会の2~3段といわれますので、現在のコンピュータ将棋ソフトは厳しい相手だったかも知れません。コンピュータ将棋はすでにトップ棋士の強さに達していると思われます。

その後、プロ棋士とコンピュータ将棋との対局を期待する声が多かったのでしょうか。
次の対局は、なぜか米長会長が直々に対局するそうです。

米長永世棋聖は2003年に引退してから、もう8年以上たっています。
引退後は現役棋士のように将棋に打ち込んではいないでしょうし、歳とともに棋力が落ちるのが将棋ですから、ちょっと無茶かなという印象は拭えません。

「なんで引退した棋士が?」という疑問がわいてきます。

もしかしたら、現役棋士はコンピュータ将棋との対戦をしり込みしているために、会長自ら前線に出てきたのかも知れません。
今のコンピュータ将棋の強さから言って、現役棋士は負ける可能性があることを知っているはずですから、派手なイベントで対局するは嫌がるでしょうね。負けたら後々までレッテルはられそうで。

将棋連盟は、これからコンピュータ将棋との付き合い方に苦労しそうです。
今さら放置することはできない段階に来ています。
かといって、トップ棋士が負けたら将棋界のイメージダウンは避けられません。

女流棋士とか、引退棋士とか、フリークラス棋士とかで時間稼ぎするしかないかも知れません。しかし、時間がたてばたつほどコンピュータ将棋は強くなっていきます。
終盤でのコンピュータ将棋の強さは反則級ですから、ちょっと人間が気の毒という気がします。

個人的には、トップ棋士とコンピュータ将棋の対戦を完全にシリーズ化して、「負けてもリベンジ」という形にすれば良いと思っています。一度の勝負という形にすると「結論」が出たと印象づけてしまいますが、たくさん対局してときどき勝てれば権威を維持できるのではないでしょうか。