万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/福岡市東区志賀島877(志賀海神社)
万葉集/巻7-1230 作者/不明
ちはやぶる 金(かね)の岬を 過ぎぬとも
我(われ)は忘れじ 志賀(しか)の皇神(すめかみ)
【意味】波が激しく荒れ狂う 鐘の岬を過ぎたけど
私は決して忘れまい 志賀ワタツミの神さまを
※「ちはやぶる」上二段〈ちはやぶ〉の連体形、凶暴に荒れ狂う。
※「金の岬」福岡県宗像郡玄海町鐘崎にある鐘の岬。
※「志賀」福岡市東区志賀島。
※「皇神」土地の神。ここでは志賀海神社に祀られる海の守護神、
ワタツミ三神のこと。
写真下 歌碑が置かれてい志賀海神社
写真下 歌碑の全景。
写真下 歌碑の説明文
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!
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