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2012年は将棋ソフト元年?

2011-12-31 22:20:19 | 将棋ソフトについて考える
2011年は将棋ソフトの華々しい活躍が印象的でした。

ponanzaとボンクラーズが将棋倶楽部24で強さを印象付けました。
レーティング3000という水準の中で勝率9割以上なので、「人間よりも強い」という認識が浸透しつつあります。

前年の2010年には「あから2010」が清水女流に勝ち、先日には電王戦プレマッチでボンクラーズが米長会長に勝ちました。ただ、そういった1回勝負の公開対局でコンピュータが勝ったことよりも、将棋倶楽部24というプラットフォームの中で将棋ソフトが圧倒的な勝率を誇っている事実の方が重要です。強さの証明として、説得力をもっています。

トッププロと比べてどちらが強いかについては、まだわかりません。トッププロが本気でやれば、プロが勝つかも知れません。ただ、将棋ソフトはアルゴリズム的にもハード的にも進化の伸びシロが残っているので、「遅かれ早かれ」という気がします。

ということで、2011年は将棋ソフトの強さが人々に認知されはじめた年でした。
2012年は「将棋ソフトの時代がはじまった年」になると考えています。
将棋ソフトの存在が人々に浸透することによって、将棋の認識そのものに大きな変化が訪れる。そんな「はじまったな・・」という年です。

「人間とコンピュータのどちらが強いか」という問題設定は、近いうちに消えていく気がします。
コンピュータの方が強いことを前提にして、将棋の楽しみ方が広がっていく。そんな時代が来そうです。