2018年
師走 今年最後
『何でもありの句の会』
もう消えた
命の燈火
いまのいま (昌暘)
転ぶ前に
安全対策
しっかりと (ウィルバ-)
夜空裂き
稲光りして
豪雨くる (よ)
イブの夜
針も振り子も
ない時計 (柊子)
追い追われ
落ち葉の群れと
風と犬 (歩々)
はじめての
化粧水かも
シミひとつ (姫)
生れし日
そばに人来て
温みあう (柊子)
ふうふうと
下仁田ねぎ蕎麦
師走かな (Ranko)
雷雨去り
漆黒の空
闇深く (よ)
肌寒さ
さみしさという
発火点 (柊子)
真白なる
初霜の町
朝焼けし (よ)
やれたよ
じゃなくて やぶったんやろ
師との珍問答 (ウィルバ-)
金くえば
鐘がゴ-ンなり
拘留寺 (ビクトル)
炊飯器
ただぶつぶつと
なに話す (Ranko)
冬 夕焼け
明日の希望の
色をして (よ)
行き過ぎた
原理主義者の
ブィ-ガンたち (昌暘)
陽もさし
こころぽかぽか
視える明日 (Ranko)
ピアニスト
決断の時
左手首手術 (ウィルバ-)
冬うらら
若きカップル
呼吸合わせ (柊子)
君知るや
涙のゆくえ
冬銀河 (歩々)
煮凝りも
食卓のすみに
堂々と (姫)
なぜなのと
なみだで歪む
冴えた夜 (Ranko)
カジノ 万博
馬鹿の切れ札
万馬券 (ビクトル)
ウソは嘘
誰のためにか
偽りは偽り (昌暘)
木枯らしに
吹かれて君に
たどり着く (歩々)
のらねこの
ひなたぼっこに
つき合って (姫)
愛国奴
国土も水も
売り渡し (ビクトル)
朝時の
お騒がせ TV
OFF スイッチ (昌暘)
今朝よりは
時雨の色と
なりにけり (歩々)
奴隷にしょうかな
天の安倍様
言う通り (ビクトル)
古日記
白いペ-ジが
ただめだつ (姫)
趣味でも
仕事でもなく
人生は (昌暘)
大根は
腹蔵も無く
白々と (歩々)
年寄りも
若者たちも
自分の居所探し (昌暘)
波荒れて
こころ乱れる
夕げどき (昌暘)
街角に
ひとり寂しく
君を待つ (昌暘)
今年最後の
『何でもありの句の会』も
無事に終えた
450近くの
自由律句発表した
多くの評価も
得ながらの
また一年であった
2018.12.12
今 川 昌 暘
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