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将棋電王戦プレマッチの理由を推測

2011-12-18 14:04:54 | 電王戦
来年1月に米長会長とボンクラーズの公開対局がありますが、その前哨戦をやるそうです。
時期は12月21日の19時から。

ニコニコ中継あり
将棋電王戦プレマッチ

ネット対局なので、将棋倶楽部24でも観戦できるようです。

解説が谷川浩司九段という豪華さ。
谷川九段は次期会長だと思いますので、まさに将棋連盟の経営陣が総出でコンピュータ将棋と向き合う状態です。時代の変化を感じますね。

しかし、なんでまた前哨戦なんてものをやるのか疑問がわいてきます。
どうせ来月に対局するんだから、わざわざ2度対局しなくてもいいのに、と思う人が多いことでしょう。
経済的なメリットはないでしょうから、イベントで稼ぐという理由はありえないことです。

そこで推測になりますが、「負けたときの保険」をかけたのではないかと。
プレマッチで勝てれば、仮に公開対局で負けてもメンツが立ちます。
「先月は勝てましたが、今回は残念ながら・・・」というように。
逆に、プレマッチで負けても、公開対局で勝てばメンツが立つ。本番で勝ったと。

つまり、2回対局するうちのどちらかで勝てればメンツが立つという計算です。
一発勝負よりも有利な状態を作るためにプレマッチを企画したように思えます。
(邪推かな?)

個人的には、まさに「そうすべき」だと思っています。
先月の記事でも書きましたが、コンピュータ将棋との対局をシリーズ化するしかないですよ。

コンピュータ将棋が強いことはもう自明で、これからもっと強くなる。
将棋ファンの関心も高まっているのでプロ将棋界としては無視できない。
しかし、「どちらが強いか」という観点で対局をすると、いつか負けたときにメンツを失うだけです。

だからシリーズ化して勝ったの負けたのをやっていけばいいと思います。繰り返し対局して、ときどき勝てればいいんです。

プレマッチを立案したのが誰か存じ上げないですが、もし米長会長サイドだとしたら、さすがの策士ぶりです(笑。